祝葬

著者 :
  • 講談社
3.26
  • (4)
  • (26)
  • (35)
  • (8)
  • (3)
本棚登録 : 201
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062207720

作品紹介・あらすじ

「もし、君が僕の葬式に来てくれるようなことになったら、そのときは祝福してくれ」
自分の死を暗示するような謎の言葉を遺し、37歳の若さで死んだ医師・土岐佑介。
代々信州を地盤とする医師家系に生まれた佑介は、生前に不思議なことを語っていた。
医師である自分たち一族には「早死にの呪い」がかけられているという――。 
簡単に死ねなくなる時代につきつけられる、私たちの物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    「もし、君が僕の葬式に来てくれるようなことになったら、そのときは僕を祝福してくれ」自分の死を暗示するような謎の言葉を遺し、37歳の若さで死んだ医師・土岐佑介。代々信州を地盤とする医師家系に生まれた佑介は、生前に不思議なことを語っていた。医師である自分たち一族には「早死にの呪い」がかけられているという―。簡単に死ねなくなる時代につきつけられる、私たちの物語。

    医師一族が早死にする・・ミステリーかと思ったが違った。死ねなくなるまで生き続けるか、もう少し生きたいと思う辺りで死ぬのか?どっちが良いのか?
    話がかなり両極端なのでどっちとも言えないが、平均寿命辺りで痛みが無く安らかに逝きたい。と平均的な感想に行き当たった。

  • 代々医者であるが早死にする家系の5つの短編集。「真令子」の章は、女の嫉妬など結末はどうなるか追って行ったけれど、そのほかは、医師としての方針など、病気や死に対する心情が書かれたもの。ふーん、医師はそう考えているのですか、と思うところもあり、最後の「忌寿」は近未来的で、上手い事書いているなと。死ぬことが難しくなるなんてね。自分としては不自然に長生きより与えられた寿命で精一杯生きるほうがいい、の意見側であり、なるべく悔いなく、楽しんで生きたいなと思ったわけで。

  • 長生きできないという因縁に囚われた医者の一族の物語。なぜ若くして、どのように死んでいったのか。短命と長命、人にとっての幸せな生き方を考えさせられる作品。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    「もし、君が僕の葬式に来てくれるようなことになったら、そのときは僕を祝福してくれ」自分の死を暗示するような謎の言葉を遺し、37歳の若さで死んだ医師・土岐佑介。代々信州を地盤とする医師家系に生まれた佑介は、生前に不思議なことを語っていた。医師である自分たち一族には「早死にの呪い」がかけられているという―。簡単に死ねなくなる時代につきつけられる、私たちの物語。



    5話からなる連作短編集。
    ミステリー仕立てになっているけど 他の作品でもあるように 延命治療や死生観などを訴えている作品なのだろうなぁと感じながら読み終えました。
    つい最近、肋骨骨折をした時にショックが大きかったようで 待合室で検査を待っている時に初めて気絶しました。
    その時、オーバーなのですが 『あーーこのまま死ぬのかなぁ....』と思いながら気絶したのです。
    その後意識を取り戻した時、ストレスが心身に与える影響は絶大なんだと思ったし お医者さんや看護師さんの有難みを感じました。
    頭も体も不自由なのにあまり長生きしたくないという考えは変わりませんが 生きている間はまわりに感謝の気持ちを忘れずにいたいなぁと強く感じました。
    そして、好きなものや楽しみを1つでも多く見つけて 残りの人生少しでも楽しく生きれたらいいなぁと思っています。

  • 自分の死を暗示するような謎の言葉を遺し、37歳の若さで急死した医師・土岐佑介。代々医師の家系に生まれた佑介は、生前、自分たち一族には「早死にの呪い」がかけられていると語っていた。彼らの死は運命だったのか?人生100年、簡単に死ねなくなった時代に「長生きは本当に幸せか」を問う戦慄の5篇。

  • 「良い医者とは?」「良い死に方とは?」と問いかけたいのかなあと思ったしその問いかけ自体は凄く大事なものだと思った。医師でもある作者さんもそれを自問しているのか、それとも彼的には結論が出ていて(以前読んだ新書ではかなりはっきりした思いを感じた覚えが)それを伝えようとしているのかどっちかなあ、と思った。

  • 2020.8.29-323

  • 短命な一族。その家系に産まれると長生きできない。病死、事故死。

  • 三代にわたって医者の土岐氏。一人一人が医療にどのように考え向き合ってきたかを語る連作短編集。この本は医者である著者が医療をどう考えるかが書かれた本だと思う。一番印象に残ったのは「希望の御籏」 。「がんになったら手術。全部取りきった後に生きる希望がわいてくる」と主張していた冬司の皮肉な最期。著者は即手術、とにかく命を救う今の医療現場に反対なんだろうなぁ。それがよくわかった小説。

  • 面白かった。納得出来る部分、想像しやすくて、まるで人々の死へ向かう人生を、他のところから覗き見てる様な印象。
    どんな死が良いか。人それぞれ違うけど、自分は早死にがいいな。

全36件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

大阪府生まれ。大阪大学医学部卒業。作家・医師。2003年、小説『廃用身』でデビュー。小説に、『破裂』『無痛』『悪意』『芥川症』『いつか、あなたも』、エッセイに『大学病院のウラは墓場』『日本人の死に時』など、医療分野を中心に執筆。

「2020年 『介護士K』 で使われていた紹介文から引用しています。」

久坂部羊の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

祝葬を本棚に登録しているひと

ツイートする
×