風の万里 黎明の空(下) 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

著者 :
制作 : 山田 章博 
  • 講談社
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本棚登録 : 4807
レビュー : 273
  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062551786

感想・レビュー・書評

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  • っおもしろかったぁー。こんな話が書けるなんて天才だ。連日の夜更かしで眠いはずなのに、読み終えてしまったら気が立ってしまってさらに寝れない。

  • 上巻とは
    うってかわって

    大ファタジーの要素たっぷり

    どうなっていくのだろう
    小野不由美さんの
    ストーリーテラーとしての筆力が
    全開ですね

    気持ち良く
    最後まで
    引っ張っていかれてしまいました

    あとがき に
    物語の中で「死んで」いく幾多のひとたちに
    弔意を添えておられる
    その姿勢がすてきですね

  • 上巻ではあれほど周囲の見えていなかった鈴や祥瓊の視野が、出会う人々によって拓けていくさまが爽快ですらある。
    化ける、とも言えるだろうか?
    他者に甘え、誰かが助けてくれるのを待っていただけの鈴。
    自身が行っていた「何もしない」という無責任から目を背け、他人を妬むことしかしなかった祥瓊。
    彼女らが、自分たちの至らなさに気づき、その心根を変えていく姿は、本当にあのころの二人とは雲泥の差だ。

    そして陽子。
    根っから真面目っ子だから、自分が王たるに相応しくないと終始思い悩む。自分の不知を知っているということは大事なことだ。
    その自省があるからこそ、陽子の治める慶国はきっと長い治世を迎えるだろうと、読者の私たちは確信にも近い思いを抱けるのだと思う。
    いなぁ…って思う「風の万里黎明の空」編。

    陽子が麒麟に騎乗し、禁軍将軍を問責するクライマックス。
    射抜く瞳の力強さと醸し出す覇気、語気の毅さ。そして景麒のダメ出し。
    此処だけ何度も読み返してしまう。そのたびに鳥肌が立つ。
    陽子がカッコ良すぎる!

    乱を無事に治め後、古来の儀式をすっ飛ばし、街に下りた際に自分自身が出会った信頼に足る人物を召致し、赤子王朝の布陣を敷いた。
    私はその面々を見て何度も頷くのだ。
    そうそう。
    国を動かすのは、老爺などでなく変わることを恐れない若者でなくては、と。

  • ラストシーンの爽快さは他に追随を許さない。

  • 十二国記で一番好きなお話。
    鈴に対する説教、お前だよ、そこのお前、と言われているようで読むたび心にグサグサ刺さる。十二国記はこういうところ容赦ないのだけど、そこで終わらずに泥臭く這い上がる様を描いてくれるから、刺された私も頑張りたいって思う。
    三人の女の子の運命が絡み合って、もつれあって反乱の戦いになだれ込んでいくのが面白すぎる、反乱軍のメンツもみんないいんだよな~!
    陽子のカッコよさはもがいてもがいてつかみ取っていくもので、禁軍に対峙するところ、朝議で堂々と初勅を宣言する様を読むといろんなことが思い出されてもう胸がいっぱい。

  • 慶国の王陽子、芳国の元公主祥瓊、仙から逃げてきた鈴。この三人の少女達はお互いのことを知らずに出会う。そして和州止水郷長昇紘の暴虐に反抗して立ち上がった人々と一緒に戦う。陽子はここで自分の国の民がどのような生活をし、どのような環境におかれているかを悟った。そして徐々に自分のやるべき道に気づいていくことになる。

  • 再読。
    鈴と祥瓊はそれぞれの旅路の出会いによって成長し、陽子は王として新たなる一歩を踏み出した。
    人との出会いや優しさは、人を変えることができるのだと思った。
    それにしても楽俊が次の巧の王になれないのは残念。あれほど人間ができているのに。
    シリーズを読み直しているが、自ら戦い幸せを掴み取ろうとする姿に感銘する。陽子には長く玉座にあってほしいと願うが、今後どうなるのだろうか。

  • 思わぬ人生の流転に放り込まれた三人の娘たち。
    困惑と苦悩の日々・・・ある流れに巻き込まれ、
    それぞれが考え、成長し、そして遂に出会う!
    さあどうなる?どうなる~?と
    ワクワクさせていただきました。
    他の男性陣がまた、胸をすくような好漢揃いで、
    戦闘シーンはそれぞれの個性が表れて、良かった。
    最後の王宮でのシーンが心地よい。

  • 作者が「あとがき」で書いているとおり、たくさんの人が死ぬ話。圧政に耐えかねた民衆が武装蜂起する話だから仕方がないが、蘭玉まで殺すことはなかろう…などと思うのは、物語にすっかり引き込まれてしまった証拠か。景麒に騎乗した陽子が禁軍の将軍に怒りをぶつける場面がとにかくかっこいい。

  •  本って速く読むと入り込む集中力というか、想像が止まなくなって、世界観にどっぷり落ちていく気がします。
     何度も読んでいるから、どんどん読み進められます。
     右も左もわからない朝廷で、何が正しいのかわからない陽子。そんな陽子の味方となる人達と出会う物語です。
     景麒の不器用さ、陽子も真面目だから、2人の関係がもどかしい。でも、景麒は陽子のこと大好きなんだろうなというのが伝わります。(ちなみにここに書いてあることは色恋の話ではありません。)

     <以下引用>
     「知ってなきゃいけなかったんだ。公主の祥瓊より、おいらのほうが芳に詳しい。それって襤褸を着るよりも恥ずかしいことだって、分かってるか?」(上巻p.321)

     楽俊・・・すごい。なんだか私にもグサっときました。知らない、自分さえよければいい、これって自分にもあてはまることだと思ったからです。私は、自分に甘いから、自分を守ることに精一杯でそんなところを反省しました。
     本の登場人物たちのように、自分の弱さ・悪さに向き合えるようになれるかな。

著者プロフィール

小野 不由美(おの ふゆみ)
1960年生まれ、大分県中津市出身の小説家。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に所属。夫は推理作家の綾辻行人。
1988年、『バースデイ・イブは眠れない』でデビュー。2013年5月、『残穢』で第26回山本周五郎賞を受賞。代表作にテレビアニメ化された『悪霊シリーズ』、『十二国記シリーズ』、『屍鬼』など。

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