鳳挙の花嫁 (講談社X文庫 ホワイトハート)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062558488

作品紹介・あらすじ

綏の後宮に仕える舞姫・朱桃は、同盟国である閃の次期王、巴翔鳳の器を見極めるという勅命を受ける。閃へと赴き、翔鳳とその従兄弟の稜伽と出会い、蛮族と蔑まれていた彼らと心を通わしていく朱桃。三人の運命が時代の激流に呑み込まれていくなか、「お前一人くらい、いつでも背負ってやる」という翔鳳の言葉に朱桃の想いは募るのだが…。国と舞への誇りと情熱が交錯する果てに選んだ道は。

感想・レビュー・書評

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  • 前作へと繋がるお話…なのだけれど、何というか、強引にこじつけた感じがしないでもない。
    翔鳳は確かに朱桃に惹かれていただろうけど、国を放りだすほどの執着があったようには思えないし、あんな風に去っていかれた稜伽が哀れすぎる。そんな稜伽も人物像が前作と結びつかなくて同一人物として読みづらい。翔鳳に置いていかれたのがショックで性格が変わったというのもわからないではないけど、何か違う気がする。前作では翔鳳が国を放りだした理由がわからないと言っていたけれど、明らかに朱桃を追いかけるためだとわかる会話をしていて稜伽は呆れてもいるのに理由がわからないはずがない。
    後から時間軸を遡る作品を書いた故のおかしな矛盾がちらほらあって気になる。
    前作の最後の部分からすると、朱桃を探しだすのに5年もかかったようだけれど、そんなものなのだろうか。踊ることしかできない舞姫を、野宿も慣れている翔鳳が探すのにそんなに時間がかかるのか、とか疑問はつきない。

    このシリーズでずっと気になっているのは、やたら蛮族だの王室の歴史だのを強調する文章が多い事。一巻目の話はそれでよかったと思うのだけれど、蛮族が興した国と言っても何十年と続いたわけだし、大国として成り立てばそれはもう蛮族とは呼ばれなくなるはず。第一に、そう蔑む綏だって王太后の祖父が興したというなら長くても100年程度しか続いていないはず。数十年は続いている閃に対してそんなに歴史だ由緒だと自慢できるほど長くもないと思うのだけれど。

  • これ一冊でも読めるけれど、『雄飛の花嫁』『翔佯の花嫁』と合わせて読んだ方が楽しみは倍増すると思います。

  • 『雄飛』の孫世代で、『翔佯』のときに分からなかったことが明かされます。
    やっぱり『雄飛』が1番だと改めて思います。

  • 読み終わった後に、この話の続きを書いてくれ!と思ってしまう作品。

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