友情 平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」

  • 講談社 (2017年10月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (218ページ) / ISBN・EAN: 9784062208277

作品紹介・あらすじ

2010年、雑誌の対談で初めて出会った二人は急速に仲良くなり、やがて親友と呼べる関係になった。気のあう男同士として酒を酌み交わし、家族ぐるみで食事を重ねた。こんな関係がずっと続けばいいーー。お互いそう思っていた矢先、友・平尾誠二に癌が宣告される。山中伸弥は医師として治療法や病院探しに奔走。体調は一進一退を繰り返し、訪れる永遠の別れ。大人の男たちの間に生まれた、知られざる友情の物語。


2010年、雑誌の対談で初めて出会った二人は急速に仲良くなり、やがて親友と呼べる関係になった。出会ったときはすでに40半ばを過ぎ、二人とも超のつく有名人。でも、そんなことは一切関係なく、ただ気のあう男同士として酒を酌み交わし、家族ぐるみで食事を重ねた。こんな関係がずっと続けばいいーー。お互い口に出さずともそう思っていた矢先、友・平尾誠二に癌が宣告される。山中伸弥は医師として治療法や病院探しに奔走。体調は一進一退を繰り返すが、どんなときも平尾は「先生を信じると決めたんや」と語る。そして、永遠の別れ。山中は「助けてあげられなくてごめんなさい」と涙を流した。
大人の男たちの間に生まれた、知られざる友情の物語。

みんなの感想まとめ

深い友情と人間の絆を描いた物語は、平尾誠二と山中伸弥の特別な関係を通じて展開されます。二人は2010年に出会い、すぐに親友となり、互いに支え合いながら日々を重ねていきました。しかし、平尾に癌が宣告され...

感想・レビュー・書評

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  • 平尾誠二
    やはり、格好良い。生き方、家族への愛情、友との関わり方なと、尊敬に値する。山中先生の友人としての誠実さにも心を打たれた。

  • 40代を過ぎてから生まれた友情。
    互いにリスペクトし合い、強い信頼感で結ばれている二人。
    癌になった平尾さんと平尾さんの家族とともに闘う山中教授。
    「心配をおかけしてすみません」平尾さんの奥さんの言葉に「一緒に闘えて幸せです」と応える山中さん
    奥さんならずとも涙があふれる。

  • 読み終わって、胸がいっぱいになったまま
    もう一度表紙を見る。
    少年の様に屈託のない笑顔の平尾氏と
    その隣にいられることが幸せで仕方がないという表情の山中先生。
    固い友情で結ばれていた二人が
    もう会うことができないのだということが
    切ない。

    今は癌に効くと言われている治療法が
    玉石混合で山ほどあるのだそうだ。
    その中からひとつひとつを真剣に検討し
    我が事以上に懸命に調べ回ったという山中先生と
    『山中先生にすべてお任せする』と決めた平尾氏。
    平尾氏が亡くなり、山中先生は
    助けてあげられなくてごめんなさいと
    号泣したという。
    人は何歳になってもここまでの友情を結ぶことができるのか。
    お二人の素晴らしさだけでなく
    それを支えたそれぞれのご家族の存在も
    とても素敵でした。

    平尾さん、今もきっと天国から
    山中先生を応援しているんだろうなぁ。

  • 40代でバリバリ仕事をしている中で、こんなにも親友という関係が築ける人に出会えた二人をうらやましく思います。
    と同時に、医師として病でその友を失う無念さ、悔しさ、無力さはいかばかりかと。

    お二人の人間性のすばらしさを再確認。

  • 普段あまり読まないジャンルの本だけど、読書仲間に勧められて読んだら面白かった。
    平尾誠二の闘病に関する話題は正直辛かったけど、家族や友人の語る人となりはとても魅力的。
    そして、家族はやはり(科学的根拠に乏しい)色々な治療法にも心が揺れるものなんだな、と思ったし、山中教授のような信頼できる友人がいたのは慰めだなと思う。
    巻末に収録されている平尾誠二と山中伸弥の対談も、世界の中のこれからの日本、みたいなテーマのものが(※テーマ5 世界の壁にどう立ち向かうか)特に面白かった。

  • チームワークは助け合いではない。個人がその責任を果たす事。
    叱られたくないからプレーをするのでは、いつまでも伸びない。

    コロナの時代において、私の役目は何だろうかと考えます。そして為政者の役割は何だろうかとも考えます。
    亀裂を深めてしまうとチームも何も、ただの烏合の衆に成り下がってしまう。勝てるものも勝てなくなってしまう。日本のチームワークはどうなるのか気になるところです。

  • 落涙。山中先生の弔事から医師としての無念さと平尾さんへの友情を感じる。ミスターラグビー平尾さんは本当にかっこいい人だったんだなぁ。 2019年の日本でのワールドカップ、見てほしかったなぁ。

  • 高校、大学でラグビーをしていたので、平尾誠二はわたしにとってもヒーローだった。プレーだけでなく、当時はまだスポーツ界では珍しかった根性論ではないロジカルなスタイル。見た目も含めなにもかもがかっこいい。その平尾さんがなぜかノーベル賞の山中先生に見送られる。すごい人はすごい人と結びつくんだな。久しぶりに平尾さんのエピソードを読んで、やはりすごい人だったんだと、なにかホッとする気分にもなった。

