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Amazon.co.jp ・本 (306ページ) / ISBN・EAN: 9784062206051
作品紹介・あらすじ
高校生たちの青春模様をいきいきと描くYA小説シリーズ、3作目。主人公の白石桃子は3年生になり、うた部(短歌部)の部長になります。パティシエという将来の夢を持ちながら、それを許さない家庭の事情を知る桃子。親友たちとも、別の道を歩み始める時期。でも一緒に過ごした日々がなんと貴重だったのか、そして、自分の未来を輝かせるために今大事なことは何なのか。読み応えと感動の青春小説。
野間児童文芸賞受賞作『うたうとは小さないのちひろいあげ』から始まった短歌小説3部作の完結編。
主人公の白石桃子は3年生になり、うた部(短歌部)の部長になります。
パティシエになりたいという将来の夢を胸に日々を送りながら、それを許さない家庭の事情を知る桃子。一方では部長としての重責もあり、自分を励ます日記を綴りながら、部長の役目を果たそうとしますが・・・。
ずっと一緒だった友だちとも、まもなく別の道を歩むことになる時期。でも、一緒に過ごした日々がなんと貴重なことなのか、そして、自分の未来を輝かせるために今大事なことは何なのか。3部作ではありますが、この1冊だけでも読み応えたっぷりの青春小説です。
みんなの感想まとめ
高校生たちの成長と葛藤を描いたこの作品は、主人公の白石桃子が進路や友情に悩みながら、短歌を通じて自分自身を見つめ直す姿を描いています。物語は三部作の完結編であり、桃子の視点から語られることで、彼女の心...
感想・レビュー・書評
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三部作の最終巻ですが、第一作と同じように桃子の視点から語られる物語で、第二作目よりも安心して読み進めることができました。
桃子が恋愛に縁が無いからか(そういうと彼女に叱られそうですが)、まさに「反抗期でも思春期でもない時期」の高校生の言語化できない心の揺れを、じっくりと味わうことができました。
自分一人で抱え込み、周りの顔色を窺って、自分の思いが鬱積してゆく様子は見ていてもどかしいですが、自分と同じように悩んでいる登場人物の姿を見ると、自分だけが特別にダメな人間なのではないのだと分かって少し安心できます。
高校入学から卒業までの三年間を1年ずつ、三部作で描いたシリーズですが、登場人物全員が和歌を通して自分の心を見つめ、他人との関係に悩みながら答えを出し、成長していく姿はYA小説として多くの中学生・高校生に詠んでもらいたい作品だと思いました。 -
・熱
・「ずっと逃げる道具でしかなかった、わたしの歌が、初めて誰かに喜んでもらった。」
〇魔法のような大団円ではなく、一人一人が物語を生きているのだなと思えた。
〇一緒に考えるのではなく、押しつけてしまうと、家族に見限られる
〇たくさんの短歌に触れられた。高校生もすてきな恋の歌を詠むのね
〇人を羨むにも熱が必要だよな。 -
高校生はいろいろなものを抱えていて大変だな、と他人事のようにだが、自分のことを思い返してみると、やっぱりいろいろ大変だったなと思う。
今回は桃子が主人公。
彼女の心情に沿って読むのが初めは難しい。
どの登場人物の言動についても、難はあって、それはないだろうと思うところはあるのだが、そう感じるのは、自分のなかにも同じようなところがあるから、敏感になっているのだろうとも思う。
友郎のなんでもプラマイで判断する打算的な言動は好きではない。
難波江先生
「いいか、鑑賞は、傾聴に似ていると考えるたらいい。ありのまま認める。ひたすら聴く。ところがだ、誰かの話を聞いていたら、すぐに自己主張したくなるだろ、友郎」
「ありのままを認める。そこからもし、こうすればさらによくなるのではないかと考えたなら、意見として述べる。ただし、自分ならこうするとか、ではない。あくまでもあなたが伝えたいことはこうですよね。それならばこうすれば、もっと明確により深く伝わるのではないでしょうか、ということだ」
クマサト先生が奨学金の相談をしに行った桃子に
「あくまでもこれは、データを示しているだけ。判断するのは白石さんです」
