- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062557962
作品紹介・あらすじ
銀杏村で暮らしはじめたゴータの日々がゆるやかに流れていく。銀杏村-不思議の村。妖しが人と共に生きている村。風に、雲に、雨に、闇に。銀の雨の降る水無月。苗代に早苗の翠映り、川原に蒼く蛍舞う。日々を重ねて文月、葉月。やがて亡くなった祖母の新盆がやってくる…。銀杏村で生きるゴータの、穏やかで、どこか懐かしい、不思議の日々、はじめての夏。
感想・レビュー・書評
-
コギちゃんお手伝い頑張れ
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
面白かった
-
初めて読んだときはもっとなんかホッコリしたんやけどなぁ。。
料理の仕方の描写は好き。 -
見た目6歳児、中身まだまだ、な
人の世界を勉強中のこぎつね様。
当然、というべきか、もちろんと言うべきか
ついにきてしまいました、お手伝い編!(笑)
いやもう料理を想像するだけでも美味しそうなのに
それを手伝う姿を想像するのもまた可愛いw
そしてうっかり忘れそうになっていた、というよりは
もうそれが普通の枠に入っていたため忘れていましたが
更なる不思議体験が!!
触れ合えて喋れるというのは、やはりいいな、と。
とても大事な間、です。 -
不思議と共に生きる村を描くシリーズ第2弾
読了日:2006.02.07
分 類:中編
ページ:220P
値 段:600円
発行日:2005年5月発行
出版社:講談社X文庫ホワイトハート
評 定:★★★
●作品データ●
----------------------------
主人公 :ゴータ
語り口 :3人称
ジャンル:ライトノベル
対 象 :ヤングアダルト
雰囲気 :ほのぼの
イラスト:山田ユギ
デザイン:Plumage Design Office
料理イラスト:ひろいれいこ
----------------------------
---【100字紹介】--------------------
妖しがいたる所に当たり前に生きている
不思議な銀杏村で、レストランを始めたゴータ。
パティシエのサトル、神様の子供のコギと
ともにある穏やかな日々。
やがて祖母の新盆がやってくる。
銀杏村での初めての夏を描く。
--------------------------------------
タイトルを見れば明らかすぎる通り、シリーズ第2作。
前作「にゃんこ亭のレシピ」で銀杏村に移り住んできたゴータが村での生活にも慣れてきて、更に新しいことを始めようとしています。それは農業。経営するレストランに出せるような、安全で美味しい食材を、自分たちの手で作ろうとするわけです。都会っこがいきなり出来るわけもなく、前作でも色々と世話を焼いてくれた隣人のスエ・サツオ・フデコ一家が、また大活躍で助けてくれます。
のんびりした田舎の村の暮らし。大変だけど、生きていると実感させてくれる生活。物語の時季は、梅雨から盆にかけて。銀杏村のお盆は、なかなか「さぷらいず」です。こんな何気ない日々が、キャラたちを育てます。ゴータもサトルもコギも、少しずつ成長していくのです。
今回のレシピは
「ぺちゃんこポテト」
「ふるふるグレープフルーツジュレ」
「キャベツをたくさん食べようパスタ」。
ストーリーとしてはそれほど奇抜でも、大きな波がだっぷんだっぷん打ち寄せるような、起伏に富んだものでもありません。読者にどきどき感をくれるミステリや冒険物ではなく、あっと驚かすエンターテイメント系でもなく、もちろん背筋を寒くさせるようなホラーでもなく。とにかく穏やかに単調に、でも温かく。平凡の中にぽんと浮かび上がる幸せを描きます。
まったりと読みたい方にお薦めのシリーズ。ただし是非、前作から先にお読み下さいますように。ストーリー漫画的であって、巻をひっくり返すと事情が分からないところが多々ありますので。
●菜の花の独断と偏見による評定●
---------------------------------
文章・描写 :★★★★
展開・結末 :★★★
キャラクタ :★★★★
独 自 性 :★★★
読 後 感 :★★★★
---------------------------------
菜の花の一押しキャラ…ゴータ
「何にでも、誰にも、たいていいいところと悪いところがある。嫌う前に、いいところを探すんだ。…嫌いなものが増えるより、好きなものが増えるほうが、たぶん楽しくていい」
(ゴータ) -
こういうお盆、いいなあ。
-
あたたかなエピソードの積み重ねに癒される。
-
めちゃくちゃかわいい。きつねの子。
和むお話。荒んだあなたにどうぞ(笑)
BLは要素だけで特に何もありません(今のところ) -
銀杏村で暮らしはじめたゴータの日々がゆるやかに流れていく。銀杏村―不思議の村。妖しが人と共に生きている村。風に、雲に、雨に、闇に。銀の雨の降る水無月。苗代に早苗の翠映り、川原に蒼く蛍舞う。日々を重ねて文月、葉月。やがて亡くなった祖母の新盆がやってくる…。銀杏村で生きるゴータの、穏やかで、どこか懐かしい、不思議の日々、はじめての夏。
