黄昏の岸 暁の天(そら)〈下〉―十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

著者 :
制作 : 山田 章博 
  • 講談社
3.90
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本棚登録 : 4707
レビュー : 208
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062555500

作品紹介・あらすじ

鳴蝕。山が震え、大地が揺れ世界が歪み、泰麒は、十の歳まで過ごした蓬莢にいた。帰りたい-。しかし、その術を知らない。泰麒が異界でひとり懊悩する頃、戴国には謀反によって偽王が立ち、日ごと荒れていた。その行く末を案じ、泰台輔と同じ胎果である誼の陽子を頼り、慶国を目指した李斎は思う。麒麟がいなければ、真の王はあり得ない、と。そしていま、雁国をはじめとする、諸国の王と麒麟が、戴国のために立ち上がる。

感想・レビュー・書評

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  • 「……中嶋、陽子です」
    「高里です」

    李斎の回想メインだった上巻から、泰麒捜索編の下巻へ。
    麒麟4人と王3人という贅沢すぎる布陣で、オールスターズ感あるところが好き。
    世界設定の秘密にも踏み込んでいくあたりも当時はドキドキして読んだな、と。
    月影、風の万里、と来て今回の陽子の成長具合がものすごいなーと嬉しくなる。と同時に、月影序盤読み返して、なぜこんなに武人っぽく成長してしまったのかと首をかしげるところでもある。
    はじめっから大人しくて人間出来てる感じの泰麒と対称なのも面白い。


    2001年5月15日 第1刷発行、か・・・。
    ここから18年も待ったのか。途中一冊あるにしても。
    丕緒の鳥のときはずいぶん雰囲気変わったなーと思ったな。
    今日出る(台風で買いに行けない)新刊はどうだろうか。
    たったいま最後の一文を読んだそのままの印象で読み始められるだろうか。
    どちらでもがっかりすることはないだろうと思うけど、主上の他の本を屍鬼以来読んでないので予想が付かない。
    いずれにしても18年も経てば当初考えていた結末と同じにはならないだろうな。
    新刊4冊読んだら、他の本も読もう。

  • 面白かった。良かった。

    お馴染みの彼らに初登場も加え、まさに十二国記オールスターズ。
    それぞれ登場人物のキャラが立ってて、しかもみんなとても魅力的。


    ストーリーにおいては後半、三度ほど胸が詰まる思いをした。

    ムネツマ1.
    尚隆が蓬山に向かう李斎に言うセリフ。
    「行ってくるがいい。ほかならぬ戴のことだ、その手で天意を掴んでこい」

    ムネツマ2.
    玉葉が泰麒を蓬莱から連れ戻す筋道を示す場面。

    ムネツマ3.
    戴に戻る泰麒と李斎を送り出す六太。

    みんなカッコよすぎ(涙)。

  • 次作の番外編で長らく止まっている
    気になる ものすごい気になる

    続きはまだかと今も待ち続けている

    ものすごいじらしプレイです..

    • m9tomoさん
      私にこのシリーズを薦めてくれた人も、同じ様に嘆いていました。
      同著者の同人誌?には、文庫版未収録の短編が掲載されているらしいですね。
      私にこのシリーズを薦めてくれた人も、同じ様に嘆いていました。
      同著者の同人誌?には、文庫版未収録の短編が掲載されているらしいですね。
      2011/11/24
  • まだまだ続きそうな話で先が気になる!!

    戴国も救われた訳でもなく
    困難が待ち構えている終わり方で
    モヤモヤが残るので星3つ。
    この先、どうやって戴国が建て直すか。
    また天とは…。
    いつもの十二国記みたいな爽快な結末を期待します。

    この本を読んだら是非新潮文庫の『魔性の子』を読んで頂きたい。
    蓬莱視点でこの本の事が書かれてて
    より楽しめます。

    陽子さんが尚隆をけしかける所は容赦無くて笑ってしまったなぁ(笑)
    尚隆可哀想…尻にひかれてる…あんなに格好良いのに

  • ああ、読み終わってしまった……
    読み終わったけれど、未だ夜明けは遠い戴国。

    泰麒不在の7年の(蓬莱へ戻っている)間に、泰麒はだいぶ大人になったらしい。自分の考えを、きちんと冷静に告げられるほどに。

    新潮社から装いも新たに続刊が発行されるようだけれども、それもまだまだ先のことになりそう。
    うぅむ、しばらくはこの悶々した気持ちを抱えて過ごさなくちゃならないな(苦笑

  • 再読。
    『魔性の子』を十二国記サイドから語りなおしたもの。
    『魔性の子』を読んだすぐ後に読んだので、興味深かった。
    が、この状態で、続編を十何年も待たされたんだよねぇ…
    やっと、続きが読める!

  • 読み終わってこの状態で10年以上次の話が進んでいないのは読者としてかなり辛い状態だっただろうなと思う。
      黒麒麟がずっと辛い状態で過ごしていた事が少ない描写で感じることが出来た。 
      帰ってきたからといってハッピーエンドでもないし、事態はもっと辛いことになっていると思う。

      ただ、6年という期間で青年になった麒麟の成長ぶりを次巻で確認したい。
    陽子は毎回悩みながら少しだけ前に進んでいて何時も応援したくなる。

  • 2019/10/12

  • 泰麒はどうなるんだろう。戴はどうなるんだろう。

  • 十二国のシリーズで一番怖いことが書いてあるように思う。
    ずっと曖昧に、それこそ日本神話の天照大神や大国主命くらいの存在に思っていた(それにしては神の奇跡が日常に溢れているんだけれど、日常に密着しすぎていてそういう自然現象のような気持ちに)天の存在が色濃く、また無機質なために生々しい存在感で記されていて、条理とは、十二国とは、と考えてしまった。そこに生きる陽子はどんな不安を抱くのか。そしてここまで読んで過去に天を試すといった人々の疑心と腐心が少しわかった気がした。

    泰麒を探すために協力を築く国々。二手に分かれて蓬莱と崑崙を捜索するが、蓬莱でまがまがしい妖気を感じ取る。それはかつて泰麒の使役した饕餮の気配ではないかと。しかしそのそばに麒麟の気配はなく、呪詛のような膨れ上がった穢れが捜索の足を迷わせる。やっとのことで救出した泰麒は麒麟としての獣性をほとんど失っていたのだった。

    序章の上下巻だったのだな、と。これを15年まえに読んでいたらどんな気持ちでここまで待っただろう。とちょっとぞっとした。でも、ついに続巻が出る!!!!
    発売日は今から休みを入れているのでとても安心。
    ただただ待ち遠しい。
    飛び立つ二つの頼りない二つの影が無事戴へたどり着けたことを祈る。

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著者プロフィール

小野 不由美(おの ふゆみ)
1960年生まれ、大分県中津市出身の小説家。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に所属。夫は推理作家の綾辻行人。
1988年、『バースデイ・イブは眠れない』でデビュー。2013年5月、『残穢』で第26回山本周五郎賞を受賞。代表作にテレビアニメ化された『悪霊シリーズ』、『十二国記シリーズ』、『屍鬼』など。

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