風の海 迷宮の岸〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

著者 :
制作 : 山田 章博 
  • 講談社
3.87
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本棚登録 : 4902
レビュー : 292
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062551144

作品紹介・あらすじ

麒麟は王を選び、王にお仕えする神獣。金の果実として蓬山の木に実り、親はいない。かわりに、女怪はその実が孵る日までの十月を、かたときも離れず、守りつづけるはずだった。しかし、大地が鳴り、大気が歪む蝕が起きたとき、金の実は流されてしまった。それから十年。探しあてた実は、蓬莱で"人"として生まれ育っていた。戴国の王を選ぶため連れ戻されたが、麒麟に姿を変える術さえ持たぬ泰麒-。幼ない少年の葛藤が始まる。

感想・レビュー・書評

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  • 前作の主役の陽子は出てきません。
    陽子よりも前の時代で、主役は戴国の麒麟の「泰麒」

    大きな蝕で麒麟の泰果が「蓬莱」に流されてしまい
    胎果となり、10年後にやっと発見された泰麒。(黒麒麟)

    この世界観が練りこまれていて面白いです。
    女仙並みに麒麟が好きな私にはたまらない巻です。

    まだ幼い麒麟の泰麒がこれからどうやって王を選ぶのか
    そしてどうして失われてしまうのか気になります。

    幼い泰麒の孤独をなんとかして救ってあげたいと思うし
    景麒とのやり取りもなかなか素敵です。
    続きがますます楽しみです♪

    「魔性の子」も見たほうがいいようなので
    今から「魔性の子」を予約しつつ、並行して読みます。

    放送されていたことは知ってはいたけど
    アニメを見なかったことが悔やまれる!

  • 読み返し、月影を飛ばして十二国記の2話目、泰麒一度目の渡航編。魔性の子よりも前の話ですね。
    陽子が散々な目にあった月影から平和でおねショタラブラブな蓬山のほんわか生活へ。
    落差が大きい、というか陽子が不憫になる続編です。
    十二国記っていう舞台で他の国じゃなくて蓬山と麒麟が選ばれるの凄いよね。

    しかしこれで世界の広さと深さが一気に広がったと思います。

    泰麒かわいい。

    • 地球っこさん
      palebluedotさん、こんにちは。

      泰麒かわいい。
      同感です♪

      10月新刊楽しみですね!
      palebluedotさん、こんにちは。

      泰麒かわいい。
      同感です♪

      10月新刊楽しみですね!
      2019/09/29
    • palebluedotさん
      地球っこさんこんにちは。

      新刊楽しみですね!!!
      18年も待ったので期待値上がりすぎて怖いです…!
      地球っこさんこんにちは。

      新刊楽しみですね!!!
      18年も待ったので期待値上がりすぎて怖いです…!
      2019/09/30
  • 前作に引き続き、蓬莱(日本)出身の主人公。
    前作は国王だったが、今作は戴国の麒麟、泰麒。
    往々にして金色の鬣を持つ麒麟にしては珍しく、彼は鋼色の鬣を持つ黒麒麟だった。
    本来、麒麟は蓬山に育つ。
    必要な素養はその時期に自然と身に着くものだけれど、泰麒は蓬莱で人として育てられたため、自覚が一切ない。
    幼いながら聡い泰麒は、蓬山に住む女仙たちが惜しみない愛情を注いでくれていることに後ろめたさすら感じてしまう。
    そんな健気な泰麒がいじらしくて、女仙たちが可愛がる気持ちがすごく解る。
    これも何度目の再読かわからないぐらい読み込んでいて、先行きもわかっているけれど、読み終わるとすぐに下巻に手を伸ばしてしまう不思議。

  •  十二国記シリーズ2作目は前作の『月の影 影の海』から少し前の時代の物語。前作の主人公・陽子と同じく、十二国の世界で生まれるはずが日本で生を受けてしまった戴国の麒麟・泰麒が主人公となる。

     無事連れ戻された泰麒であったが本人に麒麟であるという自覚はなく、姿を変化させたり、使い魔(使令)を従えるといった、麒麟なら当たり前にできることができない。女怪や女仙に世話をされながら何不自由なく暮らす泰麒だが、戴国の王を選ぶという運命を前にして、果たして正しく選ぶことができるのかと大きな不安を抱えていた。そんななか泰麒は、彼こそ次代の王と目される男、驍宋に出会うのだった。

     前作の陽子よりもさらに幼い泰麒が自らの責任に向かい合う様は、読んでいてつらくもあり同時に勇気づけられる。

     先日発表された最新作『白銀の墟 玄の月』の表紙には成長した泰麒の姿が描かれていた。ここから長く続くであろう泰麒の物語の始まりとして心躍るものだった。

  • 忘れられていれば悲しい。忘れずにいて、いなくなったことを喜ばれていれば、なお悲しい。いなくなったことを悲しんでいてくれれば、いっそう悲しかった。

  • 時間軸としては前作よりも少し前のお話。
    陽子同様、胎果として生まれ育った泰麒が奇跡的に蓬山に帰還したものの、幼さも加えて十二国の世界を何も知らず、理解もできない状態。
    というのが話の主軸なのだけれど、この、何もわからない幼子に女仙が色々と説明をする、というのが、この世界をより詳しく読者に説明することに繋がっている。
    前作では、追ってから逃げ、必死に諦めないでいようとする陽子の強さを描いていたけれど、ところどころ楽俊などが口をはさむものの、あまりこの独特の世界観を深く詳しく説明する感じではなかった。それが今回は、泰麒が疑問に思ったことを女仙が説明していくことで、世界の成り立ちから国の在り方など、基本的な世界観を知ることができるのだと思う。
    十二国の世界をより深く楽しむ為に、とてもいいストーリーの進め方だと思う。

    泰麒がとても可愛らしく、無事に王を選定できるのかと下巻が気になる。

  • 泰麒が愛おしいすぎて!

  • 2019/8/14

  • 景麒の不器用な優しさが見られて驚いた(笑)
    景麒があんなに優しく接することが出来るなんて…。
    陽子にも、もう少し泰麒と接する時みたいにしてあげてくれ(苦笑)
    まあ泰麒が可愛すぎるから、景麒も絆されたのだけども。
    泰麒ほんと可愛い。
    泣いた泰麒を抱きしめて慰めてあげる景麒に萌えた。
    一番歳の近い麒麟だから、兄弟感が強い気がする。
    兄弟愛好きだから堪らない〜!

    泰麒、転変出来ないけど、王を選ぶまでに出来る様になるのかな?
    使令もまだ一匹もいないけれど、使える前には必要だよな…?

    黒麒麟って、どんな意味があるんだろ?
    普通の麒麟との違いが何かあるのかな?
    蓬萊育ちだと黒麒麟になるのかな?

  • 十数年ぶりに再読。

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著者プロフィール

小野 不由美(おの ふゆみ)
1960年生まれ、大分県中津市出身の小説家。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に所属。夫は推理作家の綾辻行人。
1988年、『バースデイ・イブは眠れない』でデビュー。2013年5月、『残穢』で第26回山本周五郎賞を受賞。代表作にテレビアニメ化された『悪霊シリーズ』、『十二国記シリーズ』、『屍鬼』など。

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