アマゾンの料理人 世界一の“美味しい”を探して僕が行き着いた場所

  • 講談社 (2018年1月18日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (278ページ) / ISBN・EAN: 9784062208772

作品紹介・あらすじ

美味しいって結局なんだ?
「エル・ブジ」、「ガストン」etc.――
世界各地の名店で修業したシェフが南米アマゾンから教わった、
大地に根ざした“美味しさ“の本質。

「同世代の日本人にこんなガッツと行動力、情熱と洞察力がある人がいたことに感嘆する。全てのビジネスパーソンに勧めたい。最近読んだノンフィクションの中で一番面白かったです」――ライフネット生命社長 岩瀬大輔
「山に登らなくても、極に行かなくても(奥地には行ってますが)、人生、冒険はできる!
太田シェフの料理、どうあっても食べたくなります」――川上弘美
「世界を見てやろうという若者らしい野心が、清々しい」――角幡唯介

グローバル時代の料理界に新風を呼ぶ男がおくる、笑いと感動と勇気のエッセイ。

フルーツみたいなカカオ、濃厚な原種の鶏、カピバラに女王アリ!?
衝撃の食材を、採って、料理して、食べまくる!
○孤立部族の村でスパルタホームステイ
○風邪薬はジャングルのハチミツ
○カカオ栽培の村をフェアトレードで救う

テレビ朝日系「激レアさんを連れてきた」、TBS系「ゴロウ・デラックス」、NHKラジオ第1「すっぴん」、NHK FM「トーキングwith松尾堂」、「朝日新聞」、「週刊朝日」、「AERA」、「Pen」他、
各メディアでも話題沸騰!

感想・レビュー・書評

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  • 地球を巡り、研鑽を積んだシェフの話だった。
    前半のイタリアの上流階級マダムのプライベートシェフ。そんな仕事が現代にあるのか。
    そして、豊かだけど治安が悪く、人がやさしいペルーから、アマゾンへ。
    素晴らしいカカオの世界が広がり、読むだけで楽しい。
    各章末に素敵なレシピ付きなのも良かった。
    旅の終わりは軽井沢なのも、清涼感があって良い。



  • 明快で面白かったです。
    サクサクと読了。

    アマゾンの恵み。
    ナスDのアマゾンを見てたから、想像しながら読めた。
    でもテレビで見てるとあんまりアマゾン食は美味しそうに見えなかったからなぁ。
    ブラジルにいた頃、ブラジル人はカピバラは食べるけど、かなり臭いって聞いて、結局食べなかったな。
    アマゾンの大自然の中のカピバラと味が違うのかな。笑
    食は楽しい。

  • 意外に奥行きのある、芯の通った一冊。
    その割に読みやすい。

  • 著者の信念や生き様が、有名レストランからアマゾンの奥地までを経験していくなかで、確固たるものになっていく様子が面白い。正統と呼ばれるものへの薄っぺらいアンチテーゼを理屈だけで述べているのではなく、世界各国で広く深く格闘してきた著者の高めの熱量が伝わってくるからこそ、メッセージに強い説得力を感じる。

  • 著者の料理人としての半生を綴った一冊。出来事ひとつひとつに対して自ら考え行動し切り開いていく姿勢は読んでいて刺激をもらう。環境や食に対する問題提起も自分で考えた結果の行動と経験に裏付けられているからこそ説得力がある。途中でだれることなくサクサク読めて美味しい本としても楽しめる。

  •  著者は、イタリア、スペイン、日本での料理人としての修行、経験を経て、南米ペルーのアマゾンに行き着く。世界一予約の取れないと言われる世界最先端の創造的料理を作るシェフのもとで修業しながらも、普通の家庭の、そこそこの土地の食材を使った料理に惹かれる著者は、アマゾンの食材とそのシンプルな調理に惹かれて何回もアマゾンに通うことになる。
     カピバラのスープに感動し、卵くらいの大きさのゾウムシの幼虫スリに舌鼓をうつ。そしてカカオとの出会い。

