吉村昭の平家物語 (シリーズ・古典3)

著者 : 吉村昭
  • 講談社 (2001年10月発売)
3.17
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062545532

作品紹介

第一線で活躍する作家が手がけた古典現代語訳シリーズ。少年少女古典文学館「平家物語」をもとに再編集。

吉村昭の平家物語 (シリーズ・古典3)の感想・レビュー・書評

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  • 時代の流れ、人物描写ともすがすがしいくらいに無駄がなく、それでいて様々な感情を駆り立てるすばらしい現代訳。多数の人物が登場するが、どの人物も生気が含まれ死に至る様も印象深く、歴史に詳しくない私でもスルリと入っていけた。生前死後も心に残るのが重盛であり、誰が演じているのか知りたくなった。変な先入観をもつことはなく、質のよい興味をもたせてくれる貴重な一冊である。

  •   平家物語は、吉田兼好によると信濃前司行長という人が書いたものだけど、実際のところは誰によって書かれたものなのかはっきりとわかっていません。これは岩手の平泉から鹿児島県の離島までの実に広い範囲を舞台とした壮大な軍記で、実際に起こった歴史的な事件を題材としています。

      平家物語がこんなにも面白いものだったなんて。
    授業で「扇のまと」をやった時は、扇の舞う情景は綺麗だと思ったものの何がおもしろいのかと思ったけども、最初から読んでみるとその場面にも感慨深いものがあります。平家物語を一言で言うのならまさに栄枯盛衰の物語。平清盛にせよ源義仲にせよその栄えは永遠に続くものではありませんでした。

      軍記だからといって単に激しい物語ではなくもっと情緒の溢れる物語でした。戦による妻と夫の別れ、子供が父親を慕う姿などは胸が締め付けられるようでした。私が最も好きなのは木曾義仲の最期の話です。彼の、都へ上がった後の清盛以上に酷い態度には呆れもしたけど、彼はとても部下に恵まれていて巴御前や今井四郎の忠誠心には涙するものがありました。読み終わった後には哀情が強く残る物語でした。

  • 平家物語を現代語訳して一冊にまとめた、まぁ入門書としてよいのでしょうか。文章は現代語訳そのまんまって感じです。

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