決戦!新選組

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本棚登録 : 137
感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062205856

作品紹介・あらすじ

葉室麟が、門井慶喜が、土橋章宏が「新選組」を描く! 累計9万部を突破し、ますます進化を続ける「決戦!」シリーズ。戦国時代の著名な戦場を舞台にすることが多かった「決戦!」シリーズだが、今回の舞台は初の幕末。「新選組」の活躍と悲哀を、当代きっての人気作家が描き出す。

感想・レビュー・書評

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  • 6名の作家が描く「新選組」。
    特に後半の3作品が面白かった。
    永倉新八、斎藤一、土方歳三の「新選組」その後の話が興味深い。
    多くの仲間を失った後、それぞれの形で「明治」を生きる3人の姿を辿るととても感慨深い。

    あの頃を振り返ると全てが鮮やかな夢のよう。
    ただの暗殺集団等と悪く言う輩も多いけれど、不純なものなど何もなく「新選組」には確固たる「義」があるのみ。
    時代も移り変わった今、男達が懸命に守った「義」は一体何処へ行ってしまったのだろうか。
    時代の激流に流されながらも、無我夢中で生き抜いた男達の生きざまはやはりカッコいい。

  • これは罠だと思った。図書館のアンソロジーコーナーに鎮座しておられた。だんだら模様と6人の作家の豪華な共演に魅かれて、立ち読みしてみたら葉室さんの描く総司が思いの外、良くってそのまま追加で借りてきてしまった。久しぶりに新選組ものを読んだ気がする。贅沢な読書タイム。(ひそかにエメルさんの作品を読んでみたいと思っていたりもしていいタイミングだった…と思う)

    葉室麟 「鬼火」沖田総司
    門井慶喜 「戦いを避ける」近藤勇
    小松エメル 「足りぬ月」藤堂平助
    土橋章宏 「決死隊」永倉新八
    天野純希 「死にぞこないの剣」斉藤一
    木下昌輝 「慈母のごとく」土方歳三

    芹澤鴨の散り方と、永倉と斎藤に生き方に、時代の流れみたいなものを感じてしまう。無常、無念だと思うのは沖田とか藤堂とか山南、近藤あたり…。いつも涙が出そうになってしまう。鬼で漢だと思うのは、やはり土方歳三。

    「決死隊」での、娘のお磯が新八の指をきゅっと握ったシーンの(生きる意味など、これでよいではないか)
    「死にぞこないの剣」の“結局、誰かに必要とされたかっただけか”の、斎藤の信念に、生き残った者の芯の強さを感じた。プライドじゃなくて、熱く燃える矜持を胸に秘めて剣で駆け抜けた男たちの物語。面白かったです!

  • 新撰組をこのシリーズで扱うなら、是非とも池田屋に絞って欲しかった…。うーん、残念。

    とか言いつつ、心が躍ってしまうのはどうしようもない。
    結局、好きなんだよねえ新撰組。

    永倉、斉藤の二人の話が好き。
    明治の世に生き残ったこの二人。だからこそ人間性とドラマに深みが出る。そして、がっちり男臭いのがいい。やはり、それこそ新撰組らしい。

    反対に早逝した芹沢、藤堂、山南、沖田には、それこそ無念のドラマが生まれる。そして近藤と土方。トップにはトップの物語がある。こうした様々な人が混ざり合う、群像劇としては最高の舞台なのだなあ。

    小松エメルは気になっていた作家。初。
    思っていたより内面にぐっと迫る。
    違う作品も読んでみたいと思った。

  • 複数の作家が、それぞれ異なった歴史上の人物を主人公に選び、ある歴史的な「決戦」をテーマに寄稿するというアンソロジーシリーズの『新選組』版だ。

    多くの小説、漫画などに取り上げられる人気のテーマだけに、あまり歴史に詳しくない自分でも、今回登場する人物たちの多くの名前は知っていた。それぞれの末期や個性についてはよく知らないことも多かったので、一冊通して読むとなかなか興味深い。

    物語は、沖田総司からはじまり、土方歳三で終わる。

    このシリーズの他のテーマも読んだことがあるけれど、面白いのは、作家や登場人物を変えることで、見え方がガラリと変わること。
    たとえば芹沢鴨、伊東甲子太郎、近藤勇の評価や人物像はそれぞれの短編によって全く異なる。

    単純に善悪で切って捨てれるようなものではないからだろう。組織として紆余曲折、有為転変があり、それぞれの主義や主張がぶつかり合い、何が正しいのか等は人によっても時勢によっても変わる。
    そもそもとして誰も正しさや正義など求めていないのではないかと思えてくる。

    人気テーマだけに類型的に描かれてしまいそうな印象のある新選組だが、作者ごとによって個性の違いが際立ち、面白かった。

  • 三国志の方どうだろうな

  • 人気作家の新選組アンソロジー。時系列に並んでいて読み進めやすい。それぞれの主人公の視点から見た新選組結成時から五稜郭まで。沖田と芹沢の話、会津での斎藤の話、北上する土方の話が特にグッときた。

  • 初めて読んだ決戦!シリーズ。新撰組(浪士組)結成時から函館戦争までを各作者によって沖田、近藤、藤堂、永倉、斎藤、土方それぞれの視点で物語が語られる。
    どの物語も個性が光っていて面白かったが、私は特に戊辰戦争を描いた最後の3つ(永倉、斎藤、土方)の物語が特に好きだった。新撰組というと京都でのイメージが強いけれども、戊辰戦争こそ彼らの生きざまの真骨頂だと思う。
    また永倉と斎藤の物語では、戊辰戦争後も生き残った彼らの姿が描かれていていたのもよかった。
    そして「慈母のごとく」での仏の土方さんがとても魅力的だった!京都での鬼の副長が函館戦争では隊士達から母のように慕われていたという話は有名だが、なぜ仏の土方に変わったのかという流れが近藤の死と上手く絡めて語られていて面白かった。函館戦争時の土方は亡くなった近藤、沖田の性質を取り込んだような性格になったのだなと。
    本作は複数作者によって書かれているため物語によってそれぞれの考え方が異なっていて混乱することがあったり、短編のために掘り下げきれていない場面が多々あるのが残念だが、新しい作者との出会いという意味でも決戦!シリーズは面白い企画だと思う。

  • この決戦シリーズはずっと読んでみたかった。それぞれの作家さんのお話が、独立しているようでつながっているようでもいて、結成から函館までが読める。
    2017/11/18

  • 表紙がベタすぎる。
    斎藤の話が良かった。

  • 新選組の各メンバーを其々の筆者が取り上げて1冊に纏めた本でとりあえず時代の流れには沿っている。

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著者プロフィール

1951年、北九州市小倉生まれ。西南学院大学卒業後、地方紙記者などを経て、2005年、「乾山晩愁」で歴史文学賞を受賞しデビュー。07年『銀漢の賦』で松本清張賞を受賞し絶賛を浴びる。09年『いのちなりけり』と『秋月記』で、10年『花や散るらん』で、11年『恋しぐれ』で、それぞれ直木賞候補となり、12年『蜩ノ記』で直木賞を受賞。著書は他に『実朝の首』『橘花抄』『川あかり』『散り椿』『さわらびの譜』『風花帖』『峠しぐれ』『春雷』『蒼天見ゆ』『天翔ける』『晴嵐の坂』など。2017年12月、惜しまれつつ逝去。

「2021年 『青嵐の坂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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