隻腕のサスラ―神話の子供たち (講談社X文庫―ホワイトハート)

著者 :
  • 講談社
3.37
  • (6)
  • (6)
  • (29)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 96
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062557597

作品紹介・あらすじ

教育都市ケルプ、シティ2で大学に通うサラのあだ名は亡霊。まるで感情を持たないから、それが理由だった。坦々とした毎日。そんな中、金髪碧眼の美貌の持ち主・エリアスが新任教授としてやってきた。死の地区、Dエリアの神秘的な双子の少女たちとともに。サラに謎めいた言葉を告げるエリアス。彼は敵なのか、味方なのか?サラの戦いが始まった。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 【2】シリーズ2作目にして早、手に入れといて良かったぁと実感。前作から10年後の世界で、フェンリルがあまりにも登場しないので、どう前のストーリーと関わってくるのか疑問と期待とで面白かった。サラに近づく双子ちゃんとエリアス教授は思わせ振りじゃなく、ストレートに「君にこういう危険が迫ってるから私たちはこうしたい」と説明した方が近道だったんじゃないかなぁと。それじゃドラマにならないか(^_^;)調べたらサラの名前の由来、本当にそんな神話あったのね。北欧神話と共に興味深いです。

  • 『神を喰らう狼』から、時と場所は変わって、サスラという女の子を中心に、物語はさらなる幅を見せる。

    前作の中心人物であるフェン(フェンリル)のその後がチラチラと垣間見えながら、読者はサスラがあらがえない時の流れに巻き込まれていくのをひたすら追う。

    無力感にさいなまれて、ただ暇を潰すように学校に通う、右腕を無くし父の作った義手をはめている少女サスラ。
    この一冊に込められているのは、あらがえない運命のように思える出来事に巻き込まれた少女が、運命なんて信じたくない、そんなものはないのだと必死で闘っている姿。そんなもの、ないって信じたいよね。でも、私に襲いかかるコレはなんなのだろう――疑念は払えないまま、サスラはやむなく巣から飛び立つ。




    ――以下、シリーズの感想(未読の方はご注意を。。。)

    じつは、『神を喰らう狼』を読了してすぐに本作を購入していたのだけれど、フェンリルが好きだったがために、なかなか手が出なかった。それが、本作を読んでからは引き込まれるように残りすべてのシリーズを読破してしまった。

    キャラクターが魅力的なのはさることながら、クローンだったり、世界の汚染だったり、人間のエゴ、利己主義だったり・・・・・・魚住くんシリーズのとき並に、相変わらずのテーマのオンパレードだというのに、それがすんなりと物語に嵌まっていて、押しつけがましさとか、違和感がない。なにより、作者の思惑が全面にでないで、ちゃんとキャラクターを通して伝わってくるから、嫌みがないのだとおもう。
    どれもが言い尽くされた感のあるテーマだけれど、キャラクターのそれぞれが、個々の立場から動いて、考えている。織りなす人間模様にもドラマがある。

    見事だな~、と思った。

    ファンタジー好き、軽く入り込める物語を読みたい人にはお勧め。
    (ただ、挿絵が入るので持ち歩くのにはちょっと照れがあった・・・・・・)

  • シリーズ2冊目。前巻の10年後!っていうのが驚いた。前巻で主人公だったフェンリルが、今回は脇にまわり、本作はサラ(サスラ)が主人公。今後フェンリルとサラ、この2人の主人公がどうやって出会い、話しを進めていくのか?。。。期待してしまう。

  • 神話シリーズ2作目。
    1作目の序章的なボーイの話とは別の話。
    安全で変化の少ないシティに住むサラが荒野へと旅立っていくスタートの物語。
    エリアスや双子の脇を固めるキャラクターが丁度良くて
    必要だから居るんだということが肌で分かるような感じ。

  • 在り来たりな世界観とおもいきや意外と自身のオリジナル観が働いている。伏線がもう少し欲しかった。

  • 人間性というか・・・ううん、何ていっていいのか分からないけどサラを好きになれないまま終わってしまった・・・ううん。でも前作よりは好きだなぁ

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

榎田尤利(えだ ゆうり)
東京都出身の小説家。 一般小説を書く時は「榎田ユウリ」名義、BL小説を書く時は「榎田尤利」名義と使い分けている。
2000年『夏の塩』でデビュー。榎田尤利名義では「魚住くん」シリーズ、「交渉人」シリーズが代表作。
榎田ユウリ名義では、2007年から始まる「宮廷神官物語」シリーズ、「カブキブ!」シリーズ、「妖琦庵夜話 」シリーズ、「死神」シリーズなどが代表作となる。

榎田尤利の作品

ツイートする
×