黄昏の岸 暁の天(そら)〈上〉―十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062555463

感想・レビュー・書評

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  • 再読
    本編現状最新刊
    に相応しくおおむねここで終わりにしてもよい感じ
    主題はもちろん舞台の十二国が「こちら」と対照してこのようにあるのかという
    ファンタジーなそれである
    サイエンスなファンタジーも含めて
    人間には思いつけていないものは思い描けないのだから
    「こちら」とまったくつながりない設定のあちらであろうと
    そこにいるのは「こちら」が思い浮かべられる埒ないにしかない
    是非は置いても条理の通らぬ行いがまかり通るのはなぜなのか
    それは人間の限界であるし
    人間だけで「こちら」が成り立っているわけでもないからの当然だ

  • 戴国の王驍宗は地方の反乱の征伐に出かけて行った。その隙に麒麟である泰麒を害しようとしたものがいた。そして鳴蝕が起こり、泰麒は蓬莱に流されてしまった。王と麒麟が居ない戴国は荒廃し妖魔が蔓延る国となった。そんな戴国から慶国へ王を頼って妖獣に乗って飛んできた将軍がいた。李斎である。彼女は偽王からの追及を逃れ、ようやく慶国にたどり着き、景王陽子に面会を求めた。

  • なんてーか…泰麒と驍宗のこの擦れ違い両片思い感・・・好きですね…。
    泰麒はいついかなるときも健気かわいい…、そしてこれが『魔性の子』に繋がる訳だ、なるほど…。
    仙子のあの狂った母性みたいなのも怖くてすきですね…。
    泰麒と李斎コンビもすきだ。

  • 2018/01/11

  • この話は、「魔性の子」を読んでいないとおもしろさが半減すること間違いなしだが、新潮文庫版が出た今となっては無用の心配か。泰麒を救出できたのは延王尚隆の采配のおかげなのに、周りから言いたい放題言われてお気の毒。
    (2020/04/29追記)
    「図南の翼」までは何度も読み返したものだが、この作品を読むのはやっと3回目くらい。ざっと7年ぶりに手に取り、家族の助言に従って登場人物の名前とその役職を書き出しながらじっくりと読んでいたら、結局3回も続けて読んでしまったではないか。ところどころに軽く笑いを誘われる描写があるからまだましだが、なんとも悲惨な話だこと。

  •  読み応えのある作品でした。
     陽子が登極してから2年後。慶もだんだんと落ち着いてきました。みんなに支えられながら王様をやってました。
     まだまだ自信なさげな陽子だけど、慶の官の人達がいれば、きっとだんだんと自信もついてくるのかなと思います。
     さて、本編は戴の話。
     ボロボロになった李斉が助けを求めて突然慶の王宮に乗り込んでくる。戴で何があったのか、泰麒がどうなってしまったのかが明らかになる。
     そして恐らく十二国の歴史上で初めて、国同士が協力して泰麒を探す。
     私が好きなシーンは雁王とたぶらかす(そそのかす、かな)陽子。うん、きっと良い王様になるでしょう。この2人のやりとり、また見たいですね。

     <以下引用>
     どうぞ、泰麒が戻ってきますように―李斉はその日、初めて祈った。(下巻p.112)

     今まで祈る、期待することができなかった李斉。風の海~で李斉と泰麒の関係を読んでいたから、とても胸がつまりました。
     どうして、本当にそう思います。驍宗、無事でいて欲しいです。でも、戴の民にとって死んでいたほうがいい、そんな悲しい意見もあります。
     早く続きが読みたいです。

  • 政治の世界は見えないことが多い。

  • タイキが王を選んだ後の話

  • その後の戴の話。

    泰麒が突然蝕により姿を消す。
    一体何者の謀反によるものか!?

  • 泰麒!泰麒めっちゃかわいい!なのにかなしい!なんであんなかわいそうなのかわいい…ってなりました。いろんな人の思惑が交錯する回で、続きが楽しみです。みんなそれぞれの考えがあって、それぞれの意思をもって動いていて、視点の切り替えが忙しいけどでもそれでそれで?って思わせるのはすごいです。そして陽子が頼もしくなってきていて、ほんとがんばれ!ってなります。かっこよくなってる!

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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