緑と金の祝祭 英国妖異譚 (9) (講談社X文庫 ホワイトハート)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062557702

作品紹介・あらすじ

来期の生徒自治会代表を選出するために活気づく学内。ダーウィン寮の寮長に内定した頭脳明晰、容姿端麗なバフォートが何かにつけシモンに擦り寄っていた。彼はアシュレイとただならぬ関係だった生徒で、ユウリは心穏やかではなかった。一方、「答えられていない問いの答え」とアシュレイからユウリの首にかけられた十字架のペンダントの意味は…!夏至前夜祭に何かが起きる。

感想・レビュー・書評

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  • 読了。

  • バフォート! シンクレアとアレックス。アレックスとロビン。図書館とユウリのネクタイ(笑)。若枝の騎士団。あっけない執行部選挙。夏至前夜祭。

  • 2010年2月8日読了

    なんだろう…BLじゃないのに、によによしてしまうwww BLじゃないからによによするのか?とにかく、色恋沙汰が無縁だったはずの英国~にとうとう艶めいた話題が出てきましたよ!(待て)

    大まかに言うと、今回はバフォートがユウリ周辺をひっかきまわす…という話。
    彼には代表入りする以外にも、色々思惑があるようで。アシュレイに対して当てつけなのかと思いきや、本気でシモンに取り入ろうとしている面もあり、見た目に反して中々したたかな子のようです。
    何やら今後も関わってきそうですが…どうなることやら。

    今まではどちらかというと怪異を中心にしたものだったけど、珍しく人間関係が前面に出ている気がする。もちろん、オカルト関連がないわけじゃないんだけどね。こういう学園生活が前面に出た話もいいなぁ…またこういうの読みたい。こっちがハラハラするけど楽しいんだもの!
    なんてゆーか、オカルト面に関しては被害を受けたアレックスがあっけらかんとしているからそう思うのかも。妖精の輪から妖精界に落っこちて、ロビンが一生懸命彼を帰そうとしている努力が垣間見えて、なんだかこっちがほのぼのしちゃう(*^ω^*) 大体、アレックスも被害…というより"うっかり妖精の輪を踏んじゃった"みたいな面も強いしなぁ(笑)

    さてはて、中心になってくるのはユウリとシモンとアシュレイに加えて、バフォートとオニール。
    アシュレイは相変わらず影からひょこっと現れて美味しい話をかっさらっていくような感じ。ただ、卒業間際ということで、ちょっと協力的だったかな。おそらくバフォートの行動を監視していただけかもしれないけどね。きっとバフォートの思惑を知っていたんじゃないかなぁ。アシュレイ、そういうとこだけは妙に嗅覚が鋭いから。
    意外だったのはオニール。ダークホースというわけではないけれど、シモンとの間にそこそこの友情が芽生えているようです(笑)価値観が合うのかなぁ?どちらにせよ、共通項目はユウリであることは間違いないんだけどwww 彼はまだユウリのこと、諦めてないみたい。「シモンがいなければ今すぐにでも!」って感じだものねぇ。ユウリ人気者だなぁww
    で、罪作りなのはシモン。彼の行動は合理的で、更に英国の風習にも捕われないのである種の無頓着さがあるんだよね。シモンは気にしなくても、周りが気にして放っておかない…というのがオニールの助言でしたが、まさしくその通りだと思った\(^o^)/ さっすが、オニール!シモンにああいう風にずけずけと言えるのは君しかいないよ!!ホント、そういうとこは無頓着なんだよね。ユウリを大事にしてて気にかける癖に、自分の行動がどんな影響を及ぼすかわかってないというか…(笑)ホント、無自覚で嫉妬発動する人だから仕方ないのかwww アシュレイからユウリのネクタイを受け取る下りとか、ペンダントをずっと気にしているとことか…心配以上に独占欲丸出しなのが好きww そんなシモンが可愛く見えますww もう和解の部分とか読んでて「シモン、行け!行くんだ!!」みたいな心の声援を送ってしまうほど!くっつきそうでくっつかない、それでいて濃密な信頼関係が萌えすぎるwww 無論、アシュレイとユウリの間にあるなんとも言い難い絆も好きです(*^ω^*)

    次回は待ちに待った、シモン日本へ行くの回なので心して読みたいと思います!(笑)アシュレイやユウリは簡単に脳内音声変換になるけど、なぜシモンだけはそうならないんだろうか。私の中のイメージ定まらないのかなぁ…?

  • 学園の総選挙。アシュレイから秘密の鍵を授かる

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著者プロフィール

横浜市在住。「英国妖異譚」でホワイトハート大賞〈優秀賞〉を受賞しデビュー。シリーズ化され大人気に。主人公たちの成長に伴い、パブリックスクールを卒業した後は「欧州妖異譚」シリーズとして書き続けられている。その他ホワイトハートでは、「セント・ラファエロ妖異譚」「あおやぎ亭」がある。「ヴァチカン図書館の裏蔵書」シリーズ(新潮文庫nex)、「琥珀のRiddle]「倫敦花幻譚」シリーズ(ともに新書館)ほか著作多数。

「2023年 『シモン・ド・ベルジュはかく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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