変幻

著者 :
  • 講談社
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感想 : 53
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062206112

感想・レビュー・書評

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  • 同期シリーズ、3作目。

    宇田川の同期で、特殊班である女性警察官の大石が潜入捜査に入った後、連絡不通になる。

    宇田川、蘇我、大石の同期三人組が織りなす本シリーズだが、宇田川一人の視点で描かれているので、蘇我と大石の人物像がいまいち把握しづらいのが少し残念なところ。同期と言えば、むしろ植松&土岐のベテランコンビのほうが好きかもしれない。とは言え、三人の、同期という特別な関係だからこその絆や信頼、相互理解を文中にしっかりと感じ、良かったと思います。
    田端捜査一課長はたびたびシリーズの枠を越えて顔を出すけれど、今作では、安積班シリーズの相楽班長が出てきたのがサプライズ。だけど、ちょっと感じの悪い係長で出てきているのが残念(最後はそうでもないけど)。最近の安積班シリーズでは結構いい味出してるんだけどな。今野作品では、最初の印象はどんなに悪くても、最後は結構いい感じに印象が変わるキャラ描写が多いのに、相楽班長の部下の日野くんだけは珍しく最後までずーっと嫌いだった、、、(笑)

    シリーズは今作で完結っていうことを読んだ後、気づきました。全然完結した感はなかったけど、他にシリーズ、たくさん抱えていらっしゃるので、このシリーズはここでひとまず、ってことなのかな。まぁ、いつでも復活できると思うので、気長にお待ちしております。

  • 同期シリーズ完結編という触れ込みだが,シリーズ通じての謎とかがあった訳でもなく,何か区切りがついた訳でもなく,これで完結というのは要は需要がなかったということなのだろうな。

  • この作品も すごーくカッコよかったです。
    麻取の怖そうな織部さんに 「おまえ、警察をクビになったら、麻取に来いよ。きっちり教育してやる」なんて言われちゃって 認めてもらったのね~。
    宇田川さんも蘇我さんそして、大石さん!
    この3人が同期でしかもとっても気が合うなんて カッコよすぎです。(((^^;)
    潜入捜査なんて本当にあるのかな?

    蘇我さんが 「宇田川 大石 お前達がいて たすかった~。」っていう作品も読みたいなぁ。

  • 同期シリーズの完結編。今度は同期の大石さんが潜入捜査へ。事前に晩餐会のようなものを自ら開くというのが、少し違和感でしたが、最後は無事に丸くおさまって良かった。宇田川さんが、同期二人に振り回されていてちょっと可哀相。啖呵きった所はかっこ良かったので、ぜひとも出世して欲しい。相楽さんが出てきていて、やっぱりちょっとイヤな人でした。最後はいい人だったけれど。いつも描かれるスペインバルが今回も魅力的でした。

  • いい頃合いでの完結かなぁ、って気がした。
    助ける必要のある同期が変わったけど前回と筋はそんな変わってなくて。
    それより、登場人物が隠蔽捜査とリンクしてることにびっくりした。作品でイメージかわるものだ

    2019.2.5
    22

  • 同期シリーズ 第3弾

    臨海署管内で殺人事件が発生、事件現場の防犯カメラに捜査一課に属する宇田川の同期でSITに所属する大石陽子が写っていることが判明する。

    大石は警察庁ゼロの特命を受け、麻薬密売の疑いのある商社に潜入捜査をしていることが分かる。

    しかし殺人事件の発生によって、大石の身に危険が及びそうになり、警察を去った同期の蘇我と宇田川は捜査本部の面々と大石救出作戦を実行する。


    捜査の異分子として登場する安積シリーズの相楽や、ゼロの存在のミステリーさ、犯罪の筋読みの面白さなど、てんこ盛り。

  • 同期シリーズ完結
    相変わらずの今野節
    主人公が頼りなさそうで、真相を突く(笑)

  • 捜査本部から逸脱しての隠密操作。さすがに同じパターンの繰り返しは読んでて退屈だった。
    話の内容も所々、隠蔽捜査で読んだことがあるようなパターンだったし

  • 同期シリーズ3作品目。
    後半まで全く素性が読めない。

    それにしても今野作品読んでいると、厚生労働省と外務省に対する評価ががた落ちする(笑)

  • これで完結なのか?
    ストーリーは最初の同期が行方不明?!みたいなのはいいけど、後半は明らかになる事件の全貌は不明なままだし、行方不明なのも理由は全2作にくらべたらしょぼい。蘇我も活躍してるとはいいがたい。
    人間関係だけみればこの展開はいいぞとおもうけど、全体的にキャラを増やし過ぎて描き切れてない。

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著者プロフィール

1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。

「2023年 『脈動』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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