悪夢の棲む家 (下) ゴースト・ハント (講談社X文庫―ホワイトハート)
- 講談社 (1994年4月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062551649
感想・レビュー・書評
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面白かったー。三人称になったことで、これまでとはまた違うゴーストハントを読んだ感じ。話もまさしくホラー。でもちゃんと?ゴーストハント。
読めてよかった!
本もなければ電子もないのでなんとかこうにか中古で手に入れたけど、本当に読めてよかった。みんな元気そうでなにより。
広田さんにムキムキしてしまうけれど、ふと振り返れば現実では自分も同じように思うかもしれないと考えたり。そして中井さんのように信じきってるひとに対するナルの発言に確かに、となったり。
そして最終的に、広田さんの立ち位置がとても誠実で素敵だなと思った。頑固者だけど、でも、誠実。心霊現象に限らず、何事も自分の意見や考えに固執せず、さまざまな情報をちゃんと受け止め、その中からその都度考えて選んでいきたい。あるなし、よしあしは、事柄によってその都度変わるものだから、全て同じではないから、その都度、ちゃんと向き合いたい。そんなことを思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
下巻。
ありえないところから何かが覗いている系ホラーは後を引くので怖い。しばらくはお風呂のふたを開けるたびに首が転がってないかおびえる日々です。
ナルとジーンの連係プレイには手に汗握りました。最初の「やっと繋がった」と最後の「おやすみ」のやりとりが泣けた。引っ張った割にはコソリがあっけなくて拍子抜けでしたが、少女が悪夢から抜け出せて本当によかった。
いつものメンバーのやりとりがまた見られてうれしかったです。読んでいるうちにすっかりSPRのメンバーが好きになってしまったようです。続編を望む声が多いのもうなずけます。ジーンの死の真相とか何かわけありっぽいリンさんの片目のこととか、気になることがいっぱいあります。
しかし、今回綾子の一応出しました感がひどい。笑 -
何度目かになるかわかりません。多分5回目くらいの読了で御座いましょうか?
コミックの悪夢の棲む家を読んで、原作読み返したくなり引っ張り出して来ました
やはり何度読んでも、面白い!
上下巻ではございますが、流石に全体的に出番の少ないキャラが出てくるのは残念でございます…
綾子なんて数える程度しかセリフがありませんし…
リンさんも最初からいる割には、ほとんど空気状態(;´Д`)
もともとそんなに喋る人ではないのでしかたがないのですが、リンさんも好きなので残念です…
そんな中、ぼーさんはなかなか良い感じに目立っていますねw
ですので、今でもやはり思うのは、是非とも続きをお願いします! という感想です
広田さんも物語が進むうちにだんだんと憎めなくなっていきますw
もっとSPRのメンバーの活躍を見たいのですが…、きっとダメなんでしょうね
ほんと、せめてこれのリライトでないかなぁ
流石にちょっとくたびれちゃってますしw
コミック完結するくらいの頃に、リライト版出たりしないかなぁ(´・ω・`)
今出しちゃうと、コミックのネタバレですしね…。ホワイトハート版はもう絶版なので、なかなか手に入らないですし -
面白かったー。軽い調子で読みやすいと思った。でも、小野さん作品からグロは消えないのねw
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綾子のぽっと出感(笑)前シリーズで能力は解明されてるから、最初から同行してないと出しにくいキャラになってそう。綾子大好きだけどなー!
広田さんの子供っぽさにイライラさせられたけど、最後まで読んで許しました。
ジーンもまだ現世にいたことが分かり、ナルともコンタクトを取れるようになった。ゼロ班検察の広田さんも登場したし、広がりを予感させるのに…続きがないなんて…。全員登場して否定派広田に解説、幽霊はいるかいないかという初心に戻る的なテーマも始まりの巻という感じなのに…。いつか書いてくれないだろうか。 -
先のシリーズと同じく、怪奇現象の起こる原因がやっぱり怖くて、哀しくて。
人は皆多かれ少なかれ、闇を抱えながら生きていること、そして同時に、光を宿すこともできるのだ、ということ。
ホラーや犯罪ものを読む時に私が求めているのは、そういう確信なのかもしれない…そして小野不由美さんの物語を読むと、いつもそういう確信を持つことができる。怖れと同時に希望を感じることができるのだ。
このシリーズ、続く予定で続かなかったそうで。
今後、大きな役割を担いそうな、興味深い登場人物が出てきていたのにちょっと残念。