暗闇でも走る 発達障害・うつ・ひきこもりだった僕が不登校・中退者の進学塾をつくった理由

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062210423

作品紹介・あらすじ

発達障害に加え、父のDV、一家離散、家なし、非行……暗闇から抜け出す手段は唯一勉強だった。偏差値30から一流大学合格、日本初の不登校・中退者の進学塾を起業。いま注目の社会起業家が、生きづらさを抱えながらも輝く場所をつくりあげていくまでの記録。    「とにかく、生まれ変わりたかった」  発達障害による生きづらさ、父のDV、家庭不和、継母のいじめ、非行、居場所のない少年時代……悪循環に流され18歳を迎えたある日、父のうらぎりがきっかけで心に宿った決意、「この暗闇から抜け出すには、いい大学に入って人生を変えるしかない」。偏差値30から猛勉強し一流大学へ。多くの人と出会い「生きる使命」に気づく。やがて不登校・中退者の進学塾を立ち上げ成功に導く。本書は、変わった経歴をもつ男性の単なる「波瀾万丈記」ではなく、発達障害・うつ・引きこもりなど生きづらさを克服する思考法や、貧困や家庭崩壊など学習困難な状況から一流大学に合格する勉強法など克明に記されるように、現代の子どもや若者が直面するであろう問題に対して、具体的な対処法や人生を乗り越えるメッセージを伝える。今の状況から抜け出したくても方法がわからない方、不登校・ひきこもりのお子さんを持つ親ごさん、進路に迷う学生の方、人生を変えたいすべての方へ、一歩を踏み出すヒントとなる一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 最近どん底からようやく立ち直りかけている身だからこそ響いた。共感しまくり。
    学校に行けなくても、中退しても、ひきこもりの期間があっても、仕事を辞めても、何度でもやり直せるし、そういう世の中じゃなきゃいけないはず。
    安田さんのことはラジオで知った。前川喜平さんと対談してほしい。今後の活動に注目したいし心から応援したいしもしかしていつかお世話になるかもしれない。

    http://zazamusi.blog103.fc2.com/blog-entry-1546.html

  • 発達障害・うつ・ひここもりと数多くの挫折経験を持つ筆者が困難を抱える学生向けの「キズキ共育塾」を起業するまでの体験記。自身の境遇に向き合い、人間の弱さを根底から理解する筆者だからこそ、たくさんの生徒の人生を変えることができたし、また、起業にあたっては多くの方々の支援を受けられているのだと感じた。社会は「頑張れない人」に対して冷たいが、そこに課題意識を持ち、「なんどでもやり直せる社会」を本気で目指す筆者やキズキ共育塾の方々を尊敬する。
    (以下、本文からの引用)
    ・「どんな困難な状況にあっても徹底的に努力できる人なんて世の中にほとんどおらず、だからこそ人の助けが必要」
    ・「『頑張ればなんとかなる』と多くの人は言うかもしれないが、そもそも困難な状況にある人々は『頑張れない』ことに悩んでいる」
    ・「『努力が報われるかもしれない』そう思うことができない人間は頑張ることができない。」

  • 【印象に残った話】
    ・仕事の3つの側面は以下の通り
     ・レイバー:お金を稼ぐために働くこと
     ・ワーク:自分の好きなことで働くこと
     ・ミッション:自分がこの世界でやるべき使命を仕事にすること
    ・私は何を行うべきかは、『どんな物語の中で自分の役を見つけるのか』という問いの答えである
    ・人生をやり直すための思考法は以下の2つ
     ・「こうじゃなきゃいけない」という思いこみをはずすこと
     ・変えられるものだけに注目すること
    【アクションプラン】
    ・『どんな物語の中で自分の役を見つけるのか』という問いの答えを探す

