仙姫午睡 (講談社X文庫―ホワイトハート)

著者 :
制作 : 珠黎 皐夕 
  • 講談社
3.33
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本棚登録 : 18
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062556392

作品紹介・あらすじ

『疾く、目覚めよ-』三年前、桐生泉は、江ノ島の海に呑まれた。生と死の間を彷徨い、ふたたび息吹を与えられたが、それ以前の記憶は戻らぬまま。しかし、銀色の眼差しの青年・杜遊馬に出会ったとき、泉の心が騒めいた。-私は、この人を知っている-と。そしていま、この街で、泉の謎を紐解く戦慄の出来事が蠢きはじめる…。幻想ファンタジーの新たな旗手、登場。第9回ホワイトハート大賞佳作受賞。

感想・レビュー・書評

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  •  第九回ホワイトハート大賞「佳作」受賞作。

     人魚の肉を食べて不老不死になったという八百比丘尼の伝説をモチーフにした作品。最後は岩窟で断食して果てたということになっている伝説のその後を書きます。
     鎌倉に暮らす高校生の泉は、自分の記憶と自分に対する家族の態度に不審を感じていた。そしてある日、不思議な青年が彼女に会いに来る。その青年を、泉は知っているような気がして……。
     そうして主人公泉の日常が崩れ、彼女は自分の正体を知り、そしてまた伝説へというお話。

     封じられた仙女の覚醒の話というと、金蓮花の「月の系譜」シリーズを読んだことがあったので、終始、あれと似てるなーとしか思わなかった。雰囲気もなんとなく似ているような。
     投稿作ということで、事件が「覚醒」それのみであったから、余計に印象に残らなかったのかもしれません。この手の話が面白くなるのも、それぞれの話の個性がでるのも、「覚醒」の後ですからねえ。目覚めだけではなんとも判断のしようがない。この続きはあるのかな。

     そんなわけで、特にどうということもないのですが、一つだけ不満はあります。
     最初の「死」はどうしようもなかったのに、もう一つの「死」はなかったことにできるってどうなのか。一度切れた魂の緒はもう結べないって断言していたのに、全ての記憶を消して原因をなかったことにすれば、死すらなかったことになるっていうのはなあ。理屈はわからなくもないが、そんならいっそ、最初の死の記憶すらなかったことにすればいいんじゃないのか。物語の重大なきっかけを、最初の死に置いているだけに、次の死を簡単に消してしまったのは納得しづらい。
     ハッピーエンドなら全てよしとは思えなかった。どうせ原因を消すなら、最初の死から全部なかったことにするくらいの力業でいってくれたほうが、かえってすっきりしたかもなあ。

     と、思いました。

  • それは、昔の物語。
    「人魚の肉」を食べてしまった少女は、一切の年を取らずに
    周りの親・友人の皆が死んでしまった。
    自分が死ねないことを悟っていた少女は、何時しか尼となり
    洞窟に篭ってしまう。

    人間にも鬼にも成れない哀れな娘。

    そして、時は現代。
    主人公の泉は、3年前からの記憶が一切無かった。
    しかし、ある日に銀髪の青年が現れてから、普通の生活は終
    わりを告げてしまう。

    上記が、お話です。(違ったら御免なさい)


    お話は、テンポ良く進んで行きます。
    昔話と現代の兼ね合いがまた見事に進んでいるので、そういう
    風に感じたのかもしれません。

    個人的には、記憶が戻った後からラストまでがお勧めかと
    思います。

  •  この手の話は好きです。ちょっと怪奇的なお話がビビッと来るんです。このお話もそうです。八尾比丘尼伝説に基づいた話。

  • まぁ、絵空事。

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