ザ・ファースト・ペンギンス 新しい価値を生む方法論

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 79
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062209908

作品紹介・あらすじ

「会社の将来を支える新しい価値の創造を、君が担当してくれないか」
この上司のひと言からの僕たちの会社を変える大冒険は始まった・・・・・・。

多くの企業、個人の大きな課題、それは「新商品・サービス、課題解決につながる新たな価値を、どうやって生めばいいのだろう?」ということだろう。

新しい価値をどのように発想するのか。そして生まれた発想をどのように組織の中で実現していくのか。
その解答が「フォーサイト・クリエイション(Foresight Creation)」。
これは大阪ガス行動観察研究所が、1000件以上の行動観察プロジェクトの知見からまとめた実践的メソッドだ。
このメソッドをカリキュラムとしてまとめた「フォーサイト・スクール」はすでに大学や企業などで反響を呼んでいる。

この評判の「フォーサイト・スクール」初の書籍が、なんと物語の形で世に出ることになった。
読者は、悪戦苦闘しながらも懸命に新価値創造プロジェクトを進める若手社員たちとともに、
ワクワクする読書体験を味わいながら、最新のクリエイション・メソッドが学ぶことができる。

是非あなたも、新価値創造の冒険の旅に出かけてみませんか?

感想・レビュー・書評

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  • 大阪ガス行動観察研究所の所長である著者が、1000件以上の行動観察プロジェクトの知見から、新しい価値をどのように発想するかに加えて、どのように組織の中で実現していくのか迄を「フォーサイト・クリエイション(Foresight Creation)」としてまとめた一冊。
    新価値創造のプロセスはアートによるところが大きいと認めながらも、それでも言語化出来る所はあるはずだ!という信念のもとに体系化された意欲作。この理論を学んだからといって、新価値創造が直ぐに出来る訳ではないかもしれませんが、少なくとも物事を考え進めるための「骨格」になりうると思います。新価値創造に悩み、もがき苦しんでいる方は、ぜひ一度読んで見て欲しい一冊。お勧め。

    ①着観力
    ・まずやることは、計画を立てることでも、ブレストしてアイディアを出すことでもなく、場に出かけ観察から気付きを得ること。
    ・事実とは実際に起った客観的事実。気付きとは、起ったことに対する「軽い」解釈。事象を見て、事実と気付きを分けて捉える。
    ・既にもっている考えの枠組みを当てはめることは気付きではない。自分自身にとっても新しい発見が気付き。
    ・人には新たな気付きを阻む4つの罠(選択的注意、認知的不協和、確証バイアス、基本的帰属錯誤)がある。
    ・気付きを得るためには、全てをいったん受け入れて、そこから学習するスタンスが重要。

    ②アブダクション(仮説的推論)
    ・気付きを更に深堀して、なぜそういう事実が起こるのか、こういう要因・心理的な動き=insightがあるのではないか、という仮説を立てる。
    ・仮説が正しいかどうかは、この時点では気にしない。新しい仮説をどんどん出していく。

    ③統合
    ・異なる事実を単独で見るのではなく、一見関係の無い事実を統合して、アブダクションする。
    ・意外な真相とは何か?を問う

    ④リフレーム
    ・起っている物事の捉え方を根本から変える
    ・リニア思考は1つの問題に早く1つの解を見つける発想。リフレーム思考は、複数の問題を統合して、新たな問いを立てた後に、解を探す発想。正しい解を探す前に、新しい軸(リフレームしたインサイト)=機会領域を探すことがとても重要。
    ・リフレームしたインサイトの質は、①これまでの常識と異なるか/②確からしさがあるか/③汎用性がありそうか、の3つの観点からみる。
    ・毎日子供のおもちゃの片付けるのは大変。毎日子供のおもちゃを片付けていると何に興味を持っているかがわかるようになる。成長がわかる。

    ⑤メタファー
    ・画期的な新発想は理解されにくい
    ・提供価値をシンプルにコンセプトに表す。未知なるものも既知なものに例える(メタファー)ことで理解がしやすくなる。
    ・もしシンプルに説明できないのであれば、その物事を十分に理解できていないということ

    ⑥先見力
    ・新しく発想した価値の妥当性を目利きして評価する能力。つまり、お客様のことをどれだけ深く理解しているか。これが重要なのは間違いないが、新しい発送した価値は、まだ世の中に無いものであり評価すること自体が非常に難しい。
    ・あたる!といってあたらないオオカミ少年よりも、見逃し三振で機会を逸することを悪とするべき。経験値が
    積み増せる分、オオカミ少年の方がよほど価値がある。
    ・ウロウロアリとハタラキアリ。日々の糧を運ぶハタラキアリはもちろん重要だが、今ある餌場の餌がいつ尽きるか分からない中で、ウロウロアリも同様に重要な働きをしている。にも関わらず、世の中はハタラキアリ中心の評価手法になってしまっている。

    ⑦メタ認知
    ・良いプレゼンととは、相手の深い理解と、自分自身の強い想いが統合されたもの。
    ・導き出したオポチュニティに、自社のブランディングとストレングスを統合して、意思決定をはかる。
    ・自分たちを理解するためにも、他者を観察し、その観察から自分達のアリヨウあぶりだす。
    ・Learn and Do(学びきってから行動する)のではなく、Unlearn and Do and Learn(固定概念を捨て、行動を起こしてそこから学ぶ)にリフレームが必用。

    ⑧マインドセット
    ・全ての行動を生み出すための土台となる考え方。
    ・心理的安心が保障される場、どもに切磋琢磨できる仲間の2つが重要

  • 松波さんの講演に2度参加しており、実はまったく知らない内容ということではなかったが、とても新鮮に読めた。
    登場人物に感情移入しすぎたのか、ウルッときてしまった。
    「承認の貯金」が足りない自分にも気がつき逆に勇気ももらえた。いろんなことが線で繋がり、すっきりした気分です。ありがとうございました。

  • 移動中の機内で読ませていただきました。
    小説仕立て(時にコラム的な解説記事も)な構成は、一世を風靡した「もしドラ」を想起させる印象もありました。
    確かに、このような構成ですと移動時間などには読みやすいと感じました。
    各章の終わりにある、世界の偉人による名言はとても味わい深いものでした。
    著者の松波晴人さん、著者の勤務先である大阪ガス行動観察研究所は以前から注目していますので、次回作にも期待したいところです。
    付箋は15枚付きました。

  • 新発想のステップが書かれている
    Kindleで買った

  • 新しい価値を生む3つの条件(pp.294-295)
    1、市場の深い理解
    2、会社のブランディングと合致するかどうか
    3、わが社の強み

  • ・相反する事象を結合して新たな考えを生み出す!=統合

    ・敢えてボケたことを言って発散思考

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