瀬戸内寂聴の源氏物語 (シリーズ・古典1)

著者 :
  • 講談社
3.45
  • (1)
  • (4)
  • (5)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 23
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062545518

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  今までちゃんと読んだことがなかったので教養として知っておくのもありかと読んだ。全部読むのはしんどそうだから54帖が1冊にまとまってる現代語訳のこの本を。
     この時代にこれだけの物語を書いたという文化面での価値は認めるけれど、単に小説として読むと光源氏はじめ男たちの行動にイライラし通しで、時代が違うとわかっていてもなぜこの物語が女官に人気だったのか理解できない。

  •   枕草子が書かれた時代と時を同じして11世紀の初期頃に源氏物語は誕生しました。全五十四帖からなり、大きくは3つの場面に分かれています。まずは源氏の華やかな前半生が書かれており、続くは紫の上の死などの苦悩。ここでは内容の書かれていない"雲隠れ"という章があり、光源氏の死を思わせています。そして最後、主人公は薫へと移ります。この中で"橋姫"から十帖は、舞台が宇治に移るため、通称宇治十帖といわれています。

      原作者である紫式部はユネスコ世界偉人暦に日本人として初めて選ばれた人です。源氏物語を読めば、それだけの価値があることがすぐにわかります。心理描写も絶妙な上とても洒落っ気があります。登場する女性も可愛らしい人が多く、中でも夕顔や若紫など特に可愛く光源氏が溺愛したのも頷けます。

      瀬戸内さんの訳はとてもわかりやすく、作中で数多く読まれている和歌などは訳されたものの隣に原文が添えられておりその雰囲気を味わえます。源氏物語は一言で言えば愛と罪の物語です。それらは時間とともに人々の間に巡ってくるもの、そんな風に訴えている印象を深く受けました。

  • この訳本は非常にわかりやすい。源氏物語初心者の私にはもってこいの本。

    今までもっていた光源氏のイメージが変わった。
    ただ、恋多き人ではなく、女なら誰でもという人ではなく、
    常に自分の「美学」を持って、追求する人。

    その美学の中に女性という生き物がいて、
    確かに罪な男ではあるけれど、常に紳士であり、女性を大切にする。どれほど、時代や運命に翻弄されても、決してぶれない信念と理想を感じる。自分が美しいと感じるものを素直に受け止め、貫く男らしさは、実に美しい。
    女として、これほどまでに大切にされたいと思う反面、
    女として、外見に現れるほどの、魅力的な内面を磨かなくてはと啓発された。

  • 個人書店にて購入。
    高校の帰りだった記憶。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1922年、徳島県生まれ。東京女子大学卒。‘57年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞、‘61年『田村俊子』で田村俊子賞、‘63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。‘73年に平泉・中尊寺で得度、法名・寂聴となる(旧名・晴美)。‘92年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、‘96年『白道』で芸術選奨文部大臣賞、2001年『場所』で野間文芸賞、‘11年『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。‘98年『源氏物語』現代語訳を完訳。‘06年、文化勲章受章。また、95歳で書き上げた長編小説『いのち』が大きな話題になった。近著に『花のいのち』『愛することば あなたへ』『命あれば』『愛に始まり、愛に終わる 瀬戸内寂聴108の言葉』など。


「2021年 『ブルーダイヤモンド <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

瀬戸内寂聴の作品

ツイートする
×