- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062555111
作品紹介・あらすじ
「できるだけ早く、帰ってきますね」-ひとりは、さびしいから。そう言って、微笑って父のもとに出かけていった敏生の、なつかしい、可憐な姿。-冷たい父だった、という。優しい言葉ひとつ、かえてもらえなかったという。けれど、死期が迫ったとき、彼は突然、息子に言って来たのだ。会いたい-と。(…何か、胸騒ぎがする…)天本の予感は、まさに的中しようとしていた。
感想・レビュー・書評
-
こっちは敏生の過去に決着…だっけ
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
11
-
「できるだけ早く、帰ってきますね」―ひとりは、さびしいから。そう言って、微笑って父のもとに出かけていった敏生の、なつかしい、可憐な姿。―冷たい父だった、という。優しい言葉ひとつ、かえてもらえなかったという。けれど、死期が迫ったとき、彼は突然、息子に言って来たのだ。会いたい―と。(…何か、胸騒ぎがする…)天本の予感は、まさに的中しようとしていた。<br>
不器用な人なんだな・・・と。<br>
<div class="booklog-all" style="margin-bottom:10px;"><div class="booklog-img" style="float:left; margin-right:15px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062555115/crazymoon0b-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4062555115.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a><br></div><div class="booklog-data" style="float:left; width:300px;"><div class="booklog-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062555115/crazymoon0b-22" target="_blank">蔦蔓奇談</a></div><div class="booklog-pub">椹野 道流 / 講談社(2000/11)</div><div class="booklog-info" style="margin-top:10px;">Amazonランキング:136,161位<br>Amazonおすすめ度:<img src="http://booklog.jp/img/4.gif"><br><div class="booklog-review" style="margin-top:6px; padding-left:3px;"><img src="http://booklog.jp/img/4.gif" align="absmiddle">親子のあり方<br></div></div><div class="booklog-link" style="margin-top:10px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062555115/crazymoon0b-22" target="_blank">Amazonで詳細を見る</a><br><a href="http://booklog.jp/crazymoon/asin/4062555115" target="_blank">Booklogでレビューを見る</a> by <a href="http://booklog.jp" target="_blank">Booklog</a><br></div></div><br style="clear:left"></div> -
とても悲しくて切なくて、しみじみ優しい。涙なくしては読めないこの1冊。
今回の舞台は京都。長く連絡を取っていなかった敏生の父が、死を目前にして連絡してきたことから話は始まります。今回はいわゆる「仕事」というシーンはありませんが、それでも敏生が大きく成長したんじゃないかと思える1冊です。
天本さんの体を気遣って、1人で父のいる京都に向かった敏生。偶然河合さんに出逢い、慰めてもらうシーンに、敏生は愛されてるなぁ、としみじみ感じられます。
多くを語るよりも、まずはとにかく読んでみて、としか言いようがないこの作品。
夢中で読んで、そして、躊躇うことなく泣いてください。