光二郎分解日記 西郷さんの犬

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 115
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062206570

作品紹介・あらすじ

上野の西郷さんの犬が行方不明!? 天才じいちゃん光二郎と、孫の浪人生かけるに、またまた事件到来!待望の新シリーズ・第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 元理科教師で分解修理の名人、二宮光二郎75歳と、大学受験に2回失敗して美術系予備校に通う孫のかける20歳は、二人で一人前の迷コンビ。
    時間だけはたっぷりあります。
    暇人は世の中になくてはならない助っ人なのです。

    シリーズ第2弾は、軌道に乗ったというか、面白さに加速度が付きました!
    タイトルには西郷さんの犬、とありますが、銅像の犬だけでなく、元警察犬で使命感の強い老犬や、輝くばかりのゴールデンレトリバー、そして「猫弁」シリーズに登場した獣医さんも出てきてにぎやか。
    振り込め詐欺には哀愁漂い(?)、犯人はちょっとお間抜け、元やくざも何となくハートウォーミングで、大山節炸裂です。

    光二郎の台詞はとても少ないのですが、まわりを幸せにしてしまうマイペースが可笑しい。
    人間は、もちろん老人も浪人も、何かの役にたつ部品であり、この世はたくさんの部品で回っていて、不必要なものなどないのだ。
    ちょっと使い勝手が悪くなったら、分解して、磨き上げ、円滑に回るようにすればいい。
    だから光二郎は分解修理がやめられない。

    最後はまた、まさかの展開でした。
    本当にもう、家には戻らないのでしょうか。

  • Y A感覚&テンポの良さが私の好みにあい、楽しむことができた。
    もしも続編とか機会があるのなら、主人公のおじいちゃんと孫のコンビの新しい事件を読むでみたいです。

  • 個性の暴走、良いですね(^^)
    ちょっと変わってる?いやいや、現実もみんな何かしら拘りだったり勘違いだったりを持ち合わせながら過ごしてるよ。ほんと楽しゅうございました。

  • 「光二郎、騙される」
    孫の為と仕事を抜けて走る。
    彼は自分が犯したと言われた罪に大して怒っていたが、そんな彼の為に仕事だけでなく大切な分解作業すらも中断して走り出した彼の想いも少しは気にしてあげてほしかったな。

    「光二郎、ひっぱられる」
    居なくなってしまったのは。
    いくら夜になると人目につかなくなるからといっても運び出すには何かしらの機材が必要だろうし、運び出している間に目撃者が居ないのか等色々気になる事が沢山あるな。

    「光二郎、ピザを食う」
    彼等が連れて行かれた先は。
    帰省本能というのもあるだろうが帰ってもう一度会いたいと思ったからこそ、ゲージから出られた瞬間に目的地を決め走り続けてきたのだろうが人間の方はたまったもんじゃないだろうな…。

    「光二郎、ショーへ行く」
    老犬と老人はどこまでも。
    彼女と彼の体力はどうなっているのか気になるが物忘れが酷くなったのは自分に必要ない情報と認知し、それ以外の重要な話や知識を蓄える為に必要な事でキャパオーバーしているだけな気もしてきたな。

    「ひまわりと犬」
    全ての事件の繋がりは。
    彼等は彼等なりに考えがあり行動したのだろうが、少しの間違いから大きな事件に繋がり解決に至ったが彼等と出会ったからこそ全てが解決したのだろうな。

  • 2019/4/24
    癒される。
    夢中になってる人はいいなぁ。
    夢中だけど平等で博愛で思慮深い。
    決めつけないんだよなぁ、光二郎さん。素敵だなぁ。
    あさがおさんも元気になったし、若い彼らにも居場所ができそう。
    幸せだわ。
    大曲なんとかっていう巨悪の人みたいなのがチラッと出てきたけど、これからどうなるのだろう。
    みんな幸せになるとこがみたいね。

  • このシリーズすきすぎる。
    次作読みたい!!!
    時々猫弁とリンクするのも、読者的には楽しいよね。
    猫が出て来ずにはおられないしね笑
    今回は犬。
    元子さんの登場はびっくりだけど、光治郎の物忘れは個性の暴走っていうのすごく腑に落ちた。
    うーん、面白い。
    全部が綺麗事にはおさらまらないから、嫌味にならず読める。
    そういうのって捻くれてるのかもしれないけど、あんまり正義感強くて理想主義だと疲れるんだよ。有川浩みたいな。
    ちょうど良いんだよね。
    ゆとりは余白で糊代って、なかなか素晴らしくない?
    かけると光治郎は、ダメなところと良いところが人間的でほんとに素敵だと思うな。

  • 続編。
    猫弁よりこっちのが好き。
    長期シリーズに期待。

    【図書館・初読・5月31日読了】

  • 2018.5.23 読了


    シリーズ2作目!
    。。。と言っても、前のだいぶ忘れとる。。。


    読みながら 徐々に思い出した。


    この作者さんは 時々 心をギュッと掴まれるというか、
    ほんわかと あったかくなるというか、
    こーゆーところが 好きやわぁ!

    続きが気になります。


    短編ですが、ちゃんと事件は起こり
    なんだかんだで解決するよ!

  • 西郷さんの銅像から、愛犬ツンが盗まれた!? 手がかりは残された尻尾と、高級ホテルの石鹼。愉快犯か、それとも政治的意図が……? 前代未聞の盗難事件に、再び〝ふたりで一人の迷探偵〟が大活躍! 分解の天才光二郎(75)×浪人生かける(20)+元麻薬探知犬ジュン(10)が巻き起こす、やきもき、ドキドキ、ハートフルミステリー!

    「名前はジュン。優秀で、手柄をいっぱいたてた犬だそうです。眼が弱ってきたので引退することになり、うちに来ました。犬を飼うのは初めてで、こちらはおっかなびっくりでしたが、人慣れした温厚な犬で、気が合いました。朝晩の散歩は楽しかったなあ」
    P46より

  • おじいちゃんの超速口がの通訳ができるという取り柄でのみで世に貢献している浪人生かける。我が道が見つかったら大物になるのかな?家の掃除機も分解してきれいにしてほしい。

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著者プロフィール

東京都出身。2006年、『三日月夜話』で城戸賞入選。
2008年、『通夜女』で函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞グランプリ。
2011年、『猫弁~死体の身代金~』にて第三回TBS・講談社ドラマ原作大賞を受賞しデビュー、TBSでドラマ化もされた。著書に「あずかりやさん」シリーズ、『赤い靴』、『通夜女』など。「猫弁」シリーズは多くの読者に愛され大ヒットを記録したものの、惜しまれつつ、2014年に第1部完結。本作は百瀬と亜子の新しい物語のスタートである。

「2020年 『猫弁と星の王子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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