廃園日和

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 79
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062207546

作品紹介・あらすじ

廃園が決まった遊園地『星ヶ丘ハイランド』の最後の一日を描く連作短編集。中学生の団体、年の離れたカップル、親子連れや老人夫婦らが、さまざまな思いを胸にハイランドを訪れる。二度と会えない大切な人に、かけるべきる言葉とは。

感想・レビュー・書評

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  • 廃園してしまう遊園地の最後の1日を年齢も立場も違う様々な人の視点から描かれている短編集
    遊園地というサービスを提供する側、そしてそれを受け取る側 どちらの思いも伝わってきて心温まる

    同じ遊園地という舞台でそれぞれのストーリーを持っていること 短編だけど短編のようではなく、お互いの物語に少しずつ相互に関与していることがあり ひとの人生の織りなされている複雑性を感じた

  • 廃園が決まった遊園地の最後の一日のお話。
    長年勤める従業員と、お客さんの、それぞれの一日を短編で繋げていく形。

    中学生のグループの青春とか、昔ヒーローショーに出演していた男性とか、不倫のカップルとか、老夫婦とか、色々出てきて、それぞれ面白い。

    不倫の彼女と、ふられちゃった先輩がであったりするあたり、ちょっと都合よくまとまりすぎてる感もあるけど、ハピーエンドが好きなので、まぁ、良しとする。どっちかというと真木さんの人生の方が興味わいてきて、彼がどういう風に生きてきたのか、知りたいと思った。

  • どのストーリーもよかったです。
    ゴーカートの父親と不倫の彼氏が繋がるとは思いませんでしたが。

  • 遊園地が閉園する最後の1日を、お客さんやスタッフなどそれぞれの立場から描かれている短編集。
    同じ日の同じ遊園地が舞台なので、それぞれの話が微妙にリンクしていたりします。

    ほっこりする話や、泣ける話や、ちょっと切なくなる話などありとあらゆるお話がありました。

    この本は2018年に出版されたものだけど、たまたま今年としまえんが閉園したニュースを見たりしていて、閉園最終日って実際にこんなふうに色んな人の色んな想いがあったんだろうな、と感じました。

    ちなみにネットで検索してみると、この物語に出てくる「星が丘ハイランドパーク」は作者さんの地元にあった遊園地がベースのモデルになっていて、そのほか実在する様々な地方遊園地もちょこちょこモデルに取り入れてるそうです!
    メリーゴーランドはまさにとしまえんのカルーセルエルドラドをモデルにしているのだとか。

    行成薫さんの本は初読でしたが、なかなか読みやすい素敵な小説でした。

  • 装丁が素敵で、図書館で借。

    地方のとある遊園地の最後の日。
    そこに集う様々な世代の人々の人間模様。
    いろんな人にとってのスペシャルな1日。

    たくさんの人物の人生が交錯して、重なり合って、とくに最後の30ページはジーンとします。

    寂しいけど、ちゃんと前を向ける。
    読んでよかった。

  • 最初は青くさい感じで嫌だったけど進むにつれてよかったー。老夫婦の話しよかったな。でも話の内容と装丁とタイトルがばらばらな気がする…なんかもったいないと思うのは私だけ?

  • ★おすすめコメント★
    読み終えて、「あぁ、マジか。」と笑ってしまいました。
    某夢の国やU●Jもいいのですが、地元の遊園地に行きたくなる、素敵なストーリーがつまっています。どうぞ、お手に取って見て読んで下さい。
    武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000167472

  • 地元では「あるのが当たり前」「子供の頃に行った」
    「行ったことはないがCMは歌える」
    そんな遊園地「星ヶ丘ハイランド」。
    廃園が決まった星ケ丘ハイランドの
    最後の一日を描く連作短編集。

    「名もなき世界のエンドロール」が好きだったので
    読んでみたのですがタイトルと表紙で
    一瞬「ホラー…?」と思ってしまいましたが、
    寂しいながらも心温まる連作短編集でした。
    何人かの登場人物がガッチリというより
    所々絡んでいて楽しめました。
    個人的に時計屋の老夫婦が泣けました…

  • 最初期待せず図書館の新刊コーナーにあったのをなんとなく借りただけだった。でも読んでみるとあったかくほっこりした話ばかりだった。私も地元の遊園地が閉園したばかりなので少し重なる部分もあった。

  • はじめて読む作家さんでした。

    30年間の歴史を持つ地方の遊園地の最後の日、閉園になってしまう1日のお話。
    中学生の男女四人組、お父さんと息子、カップル、ヒーロショーの悪役スーツアクターさん、認知症の奥さんとその旦那さん、そして、長年この遊園地に関わってきたスタッフさんや、若いアルバイトの子たち……色んな思いを持った人たちと、もうさよならな遊園地。

    全部の章がゆるく繋がってて、もう永遠に会わないお別れをする2人もいれば、新しくまた繋がりが出来たり、こういう群像劇的な連作短編集好きだなあ。

    遊園地ってあんなに楽しいのに、なんでどこか懐かしくて寂しいんだろうね。そんな遊園地に行って帰り際、ゲートを通るときみたいな読後感でした。もう二度とあえなくても、さようなら、またどこかでってお別れできるのは救いがあって素敵だなあ。メリーゴーランドのお話が好きでした。「時間は止められないけれど、止まった時計は動かせます。」良いキャッチコピーだなあ…。

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著者プロフィール

1979年生まれ。宮城県出身。東北学院大学教養学部卒業。2012年『名も無き世界のエンドロール』(『マチルダ』改題)で第25回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。他の著書に『本日のメニューは。』『怪盗インビジブル』『ストロング・スタイル』『ヒーローの選択』など。

「2020年 『KILLTASK』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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