- Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062205603
作品紹介・あらすじ
藤城清治が「暮しの手帖」誌に連載していたお話が絵本になりました。
グリムによる、『六羽の白鳥』『雪白ちゃんとバラ紅ちゃん』『お月さまのなかった国』『土のなかのこびとたち』『花にされたこども』の5つのお話を収録。名作を藤城清治の格調高い影絵が彩る珠玉のお話絵本。
感想・レビュー・書評
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[江戸川区図書館]
図書館の特集コーナーで立ち読み。と思ったけれど、字が多すぎて時間がなかったので中身はパラ見で。
実はこれまでこの作者の名前をしっかりと覚えたことはなかったので、この本を目にした時も、多分以前読んだ本の絵と同じ作者だろう、、、くらいの意識しかなかった。改めて作者の名前で検索してみると、案の定、題名を忘れていたが作者の表題作の一つである「ぶどう酒びんのふしぎな旅」、他にも宮沢賢治の画集の「セロ弾きのゴーシュ」「銀河鉄道の夜」などが多々検出された。
私が「ぶどう酒びん~」を読んだ際には、暮らしの手帖で掲載されていたとか、出版翌日にソニーから打診の話があったなど、いわば仕事の成果に対する話だけが書かれていたのか?今回改めて調べてみると、作者の影絵との出会いや劇団創立など、いわばこのような成果を出すまでの経歴が知れてやっと「藤城清治」という画家の人物像とその名前が、遅ればせながら自分の中に根付いた。それにしても、と改めて年齢を問うと御年97歳(のはず)!来る100歳の年にはやっとこの偉大な影絵作家を知った私の耳にもしっかりとその報せが入るだろう。 -
1924年うまれ、ことしで93歳になる藤城清治の新刊絵本
収録されているのはかつて『暮しの手帖』に掲載された5編のグリム童話
初出は最も古いもので1981年、最も新しいもので1993年
およそ20~30年前の作品が美しくよみがえった
見開きページをいっぱいにつかった絵に圧倒される
おはなしは香山多佳子