  • 研究者とスポーツの監督という立場での会話だけれど、その内容は子育てにも家庭の在り方にも、教育の考え方にも通じるものがあると思った。
    子供にも薦めてみました!
    ひとを叱る時の四つの心得は、胸に刺さった。
    世の中の理不尽なものも受け入れ、その中でいかに希望を見つけて楽しんでいくか、悩んだ時に読みたい一冊になりました。

  • 優れたスポーツ選手は数多いるが、『男前』という言葉が相応しいのは平尾と千代の富士のみというが当方の見解。
    平尾がこんなに早く亡くなったのはショックで、本作、ようやく読んだ次第。やっぱカッコええなぁ。
    それしか言葉が思い浮かばん。

  • NHKBSの番組を見て感動し、その勢いで拝読しました。何故だか分かりませんが涙が溢れてきて。どうして山中さんがここまで平尾さんのためできて、平尾さんがどうして山中さんをここまで信頼できたのか。平尾さん、それは苦しかったはずなのに、どうして周りに優しくできるのか。二人がここまでお互い信頼できるのは、二人が真の「大人」だからなのでしょうね。この年になっても、「真の友」と出会い、関係を構築できるとは素晴らしい、そういう「本当の大人」になりたいと、「ただの大人」の私は思いました。

  • 40代を過ぎて初めて出会った同級生。ラグビー界のレジェンドとノーベル賞学者。53歳で早逝した平尾誠二と山中伸弥の友情を描いた感動作。

    亡くなる6年前に雑誌の対談で出会い意気投合、親友となり家族ぐるみの交流。ガンの発覚。医学者の一人として親友の治療の助言、達観した見事な死に様、親友を助けられなかった後悔。全てが事実として読者の心を打つ。

    大学でラグビーをやっていた山中伸弥氏にとって同級生の平尾誠二氏はスーパースター。その平尾誠二の晩年の生き様が実に格好いい。

    涙なくして読めない一冊。名著といっても良いだろう。

  • 人間万事塞翁が馬
    ラグビーボールがどこに飛ぶか分からないように、人生はなにがあるか分からない。
    リスペクトを持った友情から、自分の経験を交えた対談を通して、どんどんレベルアップしていく内容に感動を覚えた。

  •  憧れの山中伸弥さんのノンフィクションだったから一気に読みました。先生の優先順位は「人」だということが分かりました。それも大好きな人です。
     なんか、Yさんを思い出しました。私はYさんの大ファンで、命をかけてでも守りたい、と思えた初めての存在でした。本当に感謝しているし、この本を読んで、まだまだ深い愛を注ぎたいと強く思いました。そして、寄り添える人でいたいです。ずっと。家族ぐるみで食事にも行きたいです。山中先生が見てきた景色、経験を私もやりたいです。

  • ヒーローである平尾誠二が余命宣告を受けてから亡くなってしまうまでの3ヶ月間の物語がすごい。
    二人の友情の深さがよく分かる。

  • iPS細胞の発見者にしてノーベル賞受賞者の山中先生が、40歳代半ばを過ぎて友情をはぐくんだ平尾誠二氏が癌を発症してから死去するまでの1年を振り返る。特に平尾夫人から夫の闘病生活を振り返った手記が泣ける。

  • 平尾誠二のお別れの会で、山中先生の言葉を聞き、二人の繋がりに驚きを感じる一方、同い年で40代を過ぎ知り合い親友となり、僅かな時間を濃く過ごしたことを感じれる良書。

    平尾誠二の人生は楕円球みたいなもん。どちらに転がるか分からん、理不尽なこともある、それを受け止めどうするか、が大事。この言葉が癌を宣告された時の話とも重なり、強く印象に残る。

    二人とも業界のリーダー、イノベーターであり、仕事に通じる姿勢や心得も多い。
    ・プレーは叱っても人格は責めない
    ・あとで必ずフォローする
    ・他人と比較しない
    ・長時間怒らない

  • この年齢になってから本当の親友と呼べる2人が出会ったことは羨ましい。
    男同士ならではの「友情」が 奥さまも言っていたが、 嫉妬するほどのものだったと。


    平尾さん氏が「理不尽なことは世の中に多い」と語っていたが、ラグビーのことはわからないが、平尾さんのような人格のあるかたが 早く亡くなることは 家族にとっても周りの人達にとってもどんなに理不尽なことだったか。

  • ・平尾さんの闘病生活に山中さんが深く関わっていたのを初めて知った。
    ・人を叱る時の四つの心得
     プレーは叱っても人格は責めない
     あとで必ずフォローする
     他人と比較しない
     長時間叱らない

  • 一年前くらいに読んだけど、ワールドカップのこの時期にもう一度。
    ワンチームのジャパンは素晴らしかったです。

    著書より
    チームワークは助け合いではない。
    一番素晴らしいチームワークは個人が責任を果たすこと。

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著者プロフィール

山中伸弥 1962年、大阪市生まれ。神戸大学医学部卒業、大阪市立大学大学院医学研究科修了(博士)。米国グラッドストーン研究所博士研究員、京都大学再生医科学研究所教授などを経て、2010年4月から京都大学iPS細胞研究所所長。2012年、ノーベル生理学・医学賞を受賞。2020年4月から公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団の理事長を兼務。

「2021年 『山中教授、同級生の小児脳科学者と子育てを語る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山中伸弥の作品

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