  • 「人の痛みがわかる立派な人間になりたかった」という筆者が不登校・中退者の進学塾キズキ教育塾を作るまでにぶつかった困難とそこから学んだことが全て今に生きているという「物語」。本書に何度か出てくる政治哲学者マッキンタイアの言葉ー「「私は何を行うべきか」との問に答えられるのは、「どんな(諸)物語の中で私は自分の役を見つけられるか」という先立つ問に答えを出せる場合だけである」ーは、筆者の人生を物語に仕上げる。筆者自身も経験した発達障害、鬱や引きこもりに悩む人に対して、やり直しのチャンスの場を提供するという役割。

    筆者はその役割を演じながら、あくまで、やり直しの振る舞いを強制しないところに、魅力を感じた。「人を支援するときに、相手に「清く正しい行動」を求めるべきでない」との考えは、支援がおしつけにならず、被支援者にとって真の支援を提供するための重要な要素だ。筆者自身が苦手なものが多く、他者にも弱さがあると自覚しているからこそ、努力できない人には背景があるということをベースにしている。「彼らも僕らと同じ人間だ」という当たり前の視線で真の支援の場を生み出し続けている筆者は、まさに「人の痛みがわかる人間」だ。

    「やり直しのチャンス」というのが、「進学」というものに着目しているのは、筆者が人生のどん底から這い上がるきっかけになったのが大学入学だったことによる。しかし、アンスクーリングなど学びの場も多様化し、コロナも相まって学校の意義を再考する時期に来ている。大学を除き、多数の生徒に一つの正解ある学びを提供するのが学校であり、その結果、マイノリティの存在場所を奪う同質化した社会が生まれる。そのような社会に馴染めず、鬱病や引きこもりになる人もいる。もっと学びのあり方や学びの場の多様性について考えていく必要があろう。

  • 勇気をもらえるし、発想の転換のヒントがある。筆者自身が体験したことを通じて得た考え・言葉なので、説得力がある。

  • 東2法経図・6F開架:289.1A/Y62k//K

  • そうか、物事を回すことができる能力はまた別なのだな。理念があってそこへ向けて動いていくのは、若いうちの方が向いてそうだ。

  • 著者の講演会に参加した際に、著作も購入しました。講演会で話を聞く分には、発達障害があるとはわからなかったです。しかし、過去にさまざまな苦労を重ね、今のキズキ塾を経営することができるまでの経緯には感動しました。

  • 不登校や中退を経験した若者支援を中心に事業を展開している「キズキ」の代表・安田氏の半生が綴られている。
    想像を絶する不遇の環境を耐え抜き、努力と運が重なって現在にいたるまで詳細に書かれている。

    声を上げること、支援を受け入れることの大切さを感じることができてよかった。

  • 仕事にはライスワーク(金を得るために仕事をする)、ライクワーク(好きなことを仕事にする)、ライフワーク(何かのミッション、社会課題を解決するために仕事をする)の3つに分かれている。この著者はライフワークを選んでいるが、自分はライクワークを選択したいと改めて思った。

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著者プロフィール

やすだゆうすけ/1983年横浜生まれ。不登校・中退・ひきこもり・うつ・発達障害・再受験など、もう一度勉強したい人のための個別指導塾「キズキ共育塾」などを経営するキズキグループ(株式会社キズキ/NPO法人キズキ)代表。発達障害によるいじめ、一家離散、暴走族のパシリ生活などを経て、偏差値30からICU(国際基督教大学)教養学部国際関係学科入学。卒業後、大手商社を経て2011年に「キズキ共育塾」開塾。多くの講師が挫折経験をもち、生徒の心によりそう指導が評判を呼び、全国から様々な理由で学校に行けない若者やその親から問い合わせが殺到、多くのメディアに取り上げられる。2018年現在、全国に5校(代々木・池袋・秋葉原・武蔵小杉・大阪)。外出困難者のためにスカイプ授業なども展開。また、中退予防のための大学への講師派遣・研修、貧困家庭の子どもの学習支援プロジェクトなども立ち上げ、多岐にわたり若者を取り巻く社会問題を解決する活動をおこなう。

「2018年 『暗闇でも走る 発達障害・うつ・ひきこもりだった僕が不登校・中退者の進学塾をつくった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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