東海道中膝栗毛 (少年少女古典文学館)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062508216

感想・レビュー・書評

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  • 途中までで断念。江戸時代のコメディのおかげで識字率がアップしたとか。くだらない2人のかけあいや行動がおもしろかった。

  • やじさんきたさんがとっても面白かった。ベストセラーになるのもわかります。

  • (2013.02.01読了)(2013.01.30借入)
    【日本の古典】
    「一日江戸人」杉浦日向子著、を読んだらこの本を読みたくなったので借りてきました。
    読んだことはないのに、何となく内容を知っている気になっていたのですが、想像以上にテンポがよく面白い本でした。
    弥次さんと喜多さんの二人で、江戸から東海道を伊勢まで旅をする話です。実に珍道中です。実に気のいい二人です。歩くのが基本でしょうが、駕籠に乗ったり、馬に乗ったり、船に乗ったり、川を渡る時は、人に乗ったり輿に乗ったり、知らないための失敗の数々、当時の人にとっては、一種の旅行ガイドになったのかもしれません。

    【目次】
    発端
    日本橋から風にふかれて
    小田原宿、底ぬけの大さわぎ
    箱根八里、ああ勘ちがい
    三島、とんだすっぽん鍋
    富士をながめてだまされた旅
    蒲原、天井ぶちぬき事件
    府中にて貧乏旅行終えにけり
    瀬戸でいっぱい食った、一杯食った
    大井川やっとわたって駕籠をおち
    弥次さん、なぞの涙をながす
    浜松の幽霊騒動
    乗合船にへびにょろにょろ
    侍と駕籠かきに一勝一敗
    比丘尼に遊ばれ、狐の影にもてあそばれる
    桑名への小便道中
    餅とまんじゅうの手品をあじわう
    喜多さん、馬の背で念仏
    弥次さん、作者一九に化けそこない
    迷子になった弥次郎兵衛
    弥次喜多、はじめてぐっすり
    弥次喜多の世界とはなにか  村松友視
    解説  興津要

    ●風が吹けば箱屋が(99頁)
    風が吹けば砂ぼこりが立ちますわなあ。
    砂ぼこりが立てば、それが人の目に入ることになる。
    すると、目を悪くする人がたくさんでる。
    目を悪くして目が見えなくなってしまうと、三味線でも習おうかということになる。
    三味線の胴の皮にするために、猫が犠牲になる。
    ねずみが大あばれして、世間の箱という箱をかじるでしょ。
    ●疑問は人間を成長させる?(173頁)
    疑問ってのは人間を成長させるんじゃないのかな
    ●つつがない(228頁)
    ツツガムシというダニの一種がいる。この幼虫に刺されるとツツガムシ病にかかり、全身に吹き出物ができ、熱が出るなどの症状を起こす。
    「つつがない」とは、このツツガムシ病にかかっていない状態のことで、つまり健康であることを意味する。
    ●地名のシャレ(231頁)
    その手は桑名の焼きハマグリ
    いわぬが花の吉野山
    おそれ入谷の鬼子母神
    ●宿の名を忘れた(277頁)
    「棚からぶら下がったような名前の宿を知りませんか。」
    「藤屋でしょう。」
    ●膝栗毛(301頁)
    膝栗毛とは、自分の足を、濃い茶色の栗毛の馬のかわりにして歩く意味で、歩いて旅行することをいった。
    ●弥次、喜多の滑稽(306頁)
    小田原で五右衛門風呂の底を踏み抜いたり、三島で泥棒のゴマの灰に金を盗まれたり、舞坂から新居への乗合船で、蛇騒動にまきこまれたり、雲津で十返舎一九と名のってにせものとわかって恥をかいたりと、ばかばかしい失敗が繰り返され、これを狂歌で締めくくるというスタイルで物語が進められていた。

    ☆関連図書(既読)
    「南総里見八犬伝」杉浦明平著、世界文化社、2007.03.01
    (2013年2月4日・記)

    (「BOOK」データベースより)
    ここに登場するのは、名コンビ弥次さんと喜多さん。花のお江戸をあとにして、のんびり観光旅行としゃれこむはずが、小田原では風呂の底をぬき、浜松では幽霊に腰をぬかす。宿場宿場で大騒動をくりひろげ、こりずにドジをふみつづけながら、各地の名物にはちゃんと舌づつみを打って、東海道を一路西へとむかうのであります。あまりのおもしろさに、江戸時代の読者たちもつぎへつぎへとつづきをのぞみ、作者十返舎一九も期待にこたえて、あとからあとから続編を書きついだという大ベストセラー。

  • 真夜中の方しか知らなかった。から、読んでみた。原文読める自信がなかったから、少年少女向きの方で。ナイスなジョークと突っ込みを、上手いまんじゅうの皮で包んで食べた気分。

  • 息子が読んだので読み始めました。知ってるようでちゃんと読んでなかったですね。息子は続きが読みたいそうです。伊勢までですからね。これは。
    面白かったです。お金があるんだかないんだか不思議です。

  • 漢字テストによく出たが、内容を理解しないまま大人になり、真実を知って驚愕。

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著者プロフィール

1940年東京生まれ。慶応大学文学部卒。『時代屋の女房』で直木賞、『鎌倉のおばさん』で泉鏡花賞受賞。著書に『アブサン物語』『北の富士流』『アリと猪木のものがたり』『猪木流』『老人の極意』『老人流』等。

「2022年 『ゆれる階』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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