華胥の幽夢 十二国記 (講談社X文庫)

著者 :
制作 : 山田 章博 
  • 講談社
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本棚登録 : 4746
レビュー : 278
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062555739

感想・レビュー・書評

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  • よい状態を保つことの難しさ。
    寿命に縛られなくなっても、疑心暗鬼には陥いる。
    人の心の有り様でこんなにも変わるのだなあ。
    いろいろと考えさせられるお話でした。

  • 再読
    実は初の短編集
    と思うのはこれまでの作品が短編くらいの筋立てを長編に引き伸ばして
    いや「伸ばしている」のではないのだろうから「伸びている」か
    とにかくそんな感じだからにしか思えない
    最初の『月の影影の海』は出来ていたことがなぜできないのか
    この巻も短編でありながらどれも無駄に長い
    そこまで丁寧に説明しなければ読者が了解できないと思っているのかと言いたくなる
    舞台背景を題材に歴史ものふうなお話になっているが
    『月の影~』や『魔性の子』にあった
    少女小説らしい異世界とのぶつかりという主題はどこへいったのやら

  • 短編集。冬栄、乗月、書簡、華胥、帰山の五編。泰国、芳国、雁国、才国、秦国。

  • イラストレーション / 山田 章博
    デザイン / 山口 馨

  • 泰麒と廉麟の再会。廉王が元農夫なのが意外。
    才国での悲劇。人を責め非難することは、何かを成すことではない。これは現代にもいえる。
    利広と風漢の数十年ぶりの再会。そして、奏の一家団欒をのぞくと、利広と同様ほっとする。

  • 十二国記シリーズもあと残り1冊だ~~~。
    廉主従夫婦かわいいな~~~~~~ずっと一緒に農家やってろや…。
    あとやっぱ戴主従のすれ違い両思い感、ほんとBL偏差値高えな・・・。
    いやほんと申し訳ない…いやでも…うん…。

  • 再読。
    短編集。色々な国の話題が出てきておもしろい。
    冬栄…戴と漣。戴がまだ荒れる前の話。泰麒は相変わらず可愛い。今後を知っている分、泰麒が楽しそうにすればするほど切なくなる。漣は長く続くだろうか。廉王頼りない。
    乗月…芳。王を討ち取った月渓の悩みと月渓に宛てた祥瓊からの手紙。
    書簡…陽子と楽俊の文通。風の万里の前。鳥がかわいい。楽俊には頑張ってもらいたい。
    華胥…才の前王の話。少しミステリー仕立てでおもしろい。政治は理想ではなく現実を見るのは普通。砥尚が一度でも官吏を経験していればこうはならなかったかも。
    帰山…利広と風漢が登場する。この二人知り合いだったとは。奏の王一家に利広が各国を巡った様子の報告する。初めて舜の話題が出てきた。妖魔に何かが起こってるという発想は今までなかった。

  • 「帰山」の二人の応酬がイイ。
    破格と呼ばれる時間を生きてきたから、大概のことは乗り切っているという言葉がとても頭に残った。
    ならば奏はどんな試練を乗り切ったのだろう?

    「華胥の幽夢」の、
    『そうー正道は自明のことに見えた。なぜなら、扶王が道を失っていたから、扶王の行いは即ち悪だと明らかだったからだ。朱夏らは夜を徹して扶王を責め、国のあるべき姿を語り、華胥の幽夢を育んだ。(中略)
    安直な確信に基づく二十余年、砥尚と共に築いてきた王朝は、扶王の王朝よりも脆かった。』
    大笑いした。
    改めて読み返すと身震いする。いろんなところにこういう言葉を散りばめて、ファンタジーを書くなんて凄いな。
    ファンタジーって何だっけ?と思う内容だ。

  • 短編集では「丕緒の鳥」よりこちらの方が気に入っている。どの作品も好きだが、一つ選ぶとすれば「乗月」か。単に、陽子の次に祥瓊をひいきにしているというだけのことだが。「書簡」の中で、陽子が延麒のことを「六太くん」と呼んでいるところを読むと、いつも大変な違和感を覚える。

  •  この冬初めての雪が積もりました。灰色の空からはらはら降ってきた雪、小さな雪だるまをこっそり作って満足しました。あまり積もることがないのでたまに降るとこうしてウキウキしてしまいます。でもきっと戴はこんな風にウキウキなんてしていられないでしょう。
     十二国記の短編集です。色々な国が登場します。
     泰麒にほっこりしたり、楽俊と陽子の様子に安心したりしますが、滅んでいく国の最後を描いたものもあります。
     決してひどい王ではない。それでも、民が平和に暮らしていけなければ意味がない。
     王様になれば、それだけで完璧に王様職をこなせるわけではない。大国の奏や雁、国を民を守ろうと日々努力を続けている。500年、600年という気が遠くなるような時間。
     国を治めることに飽きる、そういうこともあるのではないか、利広の言った雁の末路、尚隆が勝ちそうで怖い・・・と思ってしまいました。

     <以下引用>
     「雁が沈むのは、延王がその気になったときだよ。(中略)しかも何気なくやるね、絶対に。これという理由もないまま、ある日唐突に、それも悪くないと思い立つんだ。けれどね、あの人はねちこいから、思い立ってすぐに即断即決ということはない。―そうだな、たぶん博打を打つな。」(p.340)

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著者プロフィール

小野 不由美(おの ふゆみ)
1960年生まれ、大分県中津市出身の小説家。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に所属。夫は推理作家の綾辻行人。
1988年、『バースデイ・イブは眠れない』でデビュー。2013年5月、『残穢』で第26回山本周五郎賞を受賞。代表作にテレビアニメ化された『悪霊シリーズ』、『十二国記シリーズ』、『屍鬼』など。

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