宮辻薬東宮

  • 講談社
3.27
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062206105

作品紹介・あらすじ

ちょっぴり怖い、だからおもしろい。

これぞエンタメ!!
前代未聞の「ミステリー短編バトンつなぎ」

「宮辻薬東宮」(みやつじやくとうぐう)

宮部みゆきさんお書き下ろし短編を辻村深月さんが読み、短編を書き下ろす。その辻村さんの短編を薬丸岳さんが読み、書き下ろし……今をときめく超人気作家たちが2年の歳月をかけて“つないだ”ミステリーアンソロジー。

感想・レビュー・書評

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  • 得体のしれない脅威が、すっと隣に寄ってきた感覚。
    5人の作家によるミステリー短編集。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    辻村深月さんのお名前を見て、図書館で借りたアンソロジー短編集。
    (でも、読んでみたところ、辻村深月さんの短編は既に読んだことがあるお話でした)

    “リレーミステリー”となっていますが、お話通しにつながりがあるわけでなく、共通するのは奇妙な怖さと“家族”というワードのみです。
    作家ごとにその“奇妙な怖さ”の種類や度合いも少し違うため、読んでみると作品ごとにハマり具合が違い、そしてわたしにはうまくハマらなかったため☆2つとしました。

    カバーの紫色が、すごく落ちついていて、いい色でした…

  • 5名の作家さん達のリレー形式のミステリー&ホラーのアンソロジー。
    みなさんさすがに巧い。
    前の作家さんが描かれた物語のモチーフを、いい塩梅に引き継いで次の作家さんへ繋いでいく。
    それぞれの主人公が遭遇した、ちょっと不思議な体験談。チクリと刺すようなラストの余韻でゾクゾクする。
    そして5番手の宮内さんのラストで、1番手の宮部さんと再び繋がった時、じわじわと感動が押し寄せる。
    個人的には辻村さんと薬丸さんの短編が好みだった。
    それぞれの作家さんの「あとがき」も面白かった。みなさん苦労しつつも楽しまれていたみたい。
    作家さん達のバトンを、また他の作家さんへも繋げていって我々を楽しませてほしい。
    みなさんお楽しみの記念写真はきちんと撮れたのかな?
    5人のはずが6人になっていたりして…。

  • 大好きな作家さん勢揃い!でも、1つのまな板で評価されるのは怖い(ホラー)ですよね。宮部さんは"ようやく手に入れたマイホームが呪われるホラーで結論は?"、辻村さんは"気が違った母親にまつわるホラー、最後に一発ぶん殴られる展開"、薬丸さんは”家出少女が父親に引き渡されるまでのホラーで、えっ?少女は誰?というホラー”、東山さんは"盗んだスマホが死をお知らせするホラー"、宮内さんは"ソフト開発でのバグを直すことで、自分を見失うホラー"。わお、全部ホラーでした。宮4.5 辻4.75 薬4.75 東4.75 宮4.5

  • 人気作家によるリレー形式のミステリーアンソロジー。
    リレー形式も新しい試みだし、これだけの作家さんが揃ったら、ミステリー好きには放っておけない1冊。
    最初の3人はもちろん、東山彰良は「僕が殺した人と僕を殺した人」がいまいちで、今回も台湾が舞台で、一瞬引いたけど、「僕が~」の話と一部繋がっていて、読み進めるうちに、すっかり魅了された。
    ラストの宮内悠介は初読み。最初は物語の趣旨が読めなくて、何が言いたいのか、少しじれったい感じもしたけど、最後はストンと落ちて、きちんとリレーを完結させているところに感心した。
    コンセプトも面白いし、作品の最後に作者のコメントが入っているところもなかなか凝っている。普段は書かない作者が初めて臨んだホラー作品って言うのも興味深い。
    ただ、基本的にホラー作品が好きじゃないので、星は3つ。
    普通にミステリーが良かった…

  • ちょっぴり怖い、だからおもしろい。
    前代未聞の「ミステリー短編バトンつなぎ」
    「宮辻薬東宮」(みやつじやくとうぐう)
    宮部みゆきさんお書き下ろし短編を辻村深月さんが読み、短編を書き下ろす。その辻村さんの短編を薬丸岳さんが読み、書き下ろし……今をときめく超人気作家たちが2年の歳月をかけて“つないだ”ミステリーアンソロジー。
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    読んでからバトンをつなぐっていう試みが面白かった。登場人物を重複させたりする場面もあり。でもこういうホラーというかミステリーはやっぱり宮部みゆきかなぁ。辻村深月までは面白かったけど、その後は無理やり感があった気が。でもサラリと読めたし作者の色がそれぞれの作品に出ていて良かった。

  • 初めは宮部みゆきさんが又 江戸時代の薬園舞台のミステリーを出したんだなぁ と思っていた 笑。名うての作家がバトンタッチしていくホラー短編集でタイトルは単に作家達の頭文字を繋げただけとは。宮部みゆき 辻村深月 薬丸岳 東山彰良 宮内悠介、しかし流石に名だたる面々がリレーしただけの事はある。各編末の 作者の言葉 もそれぞれ興味深い。短編とは言え5人各人の個性が色濃く反映されていて読み応えあるアンソロジーになっています♪一粒で五度美味しい とは行かず三度ほど美味しかった...

  • 五人の作品を一冊で読めるので、お得ですね。それぞれ個性が出ています。個人の好みで分かれるものもありましたが(いろんな面で比べてしまうのも申し訳ないですが)、うまく繋がっていたので良しかな。

  • リレー形式による書き下ろし短編アンソロジー♪
    しかも、宮部みゆきさん、辻村深月さん、薬丸岳さんと続くとあっちゃ、ほっておく手はないw

    そして、ミステリーかと思って読み始めたら、なんとホラー!w(これは最初の宮部さんのせい?ww)

    ラストの宮内悠介さんは、なーんかイマイチ~?と思いながら読んでたんだけど・・・いやー、すんばらしい!w うわー!すげー!!と感嘆して読了。
    侮りながら読んでて、すみませんでしたー!ww

    各編の作者のあとがきもgood♡

  • 凄く豪華な作家陣がリレー形式でバトンを繋いでいくアンソロジー。
    1番手の宮部みゆきさんが流石とも言えるスタートを切ってくれている。普段ホラー要素のあるものが苦手な私にとっては、やや刺激が強く、強烈な印象と後味の悪さを残してくれた。
    2番手の辻村深月さんのお話は既読のものであった。「噛み合わない会話と〜」のうちの1遍で先にそちらを読んでいたので、主人公の名前を見た瞬間に蘇ってきた。
    薬丸岳さんの夏目刑事は、あの夏目シリーズのものだろう。
    5編共に全く意味合いの違うホラー作品であるが、やはり私にとっては幽霊云々よりも、追い詰められた人間の狂気のほうがよほど恐ろしく映るのだった。

  • 有名作家5人によるリレー形式の短編集。リレーなんだけど話は別々で、ただモチーフは同じ的な。そしてホラー。この季節にはいいかもしれない。あと、5作目の最後のシーンが1作目の最初のシーンにつながったときは、違う物語も同じこの日本で同じように同時進行してるんだなと当たり前のことを感じてしみじみと。世の中は数えきれないドラマが今この時も同時に進行してるってことだよね!

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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