花のいのち

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 20
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062209984

作品紹介・あらすじ

95歳の現役作家であり、僧侶であり、20年前には「源氏物語」の現代語訳で大ブームを巻き起こした著者が、四季折々の「花」によせて甦る人生の情景と、源氏物語の花々をめぐるドラマを描いた、待望の最新エッセイ集です。

感想・レビュー・書評

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  • 【最終レビュー】

    図書館貸出。

    タイトル通り、花・植物をベースにした内容。

    +:源氏物語の物語より抜粋した

    物語に込められた、花、植物との関連性を通しての、寂聴さんの視点を通しての内容。

    内面的から滲み出す

    [究極を極めた、日本語力の真髄さ]

    が、隅々に行き渡るかのように

    風情さも同時に絡まり合う空気感。

    見た目では、決して見えてはこない世界観が、ありありと伝わってきた。

    至って、それを自然体に、独特の奥行きのある

    [振り幅のある日本語の巧みな描写]

    これぞ、瀬戸内寂聴の作家魂といった

    人間味溢れたものも感じられる。

    加えて

    〈素養・教養〉だったり

    〈歴史の流れを踏まえながらの、シンプルな見解〉だったり

    〈身近でどう、いかに、心身で自らの中へ感じ取っていくかという問いかけ〉

    こういったものも、さり気なく問いかけられたりもする。

    こういった

    『あらゆる角度から捉えた「想像力』

    流石、寂聴さんと、ただただアッパレ!唸る以外には、思い浮かんではこない。

    著書を、手に触れ既読したからこそ、こうして肌身で実感していました。

    〈未知の日本語、歴史に埋もれた登場人物達の想い等々…〉

    より一層掘り下げれば、こうしてあるものだと

    改めて考えさせられた内容であることと同時に、まだまだだということも、今一度、痛感したりしながら…

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著者プロフィール

1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒。‘57年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞、‘61年『田村俊子』で田村俊子賞、‘63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。‘73年に平泉・中尊寺で得度、法名・寂聴となる(旧名・晴美)。‘92年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、‘96年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞、‘11年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。‘98年『源氏物語』現代語訳を完訳。‘06年、文化勲章受章。また、95歳で書き上げた長編小説『いのち』が大きな話題になった。近著に『花のいのち』『愛することば あなたへ』『命あれば』『愛に始まり、愛に終わる 瀬戸内寂聴108の言葉』など。


「2021年 『ブルーダイヤモンド <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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