- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062550727
作品紹介・あらすじ
「私を異界(ここ)へ喚(よ)んだのは、誰!?」
海に映る月影をぬけ、ここへ連れてこられた陽子に、妖魔は容赦(ようしゃ)なく襲いかかり、人もまた、陽子を裏切る。
試練に身も心も傷つく陽子を救ったのは、信じることを教えてくれた「ただひとり」の友──楽俊(らくしゅん)。ひとりぼっちの旅は、ふたりになった。
しかし、“なぜ、陽子が異界(ここ)へ喚ばれたのか?なぜ、命を狙われるのか?”その真相が明かされたとき、陽子は、とてつもない決断を迫られる!
感想・レビュー・書評
-
楽俊、あなたに出会えてよかった…!!と下巻読み始めてすぐ思いました。
楽俊、いい魂すぎる。楽俊の話、泣かずに読めない。楽俊、ちゃんと自他の境界がはっきりしていてすごく安定感のある魂。好きすぎる。
楽俊の話しかしてないけど、楽俊と出会ってから陽子が触れ合う人たちが、良い魂を持ったひと(良い面を見れるようになった?)が多いのもよかったな。
個人的には落人先生が印象深かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やっぱり何度読んでもいい…
色々と感想はあるけれど言葉にならないのでひとことだけ。結びが一番好きです。 -
上巻で少し読む気を削がれたけど、下巻はなかなか面白かった。
というか、かなり大きな構想なのか?この上下巻なんて序章の序章なんだろうな…
ハリー・ポッターみたいに物語は続いていくけどその巻で一応ひとつの話が終わる、という感じかと思っていたら全然違った。
物語がこれから始まるってところで終わった。
これは続きが気になってしまうかも。
設定は色々あるけど案外読みやすくて良かった。
うーん、上巻の時点では続きは読まないだろうなと思ってたけど、こりゃ作者の術中にハマってしまったかもしれない。 -
楽俊との出会いがキーポイントで
ターニングポイント。
それからの陽子の踏ん張りと努力に涙。
どんどんスケールが大きくなる、
そんな世界観に脱帽。 -
上巻に続いて【勝手に再読祭り】
苦悩の上巻とは一変して救われる下巻です。
上巻にて人を信じられなくなった陽子だが、楽俊に出会って"陽子自身が人を信じることと、人が陽子を裏切ることは何の関係もない"ということに気づかされます。
とことん追いつめられると人はこうも醜くなるのかと思いましたが、陽子にとってはそれが必要なことだったのでしょうね。苦悩を知っているのと知らないのとでは全然違います。上巻あってこその陽子なのでしょう。
成長ってなんだろう、と考えさせられるとても良いお話でした。
最後はすこし飛ばしすぎな気もしますが、アニメではもうすこし掘り下げられているようなので本書と合わせて観るとより深くわかるのではないでしょうか。
結論から言いますと、楽俊素敵、ですね。異論は認めます。 -
上巻を旅先で再読したので、下巻読みたい病が大変でした(笑)
のけから楽俊登場。
その彼を形容する言葉のひとつひとつや、動作の表現などにもう癒されまくりました!
自分の頭の中で勝手に可愛くしているだけだろうなと思っていたのに、公式がそうでした…さすが主上は萌えを何だか分かってらっしゃる…とかいう不埒な感想を抱きました(笑)
もう楽俊を見ているだけで、溶けそうなほど癒されます…。
楽俊と陽子の関係がすごく好き。
この二人はずっとこうしてこのまま、生涯の友であって欲しいなぁ(赤毛のアンか!?)
にしても、下巻の陽子の自分との対峙で導き出した答えとか、決意とか、心の変遷とかが、すごく納得できる流れで、うまさにうーんと唸りました。
最後の景麒奪還は、ちょっと急ぎ足っぽい印象を受けたのがちと残念。 -
あとがきでも言及されていたが、上巻の暗さにめげそうになっていたけど、下巻まで読んでよかった。
楽俊が出てきてからはかなり読みやすくなった。
ここまで精緻な描写をしておいて、ラストがあんまりすんなりと大団円になったところはあんまり好みではなかったけど、楽俊と出会ってからの冒険はとても読み応えがあったので全部オッケーということにしたい。
まあ、ここで偽王軍との戦いをあんまり細かく書いても冗長だったろうし、最適解だったような気がしなくもない。
読んでよかった。少しずつシリーズを読み進めてみる。
著者プロフィール
小野不由美の作品





