- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062557849
作品紹介・あらすじ
二〇〇一年九月一一日。私たちは決してこの日を忘れることができないだろう。空はどこまでも高く、蒼く、爽やかだった。前夜、ささいな喧嘩をしたノブとシドニーの目に映ったものは、紅蓮の炎を上げるツイン・タワー。NY消防局のスティーブはシフト明けだったが、出動命令がだされるやいなや、ビルへ向かって飛び出していく。それぞれの九・一一が始まった。どこまでもピュアなNYラブストーリー。
感想・レビュー・書評
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とうとうあの日がやってきてしまいました。9.11です。<BR />
あの日、ノブとシドニーがどんなふうに過ごしたのか。そんな中でお互いに対してどんな思いを抱くのか。それがテーマであるとは思うのですが…なんか、他の描写が気になってちょっと涙ぐんでしまったりしました。<BR />
私は、なんでもない普通の人が自分を捨ててがんばる姿、というのに非常に弱いです。たとえば、話の中にも引用されていた、ペンタゴンに突っ込むはずだったハイジャック機の中から、恋人や奥さんに「愛してるよ」とメールを送ったあと、ハイジャック犯と戦って何とか自分たち以外の犠牲を出さずしようとがんばった話とか。思い出しても涙が出るほどです。<BR />
今回の話には、それと同じような、がんばる人たちがたくさん出てきました。おかげで読んでいる間中、目がうるんでいました。<BR />
こんなふうに情景が描けるのも、作者の取材や感情がしっかりしているせいだと思うし、またこれまで18冊積み重ねてきたキャラクター達の生きている姿があるからだと思うし。<BR />
この巻を読んだだけでも、このシリーズを読み続けていてよかった、なんて思ったりしました。
<BR />[2005/03/14読了]詳細をみるコメント0件をすべて表示