黄昏の岸 暁の天(下) 十二国記 (講談社X文庫)

  • 講談社 (2001年5月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784062555500

作品紹介・あらすじ

十二国記シリーズ海を越えた泰麒は、いま!?
白雉(はくち)が落ちた――?王を失くした戴国を救うため、延麒六太をはじめとする麒麟たちが、いま堯天(ぎょうてん)に集う!

鳴蝕(めいしょく)。山が震え、大地が揺れ世界が歪み、泰麒は、10の歳までを過ごした蓮莱(ばしょ)にいた。帰りたい――。しかし、その術を知らない。泰麒が異界でひとり懊悩する頃、戴国には謀反によって偽王が立ち、日ごと荒れていた。その行く末を案じ、泰台輔(たいたいほ)と同じ胎果である誼(よしみ)の陽子を頼り、慶国を目指した李斎は思う。麒麟がいなければ、真の王はあり得ない、と。そしていま、雁国(えんこく)をはじめとする、諸国の王と麒麟が、戴国のために立ち上がる!

みんなの感想まとめ

物語は、戴国の王を失った混乱の中で、麒麟たちが真の王を探し、国を救おうと奮闘する姿を描いています。大規模な騒動が展開され、登場人物たちの成長や絆が際立つ中、特に景王陽子の信念や行動が印象的です。物語は...

感想・レビュー・書評

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  • 基本的に戴国の話だが、舞台が慶なので話に入りやすい。
    あらゆる登場人物を巻き込んでの大騒動。
    これまでのシリーズの中では、一番大きな話になるのではないだろうか。

    しかし、これだけのシリーズで何を読んでも面白いと思わせるのは凄い。
    どの本も引き込まれ方が半端ない。

    会社の方にお借りした続きの話があと2冊・・・。
    冊数が減っていくことが寂しくて仕方ない。
    続きが刊行されないだろうか・・・。私が読み終わるより早く・・・。
    一刻も早く・・・。

  • 十二国のシリーズで一番怖いことが書いてあるように思う。
    ずっと曖昧に、それこそ日本神話の天照大神や大国主命くらいの存在に思っていた(それにしては神の奇跡が日常に溢れているんだけれど、日常に密着しすぎていてそういう自然現象のような気持ちに)天の存在が色濃く、また無機質なために生々しい存在感で記されていて、条理とは、十二国とは、と考えてしまった。そこに生きる陽子はどんな不安を抱くのか。そしてここまで読んで過去に天を試すといった人々の疑心と腐心が少しわかった気がした。

    泰麒を探すために協力を築く国々。二手に分かれて蓬莱と崑崙を捜索するが、蓬莱でまがまがしい妖気を感じ取る。それはかつて泰麒の使役した饕餮の気配ではないかと。しかしそのそばに麒麟の気配はなく、呪詛のような膨れ上がった穢れが捜索の足を迷わせる。やっとのことで救出した泰麒は麒麟としての獣性をほとんど失っていたのだった。

    序章の上下巻だったのだな、と。これを15年まえに読んでいたらどんな気持ちでここまで待っただろう。とちょっとぞっとした。でも、ついに続巻が出る!!!!
    発売日は今から休みを入れているのでとても安心。
    ただただ待ち遠しい。
    飛び立つ二つの頼りない二つの影が無事戴へたどり着けたことを祈る。

  • 華胥の幽夢を読んだ時に「李斎さん幸せになってね〜」なんて思ってたの、めちゃくちゃフラグ立ててたやんけ!
    冒頭からもう、戴どうなっちゃうのよ…って気持ちと、ここから魔性の子に繋がるのか…という気持ちが同時に巻き起こり、だから汕子と傲濫はあんなに必死で泰麒を守っていたんだね…とここにきて理由がよく分かった。理由が分からないと怪奇だけれど、理由が分かればただただ悲しい。泰麒と離れ離れになってしまうのかな…
    泰麒が6年でとても成長していて、李斎さんと旅立っていくところ不安しかないけど胸熱ではあったな。あと杜真、良いやつでしたね。

    しかし景王陽子、かっこいいよ!本当に信念のある王様。人を助けたいという気持ちがとても強い。それが良い王様の条件かは分からないけど、良いひとであると思う(王は人でいいのか分からんが)
    魔性の子では謎だった、なんで延王が海を渡って来たのかや、なぜ麒麟が麒麟を探しに来ていたのかも判明して、魔性の子の答え合わせのようなお話だった。
    あとここに来てめちゃくちゃでてきた浩瀚、めっちゃ良いキャラクターでしたね。そりゃああれよ、汚いことやりたい官吏には痛い存在よ。いなくなってほしいよね。陽子の側にいてくれてありがとう。

