15歳、ぬけがら

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著者 : 栗沢まり
  • 講談社 (2017年6月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062206013

15歳、ぬけがらの感想・レビュー・書評

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  • スカート丈が短いのは中1からずっと着ているから
    おなかがすくと食品売り場の試食コーナーへ行き
    水道が止まっているので公園の公衆トイレで顔を洗う

    母子家庭で育つ中学3年生の麻美

    診療内科に通う母は当てにならず、すさまじい生活の中で夜の仲間とのつきあいに危うく流されそうになりながら、同じ市営住宅に住む同級生とのかかわりを通じて出会う支援塾「まなび~」の大人たちによってすこしずつ心が開かれていく

    「ぬけがら、最高。あたしは、強いぬけがらになるんだ」

    第57回(2016年)講談社児童文学新人賞で佳作入選の問題作

    ちなみにこのとき新人賞を受賞したのが『ラブリィ!』(吉田桃子)で、佳作のもう一編が『マイナス・ヒーロー』(落合由佳)
    この3作、甲乙つけがたし

  • うん、さわやかな読み終わり。
    終始頑固というか素直になれない主人公なんだけど
    だから物語がしみてくるのかも。
    推進力をもらえるエネルギーのある本。

  • 支援塾が押しつけがましく熱血系でないのが、他とは違う感じ。何も解決してないけど、なんだか希望が見えるようでよかった。

  • 貧困家庭で暮らす、グレてはいないが半ば自暴自棄の中学生が、ある事をきっかけに少しだけ立ち直る話。現代日本において、決してフィクションとは言えない内容で、読むのが辛い。政治家にこそ読んでほしい本。それで税金が兵器の購入ではなく、こういった子どもたちを助けるために、使われるような社会になって欲しいが・・・

  • 湯浅誠さんがシェアしてたのでポチった。講談社児童文学新人賞佳作、今時の読書感想文とかの課題図書がどんなんか知らんけど、こういうヤングアダルト文学こそ。カフェに置いとく。

  • 中学三年生の主人公・麻美。
    両親は離婚し、母と二人暮らしで古くてみすぼらしい団地に住んでいる。

    母は、うつ病(?)を患っていて無職。そのために満足に食事のとれない麻美の頼りの綱は学校の給食だ。しかし、夏休みがやってきて・・・。

    そんな麻美に団地の仲間は、食事を出してくれる支援塾にいかないかと誘うが気乗りのしない麻美は毎日を鬱々と過ごし、不良たちの非行についていってしまう時も。

    しかし、ふとしたことから支援塾に足を踏み入れた麻美はそこで活動する大人たちの力もあって、鬱々と自暴自棄になっていた自分から脱却しようとする。

    この本に出てくる支援塾は、今、世間で増えている子ども食堂みたいな感じなのかな。
    貧困問題も新聞などで見かけるし、タイムリーな本だが、そういった目を引く状況を切り貼りしたようで主人公・麻美や他キャラクターに人間としての魅力を感じず、不憫な環境にいるのに応援できなかったのが残念でした。

    貧困ゆえに無気力で考える力がないということを書きたかったのかもしれませんが、物語、しかも児童文学というカテゴリーから出すのなら、ノンフィクションのルポルタージュなどとの違いを見せつけてほしかったです。

  • 子どもの貧困という言葉をニュースで見たことはありましたが、そこには私の想像以上の事があると思います。

    フィクションですが、こうして小説で子どもたちの思いを疑似体験する事は、考えるきっかけの一つになりました。

    作中にも出てきますが、まだまだ子どもの貧困って理解していない人が多いんだと思います。
    私の職場にも、「一日中ご飯を食べない日がある」と言っている子が遊びに来ます。正直、体臭もキツイです。
    その子が帰った後に、他の職員に、
    「ご飯を食べてないって言ってたけど、貧困家庭なのかな?」と何気なく言ったら、笑いながら、
    「貧困?今貧困って言った?wひどくないw?どんだけw」
    と冗談のように受け止められてしまって、こういう人がまだまだ多いのかもしれない と思いました……。

    なので、小説で現状を広めていくこともとても大事だと、改めて思います。

    最初から貧困家庭の子ももちろん辛いでしょうけど、主人公のように最初は普通の家庭だったのに、急に貧困家庭になってしまうとさらに辛いでしょうね…一般的な幸せを知っているだけに…。

    こういう子を増やさないためにも、妊娠、出産はもっときちんと考えて欲しい…。
    こういう現状も小学校から子どもたちに教えていってほしいな…。
    じゃないとこれからもっともっと不幸が世の中に蔓延しそうで。

    お金があるから必ず幸せ、ではないけど、幸せになる為の勉強にもお金がいりますから、親になる人たちはもっと考えて欲しい…

    って、小説のレビューではなくなってしまいました。

    小説は、とても良いです。
    ただ、場面の切り替わりの部分が、1、2行ぐらいの空行だけで次のシーンに行くので、最初戸惑いました。
    あれ?今まで家にいたのにいきなり外?みたいな。
    シーン切り替わりの空行に「1」とか「***」とかサブタイトルとかあったらもっと読みやすかったかなと
    でも後半は慣れましたので、気にならない方は全く気にならないと思います。

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