「いいですか、卒業後どうするかは、白石さんの課題です」
「いわゆる、熱が足りない」
「どうしようもなく、自分の中から湧き起こってくる、熱。正直、今の白石さんが作ったケーキを食べたいとは思いません」
人に判断を委ねてしまう桃子、考えることを放棄してしまっている。
自分で決めたことに責任をもつということ。
クマサト先生が面談で桃子のお母さんに
「僕は陸上部の顧問をやっていましてね。同じ練習をしていても、肯定的にやってある選手とそうでない選手とでは、結果が違ってくるんです。気持ちって大事ですよね。」
「桃子さんは、人を幸せにすることの喜びを知ったわけです。彼女は、誰かを幸せにできる人なんです。そんな優しい気持ちを、もう少し肯定的に見守ってあげてもらえませんか」
「お母さんや家族のペースに、彼女が合わせるのではなく、彼女にもう少し時間をかけさせてあげてもいいんじゃないかと、そう言ってるんです。」
「同じ練習をしても、結果が出るのに、ずいぶんと差があるんです。三ヶ月後にタイムが上がる選手もいれば、半年後の選手もいる」
クマサト先生が面談のあと桃子に
「あなたには責任があるということを、忘れないでください」
「あなたの人生を前にも進める責任です。あなたにしかできない」
茂朗さん
「君たちに、すがりつくような想いで求めてるんだ。青を。求めているあいだは、絶望することもない。」
桃子
絶望したくないくせに、求めようとしない自分。絶望したことにして、すねてある自分。
この青はわらっているかこの青は泣いているのか君の目の奥 桃子
小俵先生
「生きるってさ、やってみるだけの価値のあることと、どれだけたくさん、出合えるかだと思うよ。結果じゃなくってさ、駄目でもいいから、一歩でも前に進んで。進んだら、そこに、力いっぱい足跡を残そうよ」
大会で綾美
「工夫とは、何でしょうか?」
「ここにある言葉は、すべての私たちの本当を表しているのです。あなたたたの歌も、私たちの歌も、届けたいのは工夫の跡ではなく、本当の想いではありませんか」
青春は燃えるゴミではありません「区別拠点」で収集します 綾美
私には私の人生を前に進める責任がある。
ケーキ屋に面接するときに桃子が言った
「白石桃子といいます。ここで働かせてください」
ケーキ屋のオーナー
「私たちの店のケーキは、豊かさを売りものにしています。そのためには、ここで働く一人一人の心が豊かでなくてはいけません。高校生活、残り少ない時間を、めいっぱい使って、今以上に豊かな人になって、来年の春、ここえきてください。待っています。
こんな言葉を言える人になりたい。
熱。
思い。
自分で決めて自分で進むこと。
元気をもらえる。
出版社紹介ページ
高校生たちの青春模様をいきいきと描くYA小説シリーズ、3作目。主人公の白石桃子は3年生になり、うた部(短歌部)の部長になります。パティシエという将来の夢を持ちながら、それを許さない家庭の事情を知る桃子。親友たちとも、別の道を歩み始める時期。でも一緒に過ごした日々がなんと貴重だったのか、そして、自分の未来を輝かせるために今大事なことは何なのか。読み応えと感動の青春小説。
野間児童文芸賞受賞作『うたうとは小さないのちひろいあげ』から始まった短歌小説3部作の完結編。
主人公の白石桃子は3年生になり、うた部(短歌部)の部長になります。
パティシエになりたいという将来の夢を胸に日々を送りながら、それを許さない家庭の事情を知る桃子。一方では部長としての重責もあり、自分を励ます日記を綴りながら、部長の役目を果たそうとしますが・・・。
ずっと一緒だった友だちとも、まもなく別の道を歩むことになる時期。でも、一緒に過ごした日々がなんと貴重なことなのか、そして、自分の未来を輝かせるために今大事なことは何なのか。3部作ではありますが、この1冊だけでも読み応えたっぷりの青春小説です。
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シリーズ完結作。清らさんが卒業しちゃって、なんだか、さみしさを感じる。今回は桃子の進路問題がメインだったかな。爽やかな青春物語でYA世代におすすめできるシリーズでした。