大好きなシリーズ第二弾。
コギはゴータとサトルの間で元気で良い子に成長中。
コギのセミに対する疑問には笑ったv
<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062557967/crazymoon0a-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4062557967.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a> -
ほのかに漂うBLくささがまたよし
-
前作もそうでしたが、温かくて楽しそうで、少し切ない不思議な話でした。コギが問いかけた「死」への疑問は確かに微妙な問題…と読みながら私もしみじみ思いました。
-
銀杏村で暮らしはじめたゴータの日々がゆるやかに流れていく。銀杏村―不思議の村。妖しが人と共に生きている村。風に、雲に、雨に、闇に。銀の雨の降る水無月。苗代に早苗の翠映り、川原に蒼く蛍舞う。日々を重ねて文月、葉月。やがて亡くなった祖母の新盆がやってくる…。銀杏村で生きるゴータの、穏やかで、どこか懐かしい、不思議の日々、はじめての夏。<br>
ゴ 「ここしばらくは雨続きの予報だからな。今日は特に大降りだ。お客さんは少ないさ」<br>
コ 「・・・・・・やっぱりウチ、雨ふり、きらいや!」<br>
ゴ 「そう言うな。雨だっていいもんだ」<br>
コ 「ええことなんか何もないやん。外ではあそばれへんし、お客さん少ないし。おうちの中も、じめじめやで!」<br>
ゴ 「それはそうだ。でも、コギの嫌いな雨を必要としている奴も、雨が大好きな奴もいる」<br>
コ 「・・・・・・そうなん?」<br>
ゴ 「コギが毎日食ってる野菜は、雨が降らないと育たない」<br>
コ 「うー。せやけど、こない毎日でなくてもええやん! それに、雨が大好きなんって誰?」<br>
ゴ 「そのうちわかる。・・・・・・それより何より、『嫌い』なんて言葉を、簡単に使うんじゃない」<br>
コ 「何で?」<br>
ゴ 「お前が誰かにそう言われたら、どう思う?」<br>
コ 「・・・・・・かなしい」<br>
ゴ 「だろ? 何にでも、誰にでも、たいていいいところと悪いところがある。嫌う前に、いいところを探すんだ。・・・・・・嫌いなものが増えるより、好きなものが増えるほうが、たぶん楽しくていい」<br><br>
シーン:蝉の幼虫が土の中にいることを知ったコギ・・・<br><br>
コ 「ほな、セミのよーちゅーさんは土の中にずーっとおることは?」<br>
サ 「当然知ってるっつの。土を掘って地面に出てきて、木に上って脱皮すんだろ」<br>
コ 「そうそう。・・・・・・そんでな。ウチ、気になってることがあんねん」<br>
サ 「あん? ほい、後向け」<br>
コ 「あんなー、ほら、村の大どおりの道は、くろくてかたいやんか」<br>
サ 「・・・・・・ああ、舗装してあるって意味か?」<br>
コ 「うん。あれは、セミのよーちゅーさん、ほじくられへんのとちがうかなあ」<br>
サ 「そりゃ無理だろ」<br>
コ 「ほな、おとなのセミになろうて思て、いっしょうけんめい土ほって出てきたよーちゅーさんは、どないなるん? つっかえてしまうんちがうやろか」<br>
サ 「う・・・・・・」<br>
コ 「出られへんかったら、そこで死んでしまうん?」<br>
サ 「そ・・・・・・そ、そりゃ・・・・・・。まあ、そこをよけて土から顔出せる奴もいりゃ、残念ながら死んじまう奴も・・・・・・いるかも、な」<br>
コ 「・・・・・・・ほなな・・・・・・」<br>
サ 「な、何だよ」<br>
コ 「ほな、あの黒くてかたい道をはがしたらな、セミのよーちゅーさんの死んだんが、びしーってつまってたりするんやろか・・・・・・?」<br>
サ 「うわあッ、朝から何てこと言うんだよ、お前! 俺、気持ち悪い話、駄目なんだよッ!」<br>
コ 「せやかてー」<br>
サ 「そういうことは考えんな、頼むから! つか、そういう話はゴータに振れ!」<br>
コ 「ゆうべな、ゴータにそう言うたら、『ぎゃーっ』ってごっつい声出して、耳ふさいどった」<br><br>
シーン:死について・・・<br><br>
コ 「人間て、みんな死ぬのん?」<br>
カ 「そらそうや。人間だけやない。生きてるもんは、みーんな死ぬ」<br>
コ 「・・・・・・神さまも?」<br>
カ 「神さんも、人間とはちょっと違う感じかもしれへんけど、まあいつかは死ぬかもしれへんなあ。せやけど、みんなそれぞれ寿命が違う」<br>
コ 「じゅみょう?」<br>
カ 「生きられる時間の長さのことや。セミは一週間、人間は長くて百年、神さんは・・・・・・どないやろ。おきつね様は、祖母ちゃんがコギちゃんくらいのときには、もう今と同じお姿でお社にいてはったから、うんと長いんやろなあ」<br>
