キスが届かない (講談社X文庫―ホワイトハート)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 33
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062553070

作品紹介・あらすじ

真っ白な皿の上に、トマトの鮮やかな赤、アスパラのグリーン…。ソースの一滴一滴が心に染み込む。泣きたくなるくらい懐かしくていとおしい味だった。…モデルのような外見の証券アナリスト吉野貴弘は、探し求めていた味にようやく巡りあった。「いったい、どんな人間が作ったんだろう」厨房から出てきた長身の青年を見て、思わず吉野は息を呑んだ。美形、だったのだ。

感想・レビュー・書評

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  • 「惜しい」と言わざるを得ない……。

     主人公は、吉野貴弘。
     彼はモデルのような見かけをしているが、証券アナリストで、若くして自分の事務所を持つ売れっ子だった。
     けれど、彼にはどうしても解決できない悩みがあった。
     それは「食事」だった。
    「中途半端なものを食べるくらいなら、コンビニ食やジャンクフードの方がまし」と考えている吉野は、自分の事務所を開いた南青山で、まだ自分の口に合う料理を出してくれる食べ物屋を見つけられずにいたのだった。
     このままでは栄養が偏ってしまう……とは思うものの、さりとて自分で作れるわけもなく、満たされない日々が続いていた。

     そんな時、事務所の近くの雑居ビルに、新しく洋食屋ができているのを見つける。
     大して期待せずに入ったのだけれど、そこで出された料理は、吉野の口にぴったりと合うものだった。
    「こんな料理を出す料理人はどういう人間なのか?」
     興味を惹かれた吉野が厨房を覗くと、出てきた長身の青年を見て、息を飲む。
     彼は、美形、だったのだ……

     という話でした。
     実はその洋食屋、料理人である佐々木千冬と幼なじみの如月睦の二人で切り盛りしているお店で、千冬と睦の間には大切な約束があるという設定があって、てっきりおかげで私は、千冬と睦がくっつく話なのかと思っていた……というか、そういう話の方が好みだったのですが、残念ながらそうではなくて、吉野と千冬がくっつく話。
     最初は睦から言い出した約束だったのに、最後までそこから手を離せずにいたのは千冬の方だった……という痛い部分もありながら、そこに取って代わった吉野……という構図でした。
     が、しかし。
     なかなか肝心なところまではたどり着いてはくれていなくて、なんだか中途半端なまま終わりました。
     先に手を離した睦にもお相手がいるようなので、そのお相手との成り立ちも読んでみたいなあ……と思ったりもします。
     これで終わりじゃない、と思えばこの不完全燃焼もどうにかなるのかしら?笑

  • 王道BLらしい話。
    面白いけど、登場人物の心情がいまいち掴みずらい。
    挿絵が苦手。

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著者プロフィール

「清澗寺家シリーズ」(幻冬舎コミックス)や「キスシリーズ」(講談社)など、多くの人気シリーズ、著作を持つ作家。ドラマCD化した作品も多数ある。特に名門華族・清澗寺家一族の大正時代から戦後までのドラマを描いた「清澗寺家シリーズ」は熱心な読者が多く、完結を記念して完全予約限定のファンブックが発売されるほど。

「2019年 『キッチンカー鎌倉、推して参る 再出発のバインミー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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