     アマゾンの食材と料理法、カカオの話もとても面白いのだけど、僕は料理人を目指す世界中の若者たちと業界の仕組みが興味深かった。ミシュランの星をとるようなレストランにはそのシェフのもとで修業しようと世界中から若者が集まってくる。彼らは多くの場合住まいだけは用意されるが報酬はなく、しかしそこで世界から集ってくる野心あふれる若者と過ごし、学び、そして次のレストランへ行き、ついには自分の店を持つ。決して超有名というわけではないレストランでもそういうシステムを持っている。学ぶ場を提供するのだから、ただ働きは当然か。そしてただ働きしたものは「○○レストランで働いていた」という箔がつくわけである。キャリアになる。そうして、素晴らしい料理人を再生産していく。

     労働基準法なんて持ち出しらダメな世界。

     著者も19歳でイタリアに渡る。そこからペルーに行くまでのその経験が何とも面白い。冒険であり、旅なのである。

  • ふむ

  • 世界を舞台に腕を磨いた料理人が、アマゾンでも美味しい料理を作りました。の話しかと思いきや、アマゾンでの金の採掘による水銀汚染自然破壊、孤立部族の現状、きちんと働いても、お金が回ってこないカカオ村。

    アマゾンでの暮らしは、他と比較することに意味がない、唯一無二のもの。
    という太田哲雄さんの胃袋と体をはった、これからは?何を?を考えさせてもらえた本でした。

    2021 9月 図書館



  • 各国のレストランで働いていく経緯もすごい

  • なんて貪欲さ!料理に食材に食文化に、包括して食に対する真摯な好奇心と探究心に溢れている。読んでいて筆者の食にわくわくした気持ちに引っ張られていくのを感じた。軽井沢に行って彼の料理を味わってみたい。

  • アマゾンカカオの太田哲雄さん


    世界一予約が取れないスペインの名店での修行も経験したシェフが、最後に修行の地として選んだのは食材の宝庫ペルー・アマゾン。生きることと食べることがつねに隣り合う地。
    アマゾンで暮らす人々=ナティーボは、自然の恵を必要最低限しか採らない。諸外国が参入し、ビジネス目的の大量搾取を繰り返すことでアマゾンの自然環境は破壊され、深刻な状況にあったという。

    現地の人々と交流の中で、村人のほぼ全員がカカオ栽培に携わる「カカオ村」にたどり着いた太田さん。彼らはとてもじゃないほど安くカカオを買い叩かれていることに疑問を持つすべもなく、淡々と日々の営みとして仕事をしている。子どもたちも目を輝かせてこの仕事を受け継いでいくことに誇りを持っているよう。

    なんとかしたいと考えた太田さんは、この村のカカオの実を丸ごと20キロ近く買い取って日本に持ち帰り、信頼のおけるシェフたちに配ってまわった。カカオをチョコレート原料としてではなく、食材としてまるごと流通させる道を探り始めた。




    2021年現在、太田さんの広める「アマゾンカカオ」を使った商品がネットで検索するだけでもたくさん見つかります。

    チョコレートの原料がカカオであることは多くの人が知っているけれど、使われているのはカカオの実を発酵させて取り出した、種の中の胚芽だったりほんの一部!わかりやすいのは、銀杏みたいなかんじか…?そこに大量の混ぜ物を加えてチョコレートを製造する人たちがお金儲けをしているだけで、カカオ農家にはほとんど利益が出ない。いくら頑張っても暮らしが良くなることはないシステム。

    世界的名店で芸術的なフルコース料理に携わる頃から、食品ロスに心を痛めていた太田さん。食材を美しく均一に切り揃えるために使えない部分が大量にでるような料理に未来はないと考えていたそう。
    カカオも生で食べればみずみずしいフルーツなのだとか!それをわざわざ腐らせて実を取り除き、取り出した種の中の一部分を使ってチョコレートは作られている… とんでもなく贅沢な嗜好品わたしたちは100円とかで買っているのだ。世界にはおかしなことがたくさんあるのね……

    コーヒーやカカオの児童労働問題。親の姿を見て、自分も同じように生きていくことを疑わない。ものごとの根本を考える力をきちんと教育されなければ格差は埋まらず、末の末の代まで搾取され続ける。賢くなって叛逆が起きては困るから、意図的に教育を受けさせないというケースすらあるのでは…と憂いたくもなる…


