神を喰らう狼 (講談社文庫X文庫ホワイトハート)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 126
レビュー : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062557276

作品紹介・あらすじ

美しい海に囲まれた島で育ったぼくは、なにも知らず、ただ幸せに暮らしていた。時折、島を訪れる綺麗な青い瞳と金髪の持ち主であるフェンの訪れを楽しみに。ぼくの故郷でもあるフェン。ぼくはフェンのために生まれてきた!けれどリトルと出逢い、そしてフェンが事故にあった日から、あの男と出逢った日から、ぼくのなかでなにかが壊れ始めた-。新たなる神話の誕生-。

感想・レビュー・書評

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  •  個人的榎田先生の最高傑作。あくまで個人的。
     オリジナルにいざということがあったときのため、スペアとして生かされるクローンの少年。しかしオリジナルとクローンの間には、親子のような兄弟のような、深い絆が存在していた…。
     「神話シリーズ」一作目。無垢な少年の目から語られる、美しい箱庭世界。かりそめの平穏が破られたとき、彼は愛するオリジナルのために決断を下した。
     やがて神話になる英雄の子供時代として読みました。箱庭ものが好きな人はきっと好き。BLとしても読める…かもしれない。
     とにかく主人公が健気。尽くす。ボーイミーツガールするんだけどそれすら仕組まれた出会い。それでもそれを仕組んだオリジナルを愛し続ける。
     自分の生死、愛、感情の出所までもたった一人のオリジナルに依存しまくっていた主人公が、最後の最後に生まれて初めて自分のことを決定する。その覚悟があるならもうちょっとどうにかできただろ!と思わなくもないんだが、この後のシリーズでこの当時の意思というものがなかった自分に対して存分に悔やんでくれます。ただこれ一冊でカタルシスを得ようとすると難しいかもしれない。

  • 榎田さんがガッツリ骨太のSFを書くなんて知らなかった。随分長い間、積んどいて損した。
    カズオ。イシグロの「わたしを離さないで」とか清水玲子の「輝夜姫」のようなクローンをモチーフにした作品。広く世間に知らしめたいのに表紙に抵抗ある人が居るかも。しかも残念な事に絶版。終盤の急展開は壮大なストーリーへの序章。期待してます。

  • 人とクローンの間には違いがあるのだろうか?重いテーマを軸に、オリジナルのスペアボディとして誕生した少年の物語。壮大なシリーズの序章であり、これからどんな物語が展開されるのか期待してしまう。残念なのは、色々な人に本書を読んでもらいたくても、手に入りづらくなっていることでしょうか。

  • かなり好きな榎田尤利さんの神話シリーズ1作目。
    ボーイが幸せな時間を過ごした小さな島が
    とっても素敵で、読んでいて気持ちいい作品。

    これから嵐のような人生を迎えるボーイの旅立ちの話。

  • 自分のスペアを作れる時代―スペアはスペアであると知らなかった。
    こんな時代になったら・・考えさせられてしまうお話。

  • 全8巻。二人の主人公が揃ってからがおもしろかったです。とりあえず一巻は本当にただの導入部だからココで諦めたら負けです。北畠さんのイラストが美しい。

  • とにかくボロボロ泣いた本。
    世界観も、人物造詣も、すごい。

  • 二巻以降がおもしろい

  • この作者は魚住君シリーズが好きだったので読んでみたのですが、まだ序章ということもありいまいち不完全燃焼かな…と。<br>
    次巻も借りているのでそれを読んで面白かったら読み続けようと思います。

  • 個人的に知識のない子供が主人公ってのは好きくないので結構読みにくかったかも。最後のほうは苦なく読めたけど。

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著者プロフィール

榎田尤利(えだ ゆうり)
東京都出身の小説家。 一般小説を書く時は「榎田ユウリ」名義、BL小説を書く時は「榎田尤利」名義と使い分けている。
2000年『夏の塩』でデビュー。榎田尤利名義では「魚住くん」シリーズ、「交渉人」シリーズが代表作。
榎田ユウリ名義では、2007年から始まる「宮廷神官物語」シリーズ、「カブキブ!」シリーズ、「妖琦庵夜話 」シリーズ、「死神」シリーズなどが代表作となる。

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