  • 「……中嶋、陽子です」
    「高里です」

    李斎の回想メインだった上巻から、泰麒捜索編の下巻へ。
    麒麟4人と王3人という贅沢すぎる布陣で、オールスターズ感あるところが好き。
    世界設定の秘密にも踏み込んでいくあたりも当時はドキドキして読んだな、と。
    月影、風の万里、と来て今回の陽子の成長具合がものすごいなーと嬉しくなる。と同時に、月影序盤読み返して、なぜこんなに武人っぽく成長してしまったのかと首をかしげるところでもある。
    はじめっから大人しくて人間出来てる感じの泰麒と対称なのも面白い。


    2001年5月15日 第1刷発行、か・・・。
    ここから18年も待ったのか。途中一冊あるにしても。
    丕緒の鳥のときはずいぶん雰囲気変わったなーと思ったな。
    今日出る(台風で買いに行けない)新刊はどうだろうか。
    たったいま最後の一文を読んだそのままの印象で読み始められるだろうか。
    どちらでもがっかりすることはないだろうと思うけど、主上の他の本を屍鬼以来読んでないので予想が付かない。
    いずれにしても18年も経てば当初考えていた結末と同じにはならないだろうな。
    新刊4冊読んだら、他の本も読もう。

  • 面白かった。良かった。

    お馴染みの彼らに初登場も加え、まさに十二国記オールスターズ。
    それぞれ登場人物のキャラが立ってて、しかもみんなとても魅力的。


    ストーリーにおいては後半、三度ほど胸が詰まる思いをした。

    ムネツマ1.
    尚隆が蓬山に向かう李斎に言うセリフ。
    「行ってくるがいい。ほかならぬ戴のことだ、その手で天意を掴んでこい」

    ムネツマ2.
    玉葉が泰麒を蓬莱から連れ戻す筋道を示す場面。

    ムネツマ3.
    戴に戻る泰麒と李斎を送り出す六太。

    みんなカッコよすぎ(涙)。

  • 次作の番外編で長らく止まっている
    気になる ものすごい気になる

    続きはまだかと今も待ち続けている

    ものすごいじらしプレイです..

    • m9tomoさん
      私にこのシリーズを薦めてくれた人も、同じ様に嘆いていました。
      同著者の同人誌?には、文庫版未収録の短編が掲載されているらしいですね。
      私にこのシリーズを薦めてくれた人も、同じ様に嘆いていました。
      同著者の同人誌?には、文庫版未収録の短編が掲載されているらしいですね。
      2011/11/24
    • times10さん
      コメントありがとうございます
      19年ぶりに待望の新刊が怒涛の2ヶ月連続で2冊ずつ刊行されましたね!
      昔のように一気読みはできなくなりましたが...
      コメントありがとうございます
      19年ぶりに待望の新刊が怒涛の2ヶ月連続で2冊ずつ刊行されましたね!
      昔のように一気読みはできなくなりましたが少しずつじっくり読み込んでいきたいです
      2019/11/26
  • とりあえず生還して良かったけど角ォ〜〜
    戴がどうなっちゃうのか気になって夜しか眠れない

  • ここまでなんとなく、「そう言う世界なんだ」とされていた部分に登場人物達が疑問を持って行くの面白いな…と思いながら読み終わりました。
    なかなか解決の兆しが見えなくてずっと辛い…みんな頑張れ…って気持ちでした。
    あと、最後その頑張りが見ようとしない俗人には分からないんだな、と言うあたりの一連が身につまされるな…とちょっと思いました。
    物事は一面的には捉えられないのを忘れないようにしたいけど、ついつい自分が見える一面しか気付けないのはあるよな…というのか。
    ともあれそこは、利己を求めるあまり、知らないうちに何かを蔑ろにしていないか、って言うのも気をつけていたいなと思いました。

  • 月の影、風の万里に続く陽子が主人公の三作目。
    とはいうものの、その他が全てここに繋がっていて、十二国記というのは、全てで十二国記シリーズなんだなと改めて認識し直した。

    戴の主従のことが明らかになり、さらに陽子と同年代の胎果の麒麟だとわかる。そして、十二国のの世界に考え方に馴染みきってないから、あるいは陽子だからかはわからないが……隣人が困っているならば助けようとという普通に至るであろう思考でその他の国を巻き込んだ戴麒大捜索を開始する。

    テンポよくどうなるの?と気になって読む手を止めることができなかった。

  • ネタバレになるので詳しくは書けませんが、王様は…?

    でもひとまず、良かった!
    十二国の結束が素敵です。

    やはり、蓬莱出身の陽子ちゃんのおかげかな。

  • 登極から半年。 泰王と泰麒は忽然と姿を消した。 王と麒麟を失くし、妖魔が蔓延り荒れる戴国を救う為、将軍李斎は景王陽子に助けを求める。 李斎の思いに涙が出る。 物語終盤の陽子と浩瀚、陽子と六太の会話がとても印象深い。 そしてここから新刊へと続きます。

  • 各国が協力して一国を救おうとする前例のないミッションが胸熱
    そして今回も含めてまったく国内の状況がわからない舜
    多分、柳と同じで何か起こってるんだろうなぁとは思うけどね