    各国での経験が日記のように書かれていて、食×紀行文としてもたのしいエッセイ。太田さんが長野県白馬村ご出身ということで、興味を持って手に取ってみました。
    高校生の頃から料理の世界に魅了され、週末になるとアルバイト代を握りしめて上京し、名だたるレストランの料理を食べ歩いていたとか!バイタリティが違う…
    なにより、現地を経験した人の言葉の説得力たるや。
    「本を読むことは他者の体験を追体験すること」そのものだと思えた。

  • 「バッタを倒しにアフリカへ」に近い面白さがある本。
    チョコレートとコーヒーは業の深い食べ物で、今のところ原産国が儲からない仕組みにガッチリなってしまっているので、そこに風穴を開けようとする試みが素晴らしいと思いました。

  • プロっぽさはないけど面白かった。

  • 良かった。よく聞かれる、「最近読んで面白かった本は何?」という問いには、こういう本を答えとして出したい。

  • 料理人を目指す人だけではなく、これから海外で働いたり学んだりしたい人に必読の本。筆者のエピソードや考え方から、海外で生き抜くためのたくさんのヒントが見つかると思います。
    私が好きな某テレビ番組でアマゾンを取り扱っていたのでわかったような気になっていましたが、本書を読み進めていくうちにいかにアマゾンの自然破壊が深刻な状況にあるか痛感しました。『文明』の中で当たり前に日常を送っている私たちは果たして幸福なのか不幸なのか。またアマゾンに住む人たちの生活をそんな私たちが直接的にも間接的にも脅かしている事実に気づかされました。

  • 料理修行ものも結構あるけど、ペルー行きは珍しいかな。ノブの出発点がペルーであったり、よく知らんけど、ペルー・フュージョン料理がオシャレな料理として注目されているとも聞く。ただ、料理の世界ではフランスやそこから枝分かれしたスペインやイタリアの有名店を頂点としており、格付けも西洋人が握っている訳だし、日本料理が評価されていると言っても、それはあくまでスニック・カテゴリーとしてのものであろう。トップ点の「研修生」は料理の世界ではハーバード大生みたいなものとあるが、その経歴で就職も独立もできるのなら、それは意識高い料理人が集まっては来るだろう。日本人が評価されるのはメンタルの強さということもあるが、日本の修行を経験していれば、どんな時でも仕事人として集中できる様にはなるか。

  •  「料理人が主役になるような料理を作るのではなくて、料理を通じて、人と人、人と社会の関係を築いていきたい。」という思想が貫かれている内容である。

     後半のカカオ農園の仕組みを変えていきたいという想いは、まさに人と社会の関係を築いていきたいという動機からだろう。

     「豊かさ」とは何なのか、豊富な食材が揃い「豊か」とされる日本人に、その問いが突きつけられているように感じた。

  • 修行記? 名刺がわりの自己紹介本?

    食材探しの料理人の本ではなかった。
    タイトルにやられた。

  • 日本人の料理人が世界を旅しながら、自らの求める料理を探究するエッセイです。「アマゾンの…」とタイトルになっていますが、半分はアマゾンに至るまでのイタリアやスペインでの経験について書かれています。意欲的な料理人として、独自の視点で料理に挑んでいく姿に、読んでいて引き込まれてしまいました。

  • なんて貪欲でガッツのある人なんだ!
    サル、カメ、カピバラ、謎の虫…食の世界の広さに衝撃。そして生きることと食べることはこんな繋がりを持っているのかとあらためて感じた。
    スリ、どんな味なのか気になる…!

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著者プロフィール

1980年、長野県白馬村生まれ。料理人として、イタリア、スペイン、ペルーと3ヵ国で通算10年以上の経験を積み、2015年に日本に帰国。イタリアでは星付きレストランからミラノマダムのプライベートシェフ、最先端のピッツァレストランで働き、スペインでは「エル・ブジ」、ペルーでは「アストリッド・イ・ガストン」などに勤務。現在は、料理をする傍ら、アマゾンカカオ普及のため幅広く活動している。

「2020年 『アマゾンの料理人 世界一の“美味しい”を探して僕が行き着いた場所』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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