スクロール

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 49
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062207959

作品紹介・あらすじ

各界から共感の声続出!

本が読めない僕でも、少しだけ読めました!!
―オカモトレイジ(OKAMOTO’S)


わたしには想像もつかない男心をしりました。
変わりたいと望むけど、なぜか変わらないものを探している。
なぜだろう。女の人にはわからない。男の人たちにしかわからない。
「とんでもない青春」があるのかな。――飯豊まりえ(モデル)

「滑稽だな」と読み進めながら客観視していた自分に徐々に生温かいものが迫ってくる。何なんだろう。きっと本来誰しも自分の中で蠢いている何か。認めざるを得ませんでした。――桜井ユキ(女優)

上手く行かなくて寂しくて虚しくて、毎日毎日、知ってる事しか起きなくて。
僕はこのままどこに連れて行かれてしまうんだろう。僕とは関係ない所で生きてるこの小説の主人公たちに僕の欠片を見つけました。――岡山天音(俳優)

本を読んで彼らと同じ世界を生きていると思えたのは、初めてでした。――成田凌(俳優)




ある日突然、女子高生が家にやってきた。僕の部屋の隣に、元カレが住んでいるらしい。うざがられたらいやだから、せめて彼の音だけでも聞きたいのだという。そんな彼女の名前はハル。そんなある日、隣からの物音で目が覚めてた僕は、ハルの元カレが引っ越しをしていることに気づき……(「童貞王子」)

高望みもせず、まあまあで生きていきたい。そこそこの会社にはいって、そこそこの生活をして、そこそこの幸せががあればいいと思っていたのに、人生うまくいかない。就活もうまくいかず、おまけに彼女は友だちに寝取られる、俺、いったいどうなっちゃうんだろう。(「麗しい美しい」)

まぐれで就職できたテレビ局。希望の部署ではなく燻っていた時に、入り浸っていたバーで出会った菜穂と付き合うことになった。忙しい毎日のなか、何とか会う時間を作っていたのだが、ある事件取材のためにかり出されたことから、俺と菜穂の関係は変わっていってしまう。(「スクロール」)

青春時代の疾走感、やるせなさ、高揚感、希望に満ちあふれた表題作含む5編の連作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • どこか親近感のあるような、恋愛にまつわる短編集。

    複雑な感情を内包する、恋愛の一面を切り取った青春の物語。

  • 渋谷のセンター街のゴチャゴチャの要素を感じた。

    いまの若者の子達の独特のノリがリアルでテンポ感もとても良い。


  • Fの常連さんに勧められた本書

    某キー局にお勤めしながら
    小説も書くという著者は
    まだ若く、才能溢れる好青年

    何度か店にも
    ご来店いただき、実直な人柄で
    好感が持てます


    本書は、連作短編の青春小説

    今まで、全く通ってこなかったジャンルなんで
    心を整えたところで、読み始めてみた


    ある日突然
    見知らぬ、イケてる女子高生が
    パッとしない大学生のボクの部屋に押しかけてくる

    という
    何ともトリッキーな話から始まるので面食らった 笑


    その後、友達の少ないボクの
    周囲の人々の日常が
    オムニバス的に、描かれていく


    どこにでも人々と
    誰にでも経験のある悩み

    そんな当たり前の日常を
    上手い具合に切り取っている


    情景描写が少ないのは
    このジャンルの特徴なのか?

    ミステリーや、歴史小説を読みなれてるせいか
    若干の違和感を感じる


    初めての青春小説を読むには、歳をとり過ぎた…

    あの頃の自分が
    どんなコトを考えて
    どんなコトに悩んでいたか
    記憶が…ほぼ無い


    青春小説は
    まだ、青春の記憶があるうちに読まないと
    なかなか共感しづらいというコトが良く分かりました笑



    #スクロール
    #青春小説
    #橋爪峻輝
    #読書好き


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著者プロフィール

橋爪 駿輝(はしづめ しゅんき)
1991年熊本県生まれ。横浜国立大学卒業。小説の執筆は高校生の頃から始め、本作で小説家デビュー。
YOASOBIの大ヒット曲「ハルジオン」の原作者としても話題に。映像作家としても活動し、
Amazon Original連続ドラマ『モアザンワーズ/More Than Words』(Amazon Prime Videoにて配信中)
では監督を務める。近著に『この痛みに名前をつけてよ』(講談社)、『さよならですべて歌える』(集英社文庫)。
「週刊SPA!」にて『だから愛(かな)しみに溺れる』を連載中。

「2022年 『スクロール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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