コ 「そうなんや・・・・・・。ほな、ゴータもサトルも?」<br>
カ 「そらそうや」<br>
コ 「おいちゃんもおばちゃんも、スエおばあちゃんも?」<br>
カ 「はあ、勿論や」<br>
コ 「・・・・・・ウチも?」<br>
カ 「いつかはな」<br>
コ 「死なへんようには、なれへんの? どうしても?」<br>
カ 「なれへんよ。みんな、遅かれ早かれ、いつかは死ぬ」<br>
コ 「そんなんいやや。ウチ、ゴータとサトルと、ずっといっしょにいたい」<br>
カ 「それはできへんのや」<br>
コ 「何で!」<br>
カ 「いつかは別れなアカンから、今が大事やと思えるんやで」<br>
コ 「・・・・・・わかれへん・・・・・・」<br>
カ 「ほんなら、考えてみ。もし、ゴータやサトルさんとずっと一緒におれるんやったら・・・・・・。そんでコギちゃんが物凄いくたびれて眠いときに、ゴータに遊ぼうて言われたら、どないする?」<br>
コ 「またこんど、って言う。ずっといっしょやったら、いつでもあそべるもん」<br>
カ 「せやろ? ほんなら、それが、ゴータと一週間しか一緒におられへんのやったら?それでも、また今度、言うて寝てしまうか?」<br>
コ 「ううん、ぜったいあそぶ! ねむいの、がまんする」<br>
カ 「そうやろ。そういうことなんや。一緒におれる時間が限られとるからこそ、その人と過ごす時間を大事やなあって思えるんよ。・・・・・・コギちゃんには、まだ難しい話かもしれへんけどなぁ」<br>
コ 「・・・・・・ううん。ウチ、わかったよ」<br>
カ 「ホンマか?」<br>
コ 「うん。何でもだいじなんや」<br>
カ 「・・・・・・何でも?」<br>
コ 「うん。いつかさよならせんとアカンから、何でもだいじなんや。ウチがゴータに好きーってぎゅーするんも、サトルに着物きせてもらうんも、みんなでいっしょにごはん食べるんも、みーんなだいじで、いっしょうけんめいせんとあかんのや!たましいに、ぎゅーって全部しまっとかんとあかんのんやわ」<br>
<br>
とても大事なことだよね。<br>
<div class="booklog-all" style="margin-bottom:10px;"><div class="booklog-img" style="float:left; margin-right:15px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062557967/crazymoon0b-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4062557967.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a><br></div><div class="booklog-data" style="float:left; width:300px;"><div class="booklog-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062557967/crazymoon0b-22" target="_blank">にゃんこ亭のレシピ (2)</a></div><div class="booklog-pub">椹野 道流, 山田 ユギ / 講談社(2005/04/29)</div><div class="booklog-info" style="margin-top:10px;">Amazonランキング:7,950位<br>Amazonおすすめ度:<img src="http://booklog.jp/img/4.gif"><br><div class="booklog-review" style="margin-top:6px; padding-left:3px;"><img src="http://booklog.jp/img/4.gif" align="absmiddle">☆4.5ですね。<br></div></div><div class="booklog-link" style="margin-top:10px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062557967/crazymoon0b-22" target="_blank">Amazonで詳細を見る</a><br><a href="http://booklog.jp/crazymoon/asin/4062557967" target="_blank">Booklogでレビューを見る</a> by <a href="http://booklog.jp" target="_blank">Booklog</a><br></div></div><br style="clear:left"></div> -
心がほのぼのします。こんな村、本当にあるかもしれない。