僕が神さまと過ごした日々

  • 講談社
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本棚登録 : 115
感想 : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062208338

作品紹介・あらすじ

主人公の「ぼく」は中年の作家。ある日、公園のベンチに座っていたら、隣にいた「老紳士」にいきなり突き飛ばされ、アパートの窓から落下してきた地球儀の直撃から、命拾いすることに。以来、ぼくはこの老人を見かければ挨拶し、互いに話をするようになる。だんだんと親しくなるうちに、この老人が遠い遠い昔に「天地創造」をした人であることがわかってくる。それって、要するに神様なのでは……?


国内累計部数30万部を突破した「ちいさなちいさな王様」の著者アクセル・ハッケと挿絵画家ミヒャエル・ゾーヴァの最新作!

主人公の「ぼく」は中年の作家。家族をとても愛している。ある日、仕事の帰りになぜか線路も通ってないはずの道を電車に乗って帰宅する、という不思議な体験をしたのがことのはじまりだった。数日後、公園のベンチに座っていたら、隣にいた「老紳士」にいきなり突き飛ばされ、おかげでアパートの窓から落下してきたガラス製の地球儀が直撃せず、ぼくは命拾いする。この老人、どうもみかけによらずただ者ではないらしい。それにこの人、なんだかずっと前から知っているような気がする。以来、ぼくはこの老人を見かければ挨拶し、互いに話をするようになる。だんだんと親しくなるうちに、この老人が遠い遠い昔に「天地創造」をした人であることがわかってくる。それって、要するに神様なのでは……?

感想・レビュー・書評

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  • 2020.10.10 再読
    “人生がお前にそう問いをかけてるんだから、おまえのほうが答えるんだ” — p.43より

    サラッと読めるけど、哲学的で示唆に富む。掴めそうで掴めない。事務ゾウ欲しい。

  • 寂しがりの許されたい神様と「僕」の話です。ハッケ独特の素晴らしい世界とミヒャエルの絵が最高です。お酒を飲み、愚痴をこぼし、人間に許され認められたい神様が愛おしくなる本 です。

  • 中年作家の主人公の元に現れた老人は
    なんと神様だった!…でも別になにか
    とてつもないことが起こるわけでもなく
    主人公の「ぼく」と神さまは一緒に散歩
    したりお酒を飲んだり…。
    神さまはこの世界を創ったことを
    後悔しているのかな?

  • 非日常の世界のリアリティ:本・絵本:百町森
    https://www.hyakuchomori.co.jp/book/author/sowa/

    『僕が神さまと過ごした日々』(アクセル・ハッケ,ミヒャエル・ゾーヴァ,那須田 淳,木本 栄)|講談社BOOK倶楽部
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000190562

  • 大人の絵本的小説。“どうでもええ”の存在に何を思うのか。見た目は上品な老紳士の神さまと自宅ではお父さんな“僕”との交流を通して、とかく人間中心主義で世の中を見てしまいがちなことに複雑な心境を抱く。他の動植物から見たら人間こそ「どうでもいい存在」になるだろうし、どこに立場を置くかで答えは変わってくるし、考え出したらキリがない。ぐるぐるしながらも、“事務ゾウ”の存在に和んだ。小型犬サイズ、いいなぁ。

  • 全ては無意味で、限りがあって、だからこそ自由がある。
    そして自由がなければ幸せはない。

  • ごく自然に存在している日常の中のファンタジー。
    とぼけた感じの世界観に潜む、深い問いかけ。
    ハッケ&ゾーヴァは素敵な大人の童話だ。
    でも、『ちいさなちいさな王様』のが好みかな。

  • 『ちいさなちいさな王様』のコンビによる現代の寓話。
    ドイツ人が書いた本ではあるけれど、現代の都会に住む人間が想像する神様って、どれも(一神教の人には変な言い方だけど)こんな感じではないかと思った。神様は白いヒゲの老人という姿だが、特にキリスト教的ということはなく、どの国の人でも受け入れられる普遍性をもっている。

    人間を作ったのはいいが、まさかこんな風になるとはね・・・、それでもこいつら(人間)にはいいところがあるし、地球には美しいところがあるからね・・・という諦めとも優しさともつかない気持ちで見守っているんじゃないか、神様がいるとしたら。そんな思いで書いたのではないだろうか。

    「人間は神と向き合うふりをしながら、結局のところ、自分自身と話しているにすぎない」(P32)。
    悪い人間には天罰を下せば?と言われて「ああ、だがどっから始めてどこで終えればいいのだ?毎日、毎日、世の中のそこらじゅうでひどい悪事が起きているのだぞ、そのたびになにかしていたら、わしはひどく忙しくなってしまうではないか。」(P41)。生きたイモムシに卵を産みつけるハチを見ながら「おまえたちは、平然と無意味に悪いことをするではないか。あの蜂と違って生物としてはまったく意味のない次元で、もっと残酷なことをしているだろう?たとえば『非人間的』って言葉があるだろう。でも、これには笑うしかない、非人間的なことをやってのけられるのは人間しかおらんというのに!」という神様の嘆きはもっともだと思う。
    衝撃なのは、天地創造の原則は「どおでもええ」。
    ドイツ語でなんて書いてあるのか気になるところ。
    生き方、善悪、歴史、家族や愛情など、様々なことを考えさせる本。
    深刻な場面もあるが、ゾーヴァの不思議な絵がユーモアと軽みを足していて、いい仕上がりになっている。
    ドイツでは舞台化されているらしく、トレイラーを見たが、内容はそのままでも随分深刻な印象で、ゾーヴァの絵がなかったらこうなってしまうんだなと、素晴らしい挿絵の持つ力の偉大さを感じたのだった。

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著者プロフィール

1956年、ブラウンシュヴァイクに生まれる。南ドイツ新聞の記者を経て、2000年よりフリーの作家として独立。南ドイツ新聞の週刊マガジンのコラムニストも務める。著書に『ちいさなちいさな王様』『キリンと暮らす クジラと眠る』『冷蔵庫との対話 アクセル・ハッケ傑作集』『クマの名前は日曜日』『プラリネク』など。


「2019年 『僕が神さまと過ごした日々』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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