本物の読書家

著者 : 乗代雄介
  • 講談社 (2017年11月23日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062208437

作品紹介

川端康成、サリンジャーなどのテキストをモチーフに、小説としての企みもふんだんに盛り込んだ、注目の若手作家の第二作。

本物の読書家の感想・レビュー・書評

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  • なにかで書評をみて気になって。中編がふたつ。
    「本物の読書家」は、川端康成から手紙をもらったことがあるという大叔父から、彼を老人ホームまで送り届けるという体でその真相を聞かされるつもりだった青年が主人公。
    しかしその鈍行列車の車内で、関西弁のミステリアスな男に絡まれて--という話。
    川端やカフカといった文豪のエピソードに導かれるように、本物の読書家とはなんなのか?と考えさせられました。
    「事実は小説より奇なり」に対するアンチテーゼ。その事実の構成員に本物の読書家は決して含まれない。本物の読書家は事実の中に棲まうことを拒否する。言うなれば異邦人なのだ。

    「未熟な同感者」は、とある文学ゼミで集まった4人の大学生のほろ苦い青春のようなもの。
    難解な論文や文献の引用が多く、まるで私まで教授の講義を聴いているようでした。
    こちらの題材はサリンジャー。書くことってなに?読むことってなに?という読書の本質を問い質してきます。
    「読む」とは「書く」と同じ強度でそれを自動詞として体験すること。うーんむずかしい。
    大学生4人の人物造形が魅力的でした。

  • 二編の中編小説が収められている、なかなか素敵な装丁の小説集。

    文学に関するウンチクや引用がちりばめられている一方で、ミステリーっぽいというか、どんでん返しが設定されたりしていて、「ドキドキさせる堀江敏幸」(本家は基本的には何も起こらない)という感じ。
    あまり他に似たタイプの小説家はいないような気がする。

    伏線とその回収だけが楽しみではなくて、出てくる人物がなかなか魅力的なのも良い。

    長編小説を読んでみたい作家である。

  • 何が言いたいのやら

  • 新宿紀伊国屋で平積みになっていたのでふと手にとって最初の1ページで見えた設定が気に入ったので購入。読むことと書くことについての本だった。

  • ダメです,まったく合わない小説でした。

    書評で知って図書館に予約

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