    魔性の子の裏事情が色々と判明

    サンシとゴウランが暴れすぎじゃね?と思ってたけど、本来ではない力だったのね
    あと、延王が迎えに来てた事情も仙に召し上げるためとはね…
    そう言えば大師にという言葉に違和感を感じてたんだよね

    そして陽子さんの活躍
    十二国の世界では国家間の関わりは輸出入と少しの祭事の出席くらいで政治的にはほとんど関わりがないと
    自国の民のための王であって、他国のために動くのは本来の仕事ではない
    特に他国の民に対しては難民を拒否するほどではないけど救済の制度の必要性を感じていないようだ
    そこに現代の感覚を持った陽子が交じると新たな価値観が生まれるんだなぁ
    ま、既存の常識に照らし合わせれば意味不明なんだろうけどね
    天帝の意向というものがあるのだとすると、陽子の存在意義は新たな風を入れるというところにあるのかもね

    そんな陽子だけど、王という立場に対して若干の諦めも見えた
    おとなしく殺されようとするんじゃないよ、もー

    ってか、それに対する浩瀚の正論っぷりが正しくてロジハラめいてるな
    「侮辱ですか?」とまで言わせた陽子も陽子だけどさ
    王も下臣とか民の意見を聞き入れる方法があればいいんだろうけど、陽子さんはまだそんな事に手を付けられる段階でもないしなぁ
    まだまだ難しい状況ですなぁ

    まぁ、戴国の置かれた現状よりはマシなんだけどね

  • ようやく下巻に着手したわりには一気に読み切った。
    さすが小野主上。読ませる力が凄くてサクサク読んでしまった。

    泰麒を蓬莱から連れ戻せたのは良かったけど、既に麒麟ではなくなってた。
    角折られちゃったもんな………。
    それでも成獣してるから、やっぱ黒麒は麒麟の中でも特別なんだな。

    高里として蓬莱で年齢も重ねたこともあって、泰麒が戴へ戻るって言って、反対した李斎を説得したところは成長を感じた。
    内面が本当に大人になった。

    驍宗の痕跡が氾王から齎され、そっちも希望が出てきたし、何とかなるかな…。

  • 上巻では物語の前提となる背景だけでほぼ終わってしまい、下巻でかなりのうごきごあった。
    ファンタジーの話ではあるが、天の摂理の下りなど、善し悪しの客観性の余地のない"そう決められているから、そうである"みたいな純然たる事実の存在ってのは、この世界にもあって(日本で言うと憲法や法律)それに反しない方法(法律の抜け道)を探しながら泰麒を救うまでの工程はまさに現代社会そっくりだと思った。

    物語後半の陽子が謀反を企てた内宰の陳述に同情しかけ、浩瀚がバッサリと断ち切るシーン(結局は為人)、泰麒と李斎が戴に戻る決意をするシーンなどがとても良い。

    そして話が終わってなくないか?と思ったら最新作がこの続きなんですね。買わなきゃ(使命感)

  • 読み進めながら
    何度も
    立ち止まって
    自問自答してみたり
    沈思黙考してみたり
    瞑想してみたり
    それは それは
    いろんな読み方をさせてもらえる
    ところが
    このシリーズのお楽しみ

    素敵な時間を
    持たせてもらえました

  • まだまだ続きそうな話で先が気になる!!

    戴国も救われた訳でもなく
    困難が待ち構えている終わり方で
    モヤモヤが残るので星3つ。
    この先、どうやって戴国が建て直すか。
    また天とは…。
    いつもの十二国記みたいな爽快な結末を期待します。

    この本を読んだら是非新潮文庫の『魔性の子』を読んで頂きたい。
    蓬莱視点でこの本の事が書かれてて
    より楽しめます。

    陽子さんが尚隆をけしかける所は容赦無くて笑ってしまったなぁ(笑)
    尚隆可哀想…尻にひかれてる…あんなに格好良いのに

  • ああ、読み終わってしまった……
    読み終わったけれど、未だ夜明けは遠い戴国。

    泰麒不在の7年の(蓬莱へ戻っている)間に、泰麒はだいぶ大人になったらしい。自分の考えを、きちんと冷静に告げられるほどに。

    新潮社から装いも新たに続刊が発行されるようだけれども、それもまだまだ先のことになりそう。
    うぅむ、しばらくはこの悶々した気持ちを抱えて過ごさなくちゃならないな(苦笑

  • 魔性の子のラスト泰麒を迎えにきたのは驍宗とばかりおもっていました。あんなに辛い思いをしたのにこれからまた荒廃した戴に戻るかと思うと・・・。泰麒の物語の続きを知りたいのに、出ていないだなんて‼なんて苦しいのでしょうか。。。

  • 泰麒と泰王を探して取り戻すべく、李斎や陽子たちが他の国と協力する話だった。今までの国と王が集って総集編のような回だった。泰麒と李斎が結局偽王阿選率いる戴に戻っていく決意を感じた。
    他の方の感想を呼んでいると魔性の子などとも関連があるようなので読んでみたいと思った。

  • (上)に書いてしまった。

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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