絶望を生きる哲学 池田晶子の言葉

著者 :
制作 : NPO法人わたくし、つまりNobody 
  • 講談社
3.46
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本棚登録 : 136
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (130ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062205870

作品紹介・あらすじ

今こそ、読んでほしい言葉があります。池田晶子の思索のエッセンスを集めた新編「言葉集」。日常の言葉で哲学の核心を伝え、「哲学エッセイ」という新たな分野を拓いた池田晶子。累計40万部超のロングセラー『14歳からの哲学』をはじめ、その著作は没後10年を迎えた今なお、読者から熱い支持を受けて読み継がれています。本書は池田晶子の著作の中から、どんな時代にも惑わされず強く生きるための指針となる言葉をテーマ別に精選。好評を集めた『幸福に死ぬための哲学―池田晶子の言葉』に続く珠玉の「言葉集」です。時を超えて変わらない真理と洞察をに満ちた池田晶子の言葉を、ぜひ味わってください。

感想・レビュー・書評

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  • この人の問いかけはいつも根源的で深く心に切り込んでくるように感じる。「不安の正体、人間の品格、社会と現実、他人と自分、肉体と精神、存在の謎、自由の条件、人生の意味、死に方上手」というテーマで、著者が書いている多くの著書からそれに関する主張を集めたエッセンス本だ。「時代が悪いと言うのなら、何もかも時代のせいにしようとするあなたのそういう考え方が、時代の諸悪のモト」
    「私が親ならば、世の思い込みをいかにして見抜くか、それだけを教育する」「無駄口をきかない人だと思わせてしまうが勝ち。本質的なことだけを時々チラッと口にする態度でいれば、やがて人々はあなたの一言を待ち受けるようになる」「人生を思索するのではなく、人生が思索化する」など鋭い言葉の数々。このような存在を揺り動かす言葉が快く感じる。

  • 人生に絶望した経験のある人。またはしている人。
    生死についての考えがやまない人。
    全てが無意味に思える人。
    「私」っていったいなんなのだろうか、どこに向かっているのだろうか、生きている意味って何なのだろうかと考えたことがある人。
    上記のいずれかに隣接するような心持ちにある人。
    におすすめ。

    私は大学生で、池田晶子さんを知らずにこの本を手に取りました。お察しの通り、前述したいずれかの人であったわけですが、日常レベルの言葉の哲学で私を諭してくれ、「考え」続けようという気持ちにさせてくれました。著者から言わせれば、こうした個人的な体験から得られる教訓は、所詮他人の個人的な体験の範疇を出ないので、こんなレビュー…いや、気になったら自らこの本を手に取り考えよう(苦笑)ということです。

    池田晶子さんの多数の著書からいくつかのテーマごとに文章を抜粋したもののまとめなので、どうしても分かりにくい箇所もあるのですが、分からないことを煩わしく思うのではなく、味わいましょう。分からない文章の掲載されている本を求めましょう。
    というか、私はそうしようと思いました。

  • 誰にでも分かりやすい言葉だけで語られる哲学。
    スパッと言い切る文章が心地よい。
    私自身は共感することが多く、頷きながら、あっという間に読み終えてしまった。
    批判も多く受けるだろうなと思ったが、一石を投じること、誰かの心の奥に届けること、そういうことの方がよっぽど大事なことだと思う。

    編集が「NPO法人わたくし、つまりNobody」と書いてあって、思わずニンマリ。

  • うーん。
    テーマごとに各書のごくごく一部を寄せ集めた感じなので、(本来の)著者の言いたいことが伝わってこない感が。
    「こういうことを言う人なので、よかったら本を買ってみてね」っていう目的なら良いのかもしれませんが、まとめ的ではないかなと。

  • つまらないポエマーかな

  • この作家は今までよんだことがない。それなりに知名度もあったらしい。しかし自分にはまったくつまらなかった。ほかの人がいい、というレベルに自分が達していないということだと思う。であるので、評価は1だけどまた読む機会があるかもしれない。

  • 数十のエッセイからテーマ別に煽り系の箇所を一冊にまとめたもので、こうやって抜粋して一冊にまとめられてしまうと、所々矛盾する箇所もある。また、ちょっと難癖的で無理があるなあと感じるところもある。
    こういう反常識の芸風は気づきや揺さぶられる所もあるのだが、ただひっくり返してばかりなので、何らかの思想的主張があるわけではない。強いて言えば「懐疑せよ」という事を主張しているように思えるが、「哲学」とはもそものそういうものであると言えるのかもしれない。

  • 「考える」ことを何度もやめたくなってしまうが、池田晶子さんの文章に出会うたび、考え続けることでこんな世界が見られるなら、やっぱり考えることを続けていきたいなと思える。

  • 「先が見えない不安」は当たり前。萎えずに生き抜くことが出来たかが人生の価値。

    「幸福」も「自由」も形なき概念。追い求めても得られない。

    存在するのは「現在」だけ。現在しか生きることはできないのだから、今、為すべきことを為し、愛せるだけ愛する。

    「民族」も「国家」も近代以降の概念であり存在しない。存在しないものは愛せない。

    「社会」とは他人の集まり。

    「病気」は本当の自分に還るチャンス。

    「死」は人生のどこにもない。人生には現在しかない。

    人生は一回きりで過ぎてゆき、二度と戻らない。だから人は巡るものを求める。

  • ↓利用状況はこちらから↓
    https://mlib3.nit.ac.jp/webopac/BB00542299

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著者プロフィール

池田晶子(いけだ・あきこ)
1960年、東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科卒。文筆家。
専門用語による「哲学」ではなく、考えるとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立して、多くの読者を得る。とくに若い人々に、本質を考えることの切実さと面白さ、生死の大切さを語り続けた。2007年2月23日、没。
著書に、『14歳からの哲学―考えるための教科書』『14歳の君へ どう考えどう生きるか』『新・考えるヒント』『41歳からの哲学』『暮らしの哲学』『人生は愉快だ』『魂とは何か さて死んだのは誰なのか』『私とは何か さて死んだのは誰なのか』『死とは何か さて死んだのは誰なのか』『無敵のソクラテス』『幸福に死ぬための哲学ー池田晶子の言葉』など多数。

「2017年 『絶望を生きる哲学 池田晶子の言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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