平家物語 (上)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 18
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062508117

感想・レビュー・書評

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  • (2012.10.05読了)(2012.09.28借入)
    少年少女向けの本です。吉村昭さんの自由訳ということなので手に取りました。
    最初の方は読みにくかったのですが、だんだん読みやすく面白くなってきました。
    『平家物語』は、平氏の全盛がスタートになって、だんだん落ち目になって亡びてゆく過程が描かれているし、平氏のひどさが強調されているので、これでは、平清盛は嫌われてしまうのももっともです。
    『平家物語』は、これまでいくつかの本を読んでいるし、源頼朝や源義経、弁慶なども、本を読んだり大河ドラマを見たりしているので、登場人物が沢山いてもだんだんなじみになって来るのであまり気にならないのですが、はじめての人には、ちょっとしんどいかもしれません。
    子供向けなのでふりがなはふってあるし、わかりにくい言葉には解説と挿絵や写真などが入れてありますので、辞典などで調べる手間はいりません。
    また、物語のための豪華な挿絵が岡田嘉夫によって入れられています。
    本の最後に、4か所ほどの原文が掲載してありますので、原文がどのような雰囲気のものか味わえるようになっています。教育的配慮でしょう。

    【目次】
    平家全盛
    鹿の谷
    鬼界ヶ島
    残された俊寛
    成経都へ帰る
    有王と俊寛
    重盛死す
    清盛怒る
    三歳の天皇
    高倉の宮の謀反
    宇治川の橋合戦
    とつぜんの遷都
    文覚
    富士川の戦い
    清盛の悪行
    木曾義仲
    清盛死す
    義仲を討て
    倶利伽羅の戦い
    比叡山の僧徒
    天皇、西国へ
    落ちてゆく平家
    源平の戦いと食事  永山久夫

    ●清盛の最期(236頁)
    清盛は、発病以来、水さえ喉を通らず、体が火のように熱い。病床のまわり四、五間のところへ来たものは、たえがたい熱さを感じるほどであった。
    比叡山から千手井の水を汲んできて、石造りの浴槽にたたえ、それに清盛の身体をつけると、冷たい水が激しく沸き立って、たちまち湯になる。

    ☆関連図書(既読)
    「清盛」三田誠広著、集英社、2000.12.20
    「平清盛福原の夢」高橋昌明著、講談社選書メチエ、2007.11.10
    「海国記(上)」服部真澄著、新潮文庫、2008.01.01
    「海国記(下)」服部真澄著、新潮文庫、2008.01.01
    「平清盛-「武家の世」を切り開いた政治家-」上杉和彦著、山川出版社、2011.05.20
    「平清盛 1」藤本有紀作・青木邦子著、NHK出版、2011.11.25
    「平清盛 2」藤本有紀原作・青木邦子著、NHK出版、2012.03.30
    「西行」高橋英夫著、岩波新書、1993.04.20
    「白道」瀬戸内寂聴著、講談社文庫、1998.09.15
    ☆吉村昭の本(既読)
    「戦艦武蔵」吉村昭著、新潮文庫、1971.08.14
    「零式戦闘機」吉村昭著、新潮文庫、1978.03.30
    「遠い日の戦争」吉村昭著、新潮文庫、1984.07.25
    「三陸海岸大津波」吉村昭著、中公文庫、1984.08.10
    「桜田門外ノ変 上巻」吉村昭著、新潮文庫、1995.04.01
    「桜田門外ノ変 下巻」吉村昭著、新潮文庫、1995.04.01
    「生麦事件(上)」 吉村昭著、新潮文庫、2002.06.01
    「生麦事件(下)」 吉村昭著、新潮文庫、2002.06.01
    「戦艦武蔵ノート」吉村昭著、岩波現代文庫、2010.08.19
    (2012年10月6日・記)

  • これが発端で平家物語にはまった。初心者(子供)にはかなりお勧め。ひらがなが多めなので、大人は読みづらいかもしれない。細かいけど図入りでわかりやすい注がいい。

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著者プロフィール

一九二七(昭和二)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。五八年、短篇集『青い骨』を自費出版。六六年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。七三年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、七九年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、八四年『破獄』で読売文学賞を受賞。二〇〇六(平成一八)年没。そのほかの作品に『高熱隧道』『桜田門外ノ変』『黒船』『私の文学漂流』などがある。

「2021年 『花火 吉村昭後期短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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