死者の饗宴 (講談社X文庫 にA- 5 ホワイトハート 霊感探偵倶楽部)

著者 : 新田一実

• 講談社 (1993年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[ラクレットさんの感想 · 2022年9月24日]

「出雲へ行け」と竜憲は、霊能者である父・大道寺忠利に、そう命じられた。やがて蘇り、竜憲の肉体を微塵に砕くであろう姫神の霊を封じこめる方法は、ただ１つ「反魂の術」しかない。死者を呼び戻し、本来の器に還すという、その術を操る佐伯老人を訪ねて、竜憲は出雲へ向かうのだが……。いま、肌を這うものは、竜憲の中の姫君を求める古代の戦士ではなく、醜怪な魔物の手。人外魔境の化け物の狙いは、いったい何!?
（1993年）
— 目次 —
序章
第一章　死者の国へ
第二章　彷徨う亡者
第三章　蔵の翁
第四章　海より来たる者
第五章　反魂の術
終章
あとがき

[morimoriさんの感想 · 2013年9月4日]

老人の生きる執念によっておこされるホラー。生霊となって主人公の体を喰らおうとする。その老人はとっくに死んで、腐っていたらしい。ちょっと怖かった。