近松名作集 (少年少女古典文学館 18)

  • 講談社 (1992年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (286ページ) / ISBN・EAN: 9784062508186

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  • 近松門左衛門は、江戸時代に人形浄瑠璃の脚本を書いた人です。三百年以上前のお話ですが、人びとの感情が大変丁寧に描かれていて、登場人物たちの気持ちが手に取るようにわかりました。親の子を思う気持ち、子の親を思う気持ち、夫婦のお互いを思いやる愛情、どうしようもなく誰かを好きになる気持ち。びっくりするくらい今の私たちと変わりません。この時代は身分制度があり自由にできることは少なかったかも知れませんが、人びとが高い倫理感をもって生きていることに驚きました。

    時代によって社会制度は変わるかも知れませんが、しても良いことと悪いことはなにも変わりません。これをしたら罰せられる、これは法律に触れない。そんな善悪になんの意味があるのでしょうか。この本の登場人物たちは、人として悪いことをした、恥ずかしい、この思いに苦しむのです。これが悪いことをした本当の罰なのだと思います。人間として善く正しく生きることができないことが一番の苦しみです。彼の作品が今でも私たちの心を打つのは、時代が変わっても決して変わらないこの心を描いたからだと思います。

  • 心中…。
    当時の人の当然の考え方であったのだろう、と、劇場に劇を観に来て感動して涙を流している人々の姿を容易に想像できる反面、現代の私にはどこか納得できないところもあって、教育・社会通念の不思議に思いをはせました。

    収録作品は、
    出世景清
    冥途の飛脚
    博多小女郎波枕
    心中天の網島
    女殺油地獄

    特に、最後の作品は、ただの人殺しなので、ちょっと怖かった…。

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