人質オペラ

著者 :
  • 講談社
3.24
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本棚登録 : 70
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062205474

作品紹介・あらすじ

和田秀樹さん(精神科医)、書店員さん大絶賛。
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自己責任社会の不条理と希望を描いた、まさに今読みたい一冊!
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この冷たい国に、温かい涙は流れるか?

 参院選が迫るある日、日本人女性がトルコでIHOの人質になった。解放のため多額の身代金を要求された官邸と外務省は、しかしさほど慌てなかった。「人命は地球より重い」なんて昔の話。日本はアメリカの方針(=テロリストに何も与えない)に、従うまでだ。
 さあ、「自己責任」の世論を盛り上げて。公安に彼女の身内を探らせれば、ホコリぐらい出るでしょう――解決の算段をつけ、選挙での圧勝を目論む冷徹な官房長官・安井聡美だったが、およそく予測できない展開が待ち受けていた!

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複雑な社会に、複雑な希望を。
いまイチバン映画化したい、注目の小説!

感想・レビュー・書評

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  • NGOで働く日本人女性が、イスラム過激派組織IHOの人質になった。
    「テロリストに何も与えない」が信条のアメリカに追従し、日本政府は身代金を支払わないつもりだったが……。

    財務大臣の息子に対する身代金要求が出たあたりから、混迷度が増していく。

    政治家、公安、外務省、被害者家族。
    それぞれの思惑が交錯し、混沌とする状況。

    自分のために策をめぐらす人間たちの、ドタバタ劇。

    全体的に、どこかで見たような展開。

  • 図書館で借りて。
    立ち読みしたときは面白そうと思ったんだけど…うーん…。

    話が難しいのか、登場人物が思ったより多いからか、どんな人物なのかがなかなか掴めず、前半はあまり面白いと思えなかった。

    後半、起承転結で言うと転のところからは割りと面白く読めたかな。

    うん、やっぱり登場人物が何考えてて何したいのかがはっきりしなくて物語に入り込めなかったなと思う。
    設定は悪くない。

  • 2020.11.23-347

  • 参院選が迫るある日、日本人女性がトルコでIHOの人質になった。
    解放のため多額の身代金を要求された官邸と外務省は、しかしさほど慌てなかった。
    「人命は地球より重い」なんて昔の話。
    日本はアメリカの方針(“テロリストに何も与えない”)に従うまでだ。
    さあ、「自己責任」の世論を盛り上げて。
    公安に彼女の身辺を探らせれば、ホコリぐらい出るでしょう―解決の算段を付け、選挙での圧勝を目論む冷徹な官房長官・安井聡美だったが、およそ予測できない展開が待ち受けていた!
    (アマゾンより引用)

    うー…ん
    あんま面白くなかった
    最後のほう少し面白くなったけど、けどそれだけ

  • 題名のからのイメージと全然違った。警察視点のとこが面白かった。

  • 2019.2 読んでいて文字が上滑りする小説でした。文字をなぞっているだけ、みたいな感じです。そもそもどうしてヒーローものにしてしまったのかなぁ。

  • どこへ着地するんだろうと思いながら読み進め、後半から話の動きが激しくなって引き込まれました。政治家の葛藤とか思惑とかが垣間見れるところもおもしろかったです。安井さんが自分のやりたいことを全うできるといいなと願いつつ読了しました。

  • ドイツに本部を置くNGO職員及川瑞望はトルコでイスラム過激派組織の人質となり、日本政府に身代金が要求される。被害者家族の支援を担当する外務省邦人テロ対策課の山崎知美は、家族に真実を告げることができず忸怩たる思いに苛まれていた。
    参院選を控えた内閣官房長官安井聡美は、選挙の勝利に向けて最後の一手を打つことを決断するが・・・

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著者プロフィール

1964年、京都府生まれ。東京大学文学部仏文科卒、朝日新聞社に入社。2003年『骨ん中』でデビュー。2010年『ちょんまげぷりん』が錦戸亮主演で映画化され、2016年には『オケ老人!』が杏主演で映画化された。著書に『探検隊の栄光』『けいどろ』『大脱走』『ヘビメタ中年!』『独裁者ですが、なにか?』『早期退職』など。

「2019年 『残業禁止』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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