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Amazon.co.jp ・本 (286ページ) / ISBN・EAN: 9784062508186
感想・レビュー・書評
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近松門左衛門は、江戸時代に人形浄瑠璃の脚本を書いた人です。三百年以上前のお話ですが、人びとの感情が大変丁寧に描かれていて、登場人物たちの気持ちが手に取るようにわかりました。親の子を思う気持ち、子の親を思う気持ち、夫婦のお互いを思いやる愛情、どうしようもなく誰かを好きになる気持ち。びっくりするくらい今の私たちと変わりません。この時代は身分制度があり自由にできることは少なかったかも知れませんが、人びとが高い倫理感をもって生きていることに驚きました。
時代によって社会制度は変わるかも知れませんが、しても良いことと悪いことはなにも変わりません。これをしたら罰せられる、これは法律に触れない。そんな善悪になんの意味があるのでしょうか。この本の登場人物たちは、人として悪いことをした、恥ずかしい、この思いに苦しむのです。これが悪いことをした本当の罰なのだと思います。人間として善く正しく生きることができないことが一番の苦しみです。彼の作品が今でも私たちの心を打つのは、時代が変わっても決して変わらないこの心を描いたからだと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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富岡多恵子の作品
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