刑事の怒り

著者 :
  • 講談社
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感想 : 85
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062207942

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  • ★学生選書ツアー2018選書図書★
    【所在・貸出状況を見る】
    https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/217663

  • 夏目シリーズ最新作。
    4つの短編集。
    後半にいくにつれて面白かった。

  • 短編集。「生贄」ではいつもすらすら犯人の気持ちにたどり着く夏目が、たどりついても相手と理解し合えずこてんぱんにやられて痛快。

  • ドラマ化は椎名桔平だったとは知らず。

  • 様々な社会問題をベースにしたミステリーだが、ミステリーで終わらせないところが夏目シリーズなのだろう。犯人がわかってもその裏側にかすかに見える引っかかりを夏目刑事は決して見逃さない。なのでこちらも「まだ何かある」と思って引き込まれて読んでしまう。決して悲しいことばかりではなく、どこか夏目刑事の優しさも見え隠れしていてホッとさせる部分もあり良質な短編集になっていると思う。

  • 刑事ものだが、夏目の誠実な心構えが一味変わった展開で終わる。

  • 夏目シリーズ。新しく出てきた本上刑事の頑なさをみるだに、辛い過去を背負ってるんだろうな…とは思うけど、なんかイマイチ好きになれない感じ。それぞれの話は丁寧に描かれていて興味深かった。それぞれにあった隠れた真実をあぶり出してく感じの話。

  • 夏目シリーズ最新刊。
    「黄昏」
    娘が、母親の遺体をずっと自宅に隠していた。
    なぜ?
    その理由が少し緩い気がした。
    それは、次の話「生贄」を読むため
    心に余裕を作ってれたのだろうか。
    「生贄」はそれほどまでに、心をえぐられる話だった。
    「異邦人」
    ー日本人が豊かな暮らしをするために、多くの外国人が低賃金で働いているのだ―
    豊かな暮らしって、いったい何だろう。
    「刑事の怒り」
    当人にとっては何でもないことでも
    やられた者には、殺意に代わる出来事なのだ。

    夏目の怒りがヒシヒシと伝わってくる。
    彼が生きる世界でも、哀しくて暗いニュースで埋め尽くされている。

  • シリーズ最新作。現代社会の問題ー年金、性犯罪、外国人労働、介護ーなどを犯罪に絡めながらストーリーが展開していく。犯罪の表面だけては知り得ない真実を追う刑事・夏目の人間に対する真摯な姿、そこから浮かび上がる犯罪の問題提示をし、このシリーズは単なる刑事小説に終わらせず、人間の優しさを感じる作品である。

  • 表題作を含む四編からなる短編集。
    主人公は夏目刑事。
    中々鋭いところがあり、「相棒」シリーズの杉下右京を思い出すような場面も多い。
    表題作では、並行して読んでいる安楽死に近い問題も提起され興味深い。

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著者プロフィール

1969年兵庫県生まれ。2005年『天使のナイフ』で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2016年、『Aではない君と』で第37回吉川英治文学新人賞を受賞。他の著書に刑事・夏目信人シリーズ『刑事のまなざし』『その鏡は嘘をつく』『刑事の約束』、『悪党』『友罪』『神の子』『ラスト・ナイト』など。

「2023年 『最後の祈り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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