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Amazon.co.jp ・本 (386ページ) / ISBN・EAN: 9784062209847
作品紹介・あらすじ
世界最大ネット通販会社《スロット》は、極限に達した物流システムに支えられていた。生命線の宅配便トラックがテロの標的になった時、日本中が機能不全に陥る。格差社会への不満を抱えた「バルス」と名乗る人物による犯行声明がマスコミに届き、次の犯行予告が伝えられた。宅配会社は荷物の受け付けを中止すると、それに伴いネット通販会社の出荷も停止、あらゆる産業で事業が滞りはじめた。バルスは予想外の要求を突きつける!
感想・レビュー・書評
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アマゾンをモデルにした仮想小説。
アマゾンが物流会社の犠牲の上に成長してきたが、物流の値上げの動きに対して自前の物流を持とうとしている。
その過渡期として、大手物流会社がある程度までは配送した上で、ラストワンマイルは中小の物流会社が配送しているのが現在。なので家庭へのアマゾンの配達を担っているのが外国人配達員だったりする。
この物流システムは様々な脆さを内包している。
例えば、アスクルの火災のような事態がテロ行為として起こされるリスク。
その辺りを巧みに織り込んだかそう小説だなかなかの読み応えあり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ブクログのレビューに惹かれて、読んだ作品。
大手ネット通販会社「スロット」。一流の大学の経済学部を卒業予定の主人公・百瀬陽一は、最終面接まで行った会社から内定をもらえず、就職浪人することに。そこで始めたのが、「スロット」で商品をピッキングする派遣の仕事。その内情は非常に厳しく、現場で働く派遣の人間を始め、親会社の社員の人間でさえも、簡単にクビにする会社へ不信感を募らせた陽一はある計画を思いつく…
アマゾンをモデルとしていることは、容易に想像がつく。そして、現代社会がどれだけ流通に頼り切っているかを改めて知らされる。流通の一番下の組織と思われる宅配便を狙うだけで、これだけ社会が混乱するかと思うと、現実社会でも起きてもおかしくはない事態だけに、読んでいて、いろいろ考えさせらることも。
今の社会情勢を良く表している良作だとは思うが、就職経験のない陽一の説明がかったセリフが多いことだけが、唯一引っかかった。ま、よほど頭のいい人間なんだろう、と思えば、スルー出来るけど… -
内定を取れず就職浪人することにした、大学生の百瀬陽一。世界最大手のネット通販会社の物流センターでアルバイトを始めるが、そこで派遣労働者の過酷な職場環境を目の当たりにする。そんな折、宅配便トラックを狙ったテロが発生。犯人は「バルス」と名乗り、格差是正などを訴えるが。。。
モデルはアマゾンだろうが、商品でなく物流システムを狙う視点がよかった。あまりにも簡単に社会が不安定になる様子がよく描かれていた。 -
スパイもので知った著者だが、最近のビジネス系が面白かったので期待して読んだ。テロと社会問題の因果関係の描写がやや多くてスリルや騙しのような期待した展開にはならなかったのが残念。
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バルスを名乗る犯人が宅配便の荷物を発火させる手口で物流をストップさせるテロを起こす。犯人は悲惨な境遇に置かれた非正規労働者。安価な製品やサービスを追い求める消費者、効率を追い求める企業、そして増え続ける非正規雇用者果ては格差社会の拡大…。バルスを生み出したのは我々だ。団塊の非正規雇用者が高齢化した日本の未来はどうなる?この問題は日本の大きな社会課題だ。
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惜しいな〜。
巨大通販企業に反旗を翻す派遣労働者のテロのお話。
始めは結構食付き良かったんですが、中だるみというか大した事件もなく、テロよりも非正規の社会問題にテーマが移ってしまったせいでエンタメとしては大人しくなってしまった。
正直、後半は惰性で読んだ感じです。
オススメするほどでは無いかな。 -
大手通販の流通システム、非正規社員問題などを絡めて、一つの犯罪から社会的な動きへと拡大していく様子を描く。ウンチクの話が重なっていく感じではあるが、テンポよく読んでいけた。
非正規社員の立場についての話など、ちょっと偏りすぎるかなと思うところや、企業も大企業がメインで必ずしもこういった視点だけではないんではと思うところ多かった。 -
2018/06/08 046
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ネット通販、宅急便、非正規労働者の物語であったが、イマイチであった。
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考えさせられるテーマであり極端な流れではあったが、面白かった。
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非正規労働者が大企業の業績の調整弁となっていることが根底にあることを解説。
流通の根幹を揺るがすテロは、やがて非正規労働者の労働組合結成の後押しとなるか!
相変わらず、安定感のある作者だと思う。今回のテーマは、非正規労働者の待遇改善。深く考えさせられる。星3つ。 -
106適正な価格地労働賃金との矛盾にどれだけの人が気付いているのだろう。人権と低所得にポイントを当てて当選した議員さまはどんな生活をしておられるのでしょうか?
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着眼点は面白い。
この直後に「国士」も読んだが、非正規労働者に関連する課題を前面に押し出し、日本の未来に警鐘を鳴らす内容。
最後に明らかにされる犯人に関しては意外性がなく少し残念。 -
物流に関しては、予言の書となった。
政治や、雇用や、通販に関しては、まだまだ崩れていない。
著者プロフィール
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