図南の翼 十二国記 (講談社X文庫)

著者 :
制作 : 山田 章博 
  • 講談社
4.09
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本棚登録 : 5478
レビュー : 477
  • Amazon.co.jp ・本 (426ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062552295

作品紹介・あらすじ

恭国は、先王が斃れてから27年。王を失くした国の治安は乱れ、災厄は続き、妖魔までが徘徊するほどに荒んでいた。首都連檣に住む珠晶は、豪商の父をもち、不自由のない生活と充分な教育を受けて育った。しかし、その暮らしぶりとは裏腹に、日ごとに混迷の様相を呈していく国を憂う少女は、王を選ぶ麒麟に天意を諮るため、ついに蓬山をめざす。珠晶、12歳の決断。「恭国を統べるのは、あたししかいない」。

感想・レビュー・書評

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  • 恭国は、先王が斃れてから27年。王を失くした国の治安は乱れ、災厄は続き、妖魔までが徘徊するほどに荒んでいた。首都連檣に住む珠晶は、豪商の父をもち、不自由のない生活と充分な教育を受けて育った。しかし、その暮らしぶりとは裏腹に、日ごとに混迷の様相を呈していく国を憂う少女は、王を選ぶ麒麟に天意を諮るため、ついに蓬山をめざす。珠晶、12歳の決断。「恭国を統べるのは、あたししかいない」。
    「BOOK」データベース より

    主人公、珠晶の「有言実行」は見習わなければならない、と思った.

  • 殊晶の言葉は少女のかしましさもありながら、でもまっすぐで物事の根幹を指していて、今でも心に残っている言葉がいくつもあります。
    終盤で、王の責務が果たせるのか?と問いかけられた珠晶が「そんなこと、あたしにできるはず、ないじゃない!」と反発するところが好きです。
    ではなぜ昇山するのか?と問うと、「義務だと思ったからよ!」と答える。
    なにもせずに諦めて受け入れるんじゃなくて、自分の責務を果たそうとするところがとても好ましいです。
    ほんの少ししか登場シーンのない、風の万里の台詞に彼女の生き方が現れています。「私が恵まれた暮らしをしてるのは、重い責任を担ってるから」
    この言葉は、人生の価値観が変わるくらい、感銘を受けました。

    十二国は本当に素晴らしい。人生の教訓です。

  • 新潮文庫発売記念で再読。あ〜やっぱり新しいシリーズで揃えて買いたくなるなぁ。それはさておき、十二国記において景王陽子を巡る一連の物語が一つの本流であるとするならば、それに勝るとも劣らないもう一人の主役は間違いなく本書において僅か十二歳にして登極すべく蓬山を目指して旅立った珠晶であることに間違いない。年齢なりの幼さもあり、ばかなこともするけれども、自らの過ちと愚かさを認めることができる。目の前に現れた麒麟を叱り飛ばすのもいかにも珠晶らしくて清々しい。更夜の登場も嬉しい限り。最高の一冊です。

  • 【勝手に再読祭り】「恭国を統べるのは、あたししかいない!!」と12歳の若さで昇山する少女の物語。シリーズの中で一番好きです。
    12歳とは思えないほど頭もよく利発的であるが、やはりまだまだ幼く子供っぽい考え方をしてしまう珠晶。
    しかし昇山を通してたくさんのことを学ぶことで、彼女は成長していきます。

    黄海のことをよく知っている剛氏らが他の者たちに助言をして助け合えば良いのにと思う珠晶に、ではこちらが持っているものを相手が持っていなければどうする?悪戯に答えだけ言っても意味がないと主張する剛氏。
    子どもだから思う純粋な助け合いと大人だから分かる現実の厳しさ。
    大人だから、子供だからと枠にはめていては理解することもできないと同時に理解を拒絶している。知ったふりをしていることは知らないことに等しく、知ろうとすることが大切なのだということを学ばされました。

    「やるべきことをやってから嘆けば」という珠晶の言葉にグサッときましたね。
    結局私も「どうして誰も王になろうとしないんだ、王は現れないんだ、って怒っておいて、自分は王になれるはずがない、そもそも蓬山に行けるはずがない。」といっている大人たちと同じだな~と思うと虚しくなりますね。珠晶に怒られて当然だわ。
    子どものときに読むと珠晶の子ども目線で読めるけど、大人になって読むと大人目線の理屈で読めて二度お得です。そしてどちらにも「私も頑張らなきゃ」と心に響くものがあると思います。

  • 十二国記シリーズ8

  • 非常にカッコいい「パンが無ければケーキを食べればいいじゃない」

  • 十二国記のなかで、一番好きなお話
    珠晶は、子供らしい直情さと向こう見ずなところがあっていろんなことを間違えるけれど、ちゃんとその後、考えて反省をする。
    自分が悪かったところをきちんと「悪かった」と認められるところは私たち大人こそも見習うべきだと思う。

  • 大好きな十二国記シリーズの中でも図南の翼は最高に面白いと思いました!この話読む前は、供王が良い王なのは分かるけどちょっとキツすぎてアレだな...と思ってたけど、これ読んで良い意味でイメージが変わった!はじめから王の器というよりは、素質を持ってた珠晶が蓬山を目指していく途中、人が死んだり選択を迫られたりする中でどんどん王の器に近づいてる感じがした。最後の平手打ちのシーン清々しくて大好き(笑)

  • 十二国記シリーズでいちばん好きな作品。
    珠晶のキッパリハッキリした性格は好きになれないけれど、言う事は筋が通っていて気持ちが良い。
    一回手放してしまったけれど、また揃えた作品。
    シリーズの最初からリメイクして再アニメ化してほしい。

  • 所変わって、恭国の十二歳のお嬢さんのお話。

    ひたすら蓬山を目指す話だが、小さいのにこの子は凄い。
    賢さも凄いが、行動力がある。
    この作者さんは様々な人格の登場人物を自在に操っている。
    生き生きとした若い行動力が最初から最後まで実に清々しい。

    自分には持っていないものをたくさん持った子で、
    またまた読書に没頭してしまった。

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著者プロフィール

小野 不由美(おの ふゆみ)
1960年生まれ、大分県中津市出身の小説家。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に所属。夫は推理作家の綾辻行人。
1988年、『バースデイ・イブは眠れない』でデビュー。2013年5月、『残穢』で第26回山本周五郎賞を受賞。代表作にテレビアニメ化された『悪霊シリーズ』、『十二国記シリーズ』、『屍鬼』など。

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