王女リーズ: テューダー朝の青い瞳 (講談社X文庫 はD- 2 ホワイトハート)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 111
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062552738

作品紹介・あらすじ

三歳にして母を処刑され、異母姉メアリに口がきけなくなるまで虐待されたリーズ。のちにスペイン無敵艦隊を破り、大英帝国の母となったエリザベス一世の少女時代は、孤独の闇に閉ざされていた。しかし王女の運命は、海風のようにさわやかな護衛官セシルに出会い、飛翔を始める。やせっぽちの王女が、身分違いの恋に翻弄され、ついにはイギリス絶対王政の頂点に立つ。グレイト・ブリテン・ラブストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 今でこそ処女王イギリス初代女王の映画や物語はありふれているけどこれを最初に見た時、知識がなかった為に、フィクションが入っているとはいえ血塗られた政治や好きな人と想い合っていながら国の為に結婚はできず、各国の王族にも気のあるそぶりをみせつつ、的な手練手管を使わざるを得ない主人公が哀れに思えた。かつては無敵を誇ったスペイン海軍と開戦前のスピーチがひどく心に響いた。また再読したいな。

  •  イングランド女王・エリザベス一世の少女時代を描いた、正統派・歴史ファンタジー。
     時代考証と創作の噛み合い具合も、適度に出来ている。
     丁寧な描写には説得力があり、人間一人の一生を追う重みも、見た目の厚さに劣らない。
     欲を言うなら、主人公・リーズの心の詳細な変遷や、航海中に学んだ具体的な糧や凛々しかろう采配振りも見せてほしかった。
     (後は挿絵のキャラクター、特に異母姉メアリが綺麗にデフォルメされ過ぎている点が気になる。)
     余談だが、古今東西歴史上に独裁者は多かれど、権力を掌握した狂気と哀れさは女性の方が印象深いのはどうしてなのだろう。
     女の情念とでもいうのか、嫌ったものを嫌い抜く根性というか。
     女性の権力者自体がそもそも多くないから、余計目立つのかもしれないが。
     権力や権威の魔的な拘束力はいつの時代も悲劇を生み、また、そうした概念を創り出したのも人間の側である事実が遣りきれない。

  • 私が初めて読んだ榛名しおり先生の小説です。
    イギリスのエリザベス一世のお話です。
    ちょこっとラブストーリーで読みやすいので
    現実逃避したい時によく読んでいます。
    とりあえず榛名しおり先生の本を読みたいという方が
    いましたらこの本を薦めています。

    三歳にして母を処刑され、異母姉メアリに口がきけなくなるまで虐待されたリーズ。のちにスペイン無敵艦隊を破り、大英帝国の母となったエリザベス一世の少女時代は、孤独の闇に閉ざされていた。しかし王女の運命は、海風のようにさわやかな護衛官セシルに出会い、飛翔を始める。やせっぽちの王女が、身分違いの恋に翻弄され、ついにはイギリス絶対王政の頂点に立つ。グレイト・ブリテン・ラブストーリー。 (紹介より)

  • スペインの無敵艦隊を破った、エリザベス女王の話です。
    イギリスには漠然とした興味があったのですが、なかなか手を付けられずにいました。そんな中、あるキッカケでフランスとイギリスを調べることになり、まずは小説からとこの作品を手に取ってみました。

    ドラマティックで息もつかせぬ展開に、どんどん引き込まれていきました。
    歴史の授業のように西暦と出来事の暗記では覚えにくい部分も、こうやって小説で読むとすんなり頭に入る気がします。おかげで、イギリスへの興味が増しました。
    ストーリーでは、後にエリザベス女王となるリーズと彼女の護衛官セシルの、切ない恋が印象に残りました。

    読んで良かったと思えた作品の一つです。

  • 16世紀のイギリスが舞台の、処女王エリザベス一世のお話。

    この作者さんでは、好きな時代&人物ということもありますが、このお話が一番好きです。

  • 高校1年の正月明け、当時のクラスメイトと一緒に初詣に行く電車の中で読みふけったのをよく覚えている。
    ある意味この本がきっかけで歴史好きになっていったのかもしれないなー・・・と。

  • エリザベス女王の話。あたしある本によるとエリザベスが前世だったそうで。私が世界史を好きになったきっかけの本です、なんかピアノの先生の知り合いの娘さんがかいてるらしいです。

  • 東宝あたりで舞台化希望の作品です。もう億単位のおカネかけて舞台にも凝って欲しいし、キャストも贅沢三昧なカンジで。こういう話は女性受けしそうなので儲かると思うけど...

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