仮面の君に告ぐ

著者 :
  • 講談社
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062208970

感想・レビュー・書評

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  • 他の人に魂乗り移るの巻。

    途中からなんか慎介の行動がというか、
    全体的に雑になってく感じがしたかなぁ。

    そうなんじゃないかと思った終わり方はその通りで、
    「なるほどねぇ」という感じ。

    和沙がお父さんとお母さんと話すところが可哀想だったぁ。

    横関さんの作品の中では
    うーん、ちょっとなぁだったけれど
    面白くないわけじゃないっす。

  • 一年前に殺された和沙がある日突然違う女性の身体として蘇り、そこからタイムリミットの10日間を描いたミステリー。かつての恋人慎介は殺された彼女の犯人を探し出し、真相を暴こうと行動するが、最後の「一年後」の部分がどうも突然過ぎる感じがする。うーーーーーーーん。いつものスカっと、ほわっとした読了感が全然なく、どうも後味が悪い。騙された!と最後に感じても、それはどこか悲しくて、納得のいくものではなかった気がする。

  • 結婚間近で何者かに殺害されてしまったヒロイン。気が付くと、別の女性の体に乗り移っており、しかもその状態にもタイムリミットがあるらしい、というサスペンス感溢れるミステリ。自分を殺した容疑者に復讐をたくらんでいるらしい婚約者を阻止したり、自分を殺した犯人は誰なのかを探ったり。さらにはタイムリミットが迫る中で、そのまま生き続けるべきかどうかの決断を悩んだり。つかの間の幸せと葛藤が物悲しく、それでも温かな物語だと思ったのに……。
    まさかこんな真相が待ち受けていただなんて! しかしこれに気づけたヒロイン、立派かも。タイトルの言葉もとても印象的でした。うーむ、そういうことか。

  • ★2018年1月21日読了『仮面の君に告ぐ』横関大著 評価A
    横関氏のこの作品は、これまで以上に物語がよく考えられていた。途中想定した展開は裏切られ、結局、展開を読み切れずに、最後に「そう来るか?!」と驚かされて終わる筋立てとなっていた。

    以前の作品のスピード感はやや減速し、その分緻密なストーリー組み立てに注力して成功していると感じた。

    歯科医早田慎介は、同じクリニックで働いていた歯科衛生士の涌井和沙と結婚間近だった時、突然涌井和沙が自宅マンションで何者かに襲われて殺害される事件に遭っていた。

    その後、和沙へストーカー的に迫っていた男、谷田部が警察に取り調べを受けたものの、証拠不十分で釈放された。早田は、自ら事件を調べるために、歯科医の職を辞して、谷田部が働いていた物流倉庫へアルバイトで入り、その仲間を探して、谷田部を突き止め、問い詰めるつもりでいた。

    同じ頃、ある病院で1年ぶりに目を覚ました森千鶴は、自分がなぜここに居るのかわからない?そして、私は涌井和沙なのに、なぜか身体は、森千鶴になっている?!
    さて、起き上がった森千鶴こと涌井和沙は、早速犯人探しの為に、早田慎介ヘコンタクトを試みる。

  • 目を覚ますと身体は別人。しかも“私”は1年前に殺されていた!? 少しずつ事態を把握していくが、私を殺した犯人への復讐に燃えている恋人が不穏な動きを見せ始め…。

    タイムリミット・サスペンスはどうしても先が気になって読み方が粗っぽくなる。だからせっかくのオチも「自分は伏線を見落としていなかったか」「作者はズルしていないか」気になってしまう。傑作には違いないけどそこが気がかりで…。
    (B)

  • 帯が若干ネタバレな気が。横関さんだから…と色々考えながら読んでしまうので余計にかな。もちろん最後の最後までそんな素振りは一切なく、怪しい人も登場するのでラストは「おいっ!」となる訳ですが。こういう感じの表紙はあまり好きではありませんが、よく表現されているな、読了後は思いました。私なら真相に気付けば和沙と同じ行動を取っていたと思います。でもそうじゃなければ…?和沙と千鶴の運命がとても悲しい。リアルでも殺人までは行かなくても起こりうる難しさ。二人とも全く悪くないのに。悪くない人が苦しむのは辛いです。

  • 目覚めたらそこは病院で見知らぬ人のカラダ。
    うぅ、パニックになりそう。すぐ行動に移せるだけの精神力があたしにはあるだろうか?
    伝えなければならないこと、やっておかなければならないことがあるなら、行動するかもね。
    いやー、もしかして…と思っていたらやっぱりかぁ!!!
    自分のことしか考えてない人なんて大嫌いだ。

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著者プロフィール

1975年静岡県生まれ。武蔵大学人文学部卒。2010年『再会』で第56回江戸川乱歩賞を受賞。著書に『ルパンの娘』『ピエロがいる街』『沈黙のエール』『チェインギャングは忘れない』『スマイルメイカー』『グッバイ・ヒーロー』『炎上チャンピオン』『仮面の君に告ぐ』『いのちの人形』などがある。

「2023年 『ゴースト・ポリス・ストーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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