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桃子が部長、そして視点人物に戻って最終巻です。
友情、恋愛、ときて、最終的には…将来(その先にある死)、かな?うん、あいかわらず熱い青春の成長物語なのだけど、やはり私は1巻が一番好き。友情には弱いのだ…いや今回も友情だったけども…。
いやしかし、てっきり友郎は桃子のことが好きなのでは…とか思っていたから、特に何もなくてあれ??ってなった。やはり私はそういう読解力が不足している…。-
2021/12/30
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桃子三年生。進路について、自分ではどうにもならない厳しい現実が立ち塞がり、気持ちがついていかない。そんななか、ある約束のため、宮崎の牧水短歌甲子園への出場を目指す。やや幼い、感情先行型の桃子の成長を描く。
前作でも思ったが、クマサト先生がいい。 -
高校3年生になった桃子は部長として「うた部」をまとめること、
思うようにならない進路選択、そして友人関係のもつれと苦労がつづく
そんなおり、うた部が牧水短歌甲子園をめざすことになり
予選を経て日向市で開かれる本選にむかう
空は青入道は白田は緑僕は自由で君が愛です
『うたうとは小さないのちひろいあげ』(野間児童文芸賞受賞)
『空はいまぼくらふたりを中心に』につづく青春三部作完結編 -
テーマが進路、お金、友情、という切実な内容だっただけに色々考えされられることがありました。
友達だってお互いの環境でその人の受け止め方がかわる。一作目の桃子と綾美と今作で相手への感情が違うように。なので3人のバランスが崩れるのはわかるが、相手を思い遣った発言でもでも、邪魔、という言葉を選んでしまうのは、なんだかなぁ、と。言葉にセンシティブなはずのキャラが言うには残酷な言葉だ。
あとはお金の問題は切実で、故に母親の行動もわかるが、確かに先生の言うとおり、子供の歩くペースもある。スピード感、ペースが合わないって、すれ違いの根本原因だったりするよなぁ。
あと、この作品って別に高校生達に寄り添わないとかではないけど、やはり現実をよりシビアに捉える大人とどこかまだ青さを残しつつ精一杯今に向き合ってる高校生との温度差、もあえて結構書かれていて、それが好き。
と色々考えされられたし、感極まりました。
最後の桃子の、始まり予感!?はおまけ感あるけど、淡い感じで良かったです。
2023.12.23
201
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高校生いいなあ
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おー、ついにあの子たちも3年生。
恋に進路に悩みながら、
それぞれの部活に幕を下ろす。
2作目よりも、いろいろ共感できた。
ラストはちょっとドラマティック過ぎだけど、
あの終わり方が必然かなあとも思った。 -
周りが進学していくなか、金銭的な事情から進学を諦めざるを得ない主人公の葛藤や、部長として同好会をまとめていく上での苦労などを、物語として上手に織り交ぜ、全体的に読みやすく、まとまっている印象です。個人的には、シリーズ3冊のなかで、この3冊目が一番好きです。
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高校3年生になり、うた部の部長にもなった桃子だが、部内をまとめることや自分の進路について思うようにならないことばかりで、悩める日々を送っていた。
友達の綾美や彩にはきっとわかってもらえない、桃子はそう思っていた。
うた部の老人施設での活動で、2年の友郎がある老人を怒らせてしまい、謝りに行ったときに、流れで宮崎県の海に行って電話でその老人に海の音を聞かせると約束してしまった。
宮崎県なんて自費で行けるはずがなく、思いついたのが宮崎県日向市で行われる「牧水短歌甲子園」だった、
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著者プロフィール
村上しいこの作品
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