鳴釜奇談 (講談社X文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 89
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062558204

作品紹介・あらすじ

「これは…」天本の喉から、掠れた声が漏れる。手渡された紙片に淡い水墨で描かれていたもの-それは「十牛図」の第二図だった。真の理を求める人の姿を寓した、十枚の絵のうちの、第二。しかし天本にとっては、その図は違った。見れば厭でも、忌まわしい記憶が甦る。思い起こされてくる男の顔がある…。大人気ネオ・オカルト・ノベルス、新展開。

感想・レビュー・書評

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  • 十牛図の第二図【見跡】に導かれる第24作

    読了日:2006.03.05
    分 類:長編
    ページ:270P
    値 段:600円
    発行日:2005年9月発行
    出版社:講談社X文庫ホワイトハート
    評 定:★★★


    ●作品データ●
    ----------------------------
    主人公 :天本 森、琴平 敏生
    語り口 :3人称
    ジャンル:オカルト・ライトノベル
    対 象 :ヤングアダルト
    雰囲気 :オカルト、ややBL
    結 末 :連作短編的ノリ
    イラスト:あかま日砂紀
    ----------------------------

    ---【100字紹介】----------------------
    敏生の体調不良により、術者の仕事を休んでいる
    天本のもとへ、司野とエージェントの早川がやってきた。
    彼らが差し出したのは十牛図の第二図「見跡」!?
    忌まわしい記憶を胸に、司野とともに
    天本たちは一路、岡山へ!
    -----------------------------------------


    椹野道流の「奇談シリーズ」の第24作。(CDブック3作品を除く。10代女性向けのライトノベルシリーズです。

    ここまで来ると、実際読者は全部読了しているのだろうか!?とちょっと心配になったりするわけですが、ストーリー漫画を1巻飛ばして読む人は少ないわけでして。ノリとしてはそういう雰囲気です。コミック系ノベルということですね。というわけで、以降はこのシリーズをここまで読んだ人にしか分からないような内容でお送りします(?)。


    今回は「尋牛奇談」からスタートした「十牛図」を巡るトマス・アマモトとの戦い編・第2弾。「十牛図」第二図は【見跡】で、牛の足跡を見つけた、まだまだだけど、目標物の影だけは実際に確認したぞ、という図、そしてストーリー。トマス・アマモトの真の狙いと、現状がついに明かされる!?というどきどきの巻です。


    恒例の観光案内(?)は今回の舞台が岡山ということで、紅殻が名産だった吹屋、笹畝坑道、そして吉備津彦神社の鳴釜神事。毎度のことながら、いいなあ!旅行行きたーい!な気分にさせてくれる作品です。


    ●菜の花の独断と偏見による評定●
    ---------------------------------
    文章・描写 :★★★
    展開・結末 :★★+
    キャラクタ :★★★
    独 自 性 :★★★
    読 後 感 :★★★
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    菜の花の一押しキャラ…龍村 泰彦


    「まったく、お前は昔からそういう薄情なところがあるぞ。反省しろ」(龍村 泰彦)

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著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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