えのないえほん

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 181
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (52ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062209717

作品紹介・あらすじ

あるところに みにくい けものが いました

 どんなに みにくいか 
 その すがたは 
 たとえ せかいいちの えかきを つれてきても 
 えがけなかったことでしょう               ――本文より

『どろぼうのどろぼん』の斉藤倫がおくる、みにくいけものと、おんなのこの、ものがたり。だれからも、ひどくみにくいといわれ、いつも、このよからきえてしまいたいとおもっていたけものは、おんなのことであい、はじめてこころをかよわします。
 アンデルセンの『絵のない絵本』が、つきのひかりが、せかいをくまなくみてまわるおはなしなら、これは、つきのひかりのとどかないばしょのものがたり。

感想・レビュー・書評

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  • 3.4年から。みにくいけものと目の見えないおんなのこの出会いがもたらした大切な美しさとは。詩人の斉藤倫さんが贈る、心に沁みる優しく美しい世界。
    子どもだけでは勿体無い、大人も味わいたい作品。

  • 醜いけもの、目の見えない女の子

    泣ける系の絵本

    大人向け
    本当に絵がない。
    森のような模様のようなページはある。

  • 読後、号泣して放心。
    心の目でみる、絵のない絵本。
    そこには、見えてくるための絵だけが在って、
    どのシーンの絵もなかったのに、
    どのシーンも、ちゃんと思い出せる。
    それは、私の心が見た景色。
    本当のことを見るのに必要なのは、きっと〝心〟だけ。
    私たちは、目があるのに、いったい何を見ているんだろう。
    目があるのに、見にくい。
    それこそが、醜い。
    そこにひかれる線が、そこから続いていく痛みや悲しみ、傷の流れ、そのすべてを掻き切るーー描き切る。
    ほんとうになんていう絵本なの。
    そこにあるのは、目には見えない美しさ。
    生涯の宝物の絵本。

  • 文章が好き ◯
    作品全体の雰囲気が好き ◯
    内容結末に納得がいった ◯
    また読みたい ◯
    その他

    本当にうつくしいもの、みにくいものとは?

  • ふむ

  • 絵はないけど黒の色や森の模様でけものの心情が伝わる大人向けの絵本

  • ベタなおはなしではあるのだけども、やっぱりぐっと来てしまうのだなあ。

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著者プロフィール

斉藤倫 詩人。『どろぼうのどろぼん』(福音館書店)で、第48回児童文学者協会新人賞、第64回小学館児童出版文化賞を受賞。おもな作品に『せなか町から、ずっと』『クリスマスがちかづくと』『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』『さいごのゆうれい』(以上福音館書店)、『レディオワン』(光村図書)、『あしたもオカピ』(偕成社)、『新月の子どもたち』(ブロンズ新社)』絵本『とうだい』(絵 小池アミイゴ/福音館書店)、うきまるとの共作で『はるとあき』(絵 吉田尚令/小学館)、『のせのせ せーの!』(絵 くのまり/ブロンズ新社)などがある。

「2022年 『私立探検家学園2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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