黄昏の岸 暁の天(そら)〈上〉―十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

著者 :
制作 : 山田 章博 
  • 講談社
3.88
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本棚登録 : 4815
レビュー : 218
  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062555463

作品紹介・あらすじ

登極から半年、疾風の勢いで戴国を整える泰王驍宗は、反乱鎮圧に赴き、未だ戻らず。そして、弑逆の知らせに衝撃を受けた台輔泰麒は、忽然と姿を消した!虚海のなかに孤立し、冬には極寒の地となる戴はいま、王と麒麟を失くし、災厄と妖魔が蹂躙する処。人は身も心も凍てついていく。もはや、自らを救うことも叶わぬ国と民-。将軍李斎は景王陽子に会うため、天を翔る!待望のシリーズ、満を持して登場。

感想・レビュー・書評

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  • やっと、、、、
    中学の頃に読み始めたシリーズの、なかなか新刊が出ないので読みだせなかった一冊が読める。読み始めたらあっという間に終わってしまった感じだった。誰もかれもが懐かしい。そして凛々しく自立している。それは強さだけを見せているからではなく、弱さの内包を自覚し、そのうえで道を切り開くからだと思う。
    驍宗という人を初めて見てから、上に立つ人としては素晴らしいのだろうけれど横にはいたくない人だと思っていたけれど、思っていた以上に凄まじい人だった。

    王となってから最速で朝廷を整え、民にも慕われていた泰王は縁の深い地域で起こった乱の鎮圧に乗り出す。その期を狙って何者かが泰麒に襲い掛かる。鳴蝕を起こして難を逃れた泰麒は蓬莱(日本)へとたどり着く、そこで自分の家へと帰り着いた泰麒は十二国での記憶を失っていた。一方内乱を治めにいった驍宗も時を同じくして姿を消していた。
    李斎は追手をかわしながら泰麒と同じ蓬莱の生まれである慶国の景王のもとへと向かう。胸には恐ろしい願いを秘めながら。

    陽子の築いている朝廷の一端がのぞける本作。彼女の芯の強いやさしさが何かを動かすのだろうか。
    この話のあらすじを読んでからずっと気になっていた驍宗を襲った人間の目的が、ますます分からなくなる。
    黎明の空の時に出てきた、天を試すことが目的だった男を思い出した。それともまたすこし違うように思う弑逆者。その目的も、泰の行く末も、とても気になる。
    下巻もすぐ読み終わってしまうかもしれないと思うと読み始めるのが何だか惜しい気がする。

  • 十二国記シリーズ9

  • 王が玉座に就けば、民は妖魔からも天災からも救われる──であったはずが、泰王驍宗が地方での乱を治めるべく王都を空け、姿をくらまし、泰麒も、ほぼ時を同じくして行方知れずとなる。

    国の拠り所となるべき二つの柱が一気になくなった。
    王・麒麟がともに王都不在ではあるが、蓬山に泰果は未だ生らず、白雉は二声を上げてはいない。
    玉座を空けているから。
    偽王が立ったから。
    だから国が荒れるのだろうか?
    だとしたら、王は玉座に座っていれば、それだけでいいということなのか。
    天の意は、私たちには図りかねるところがありすぎる。

    戴麒は蓬莱へ飛ばされていた。
    これは「魔性の子」と対をなす物語でもある。
    蓬莱へ戻った彼が受ける仕打ち。
    拠り所であるはずの家族ですら、どこか冷たい印象をぬぐえない。

    一条の光も見えない戴国。
    下巻で完結するとは思えない(というかもう何度再読したか判らないぐらい読んでいるので知っているのだ)けれど、
    どうか、あの純粋でやさしい泰麒に笑顔が戻りますようにと祈らずにはいられない。

  • 阿選の思惑がさっぱりわからなくて不気味。
    知れば知るほど何を考えているのかわからないって怖い。自分を王に選ばなかった国が憎いから破滅させようとしている?
    泰麒をとりまく環境もじわじわ最悪な状況へといってて怖い。このじわじわがめちゃくちゃ焦燥感があるし。驍宗様もどうなってしまったんだろう…。
    とにかくもはやく新刊発売日来て!

  • 「魔性の子」から読みはじめて、ようやくここにつながった感じ。続きを読むのが楽しみ。

  • 再読
    本編現状最新刊
    に相応しくおおむねここで終わりにしてもよい感じ
    主題はもちろん舞台の十二国が「こちら」と対照してこのようにあるのかという
    ファンタジーなそれである
    サイエンスなファンタジーも含めて
    人間には思いつけていないものは思い描けないのだから
    「こちら」とまったくつながりない設定のあちらであろうと
    そこにいるのは「こちら」が思い浮かべられる埒ないにしかない
    是非は置いても条理の通らぬ行いがまかり通るのはなぜなのか
    それは人間の限界であるし
    人間だけで「こちら」が成り立っているわけでもないからの当然だ

  • 戴国の王驍宗は地方の反乱の征伐に出かけて行った。その隙に麒麟である泰麒を害しようとしたものがいた。そして鳴蝕が起こり、泰麒は蓬莱に流されてしまった。王と麒麟が居ない戴国は荒廃し妖魔が蔓延る国となった。そんな戴国から慶国へ王を頼って妖獣に乗って飛んできた将軍がいた。李斎である。彼女は偽王からの追及を逃れ、ようやく慶国にたどり着き、景王陽子に面会を求めた。

  • なんてーか…泰麒と驍宗のこの擦れ違い両片思い感・・・好きですね…。
    泰麒はいついかなるときも健気かわいい…、そしてこれが『魔性の子』に繋がる訳だ、なるほど…。
    仙子のあの狂った母性みたいなのも怖くてすきですね…。
    泰麒と李斎コンビもすきだ。

  • 感想は下巻で。

  • 2018/01/11

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著者プロフィール

小野 不由美(おの ふゆみ)
1960年生まれ、大分県中津市出身の小説家。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に所属。夫は推理作家の綾辻行人。
1988年、『バースデイ・イブは眠れない』でデビュー。2013年5月、『残穢』で第26回山本周五郎賞を受賞。代表作にテレビアニメ化された『悪霊シリーズ』、『十二国記シリーズ』、『屍鬼』など。

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